ラ・ヴィータ イタリア

イタリア:ベニスでの日常生活やベネチアンガラス工房のお店“L'albero”での出来事、イタリア&海外お奨めスポットなど

ベネチアンガラスの現状①

2010-03-20 06:12:14 | ラルベロ(店)での出来事
現在ベニス島内で問題になっているのが中国製ベネチアンガラス

中国製であっても材料が100%ベネチアンガラスならそれもありかと思うけれど

材料はベネチアンガラスではなく普通のガラスで作られていて
そんな商品が堂々とベネチアンガラスとして販売されている
中には“ムラノガラス”と言うシールまで貼ってあったりするから恐ろしい

奇しくも昨夜TVのニュースで中国から輸入された洋服にすべて
Made in Italyと記載された札がついていたと
この業者が摘発されていた

ガラスだけではなく洋服、靴、食品、ありとあらゆるものがこのような状況になっている


私が始めてベニスに来た約14年前、
確かに中国製ベネチアンガラスは少しはあったけれども
今ほどどこもかしこも中国製が並んでいるという状態ではなかった

お店もこの不景気で高額商品が売れない、一般のおみやげ物屋さんは
商品を売りたいがために単価の安い中国製の商品を仕入れ安い値段で必死に販売している

当然ベニスの職人さんが作ったベネチアンガラスは仕入単価が高く
販売したくても高額で売れないので仕入れない、
職人さんは一生懸命作っても仕入れてもらえないので食べていけない、、、
このような悪循環が起こっている

サンマルコ広場やリアルト橋でみかける屋台のようなおみやげ物屋をバンコという
昔この屋台をやっていた現在80歳になるお婆さんがいつも“ラルベロ”に来て言う

“私がバンコをやっていたころは今みたいに変な商品売ってなかった、
全部正真正銘のベネチアンガラスだった”と、、、、
今から40年くらい前の話、、、まー中国製って物自体が存在しなかったともいえるけど

ベニスの素晴らしい時代だったようだ
なんと夜中の1時でも物が売れていたらしい、、、、
そのお婆さんはそのころの事をまるで夢物語のように話す
続きは次回



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