ラ・ヴィータ イタリア

イタリア:ベニスでの日常生活やベネチアンガラス工房のお店“L'albero”での出来事、イタリア&海外お奨めスポットなど

グッと!地球便 その後②

2013-01-13 22:21:02 | ラルベロ(店)TV出演、ガイドブック

昨年放送された  グッと!地球便 ベネチア編

最近ディレクターのHさんのこぼれ話掲載して頂きました

 

偶然にも放送直後に始まった私達の関西でのお仕事

いや~二人とも初めての経験に驚きの毎日でした

 

放送後すぐは二人で紅葉の京都をお散歩していたら

若い夫婦に “この前テレビにでておられましたよね!私達みてました

あの番組は大好きで毎週録画してみてて、、、、、すごく感動して勇気をもらえました!”

と声をかけていただきました

 

その後すぐに始まったデパートでの販売、お客様の反応が想像以上にすごかったのです

 

一日に沢山のお客様から

“ あなた達TVにでてたよね! どうして此処にいるの~?”とか

“ これからも頑張ってね ”  などなど私達の気持ちもヒートアップ!

 

TVでは販売については一切ふれていなかったためそりゃ驚かれますよね、、、

 

“ ベニスまで行かなきゃ買えないと思っていたのに、まさか日本で買えるとおもわなかた ”

と購入してくださるお客様もかなりいらっしゃいました

 

本当にありがとうございました

 

そして若者はやっぱりすごい!放送直後にネットで検索

私達の販売スケジュールを見つけ出していただき

なんと姫路からラルベロを見にお越しいただいた若いカップルもいらっしゃいました

 

TVでも紹介してました“ラルベロのペンダント”を選んでいただいたお客様が

本当に多かったです

ラルベロは我がショップの看板商品ですし

Pinoのシンボルマークです!

 

ほんと一生にもう二度と起こることはない素晴らしい経験をさせてもらえた私達!

周りの皆様に感謝です

2013年もますます喜んでいただけるような作品作りに励みたいと思っております

 

そしていよいよこの水曜日からは地元:京都(JR京都三越伊勢丹 10F 文具売り場横)での販売開始です

お客様の中には

“ 前半の販売でいいデザインのもが全部でてしまっているんじゃないの?”と

よく質問頂くのですが

 

そんなことはないのでご安心くださいませ

ちゃんと各デパート毎にいい商品は配分しておりますので!

期間中(1月16日~29日まで)お時間ございます方

是非一度お立ち寄りくださいませ


遺品の時計 ②

2013-01-11 22:34:22 | ラルベロ(店)での出来事

いつまでたっても制作にかからないPinoにイライラしだした私を察してか

なんだかごそごそ動き出したPiさん

 

職人さんと言うのはなかなか人からの依頼のものには手を付けないようで、、、

でも約束はするんだな~、、、

でも制作にすぐにかからないんだな~、、、

気持ちはわからなくないけど相手あってのこと

 

Pinoに限らず私の周りの職人さん(日本人もイタリア人も)はその奥さんが

制作の遅れを謝っておられる、仕事柄職人さんの奥さんとよく一緒になると

皆同じようなことを言われる、、、、私もそうなるのか、、、、、えーいやや~

カリカリ怒り出した私

やっとなんとか動き出したPino

 

ブレスの金具はこんな状態

 この幅にガラスを張り付ける、、、えー本当にそんなこと出来るんだろうか?

まずはラルベロにあるガラス棒を長く引き伸ばす作業

これは専門の職人さんに依頼

通常直径6mmのガラス棒を2mmにしてもらう

後ろが通常のガラス棒、手前が伸ばした状態のガラス

 

ここからが彼の腕の見せどころ

おおまかにブレスのサイズに切りカティングマシーンでジャストサイズに

そしてさらに張り付けるためには1本ずつ平たく断面つけるなければならない

でも直径2mmのガラス棒に断面を付けるのは至難の業

 

まずはこの直径2ミリの筒状のガラス棒の一部に平面をつけるため

またまたカティングマシーンで削ることに

削りすぎると簡単に二つに折れてしまうし

指だって切りかねない、あー怖い怖い!

 

慎重にすべてのガラスに断面をつけ

次は両端の断面を丸く削っていく

カティングしただけの状態だとナイフの刃を腕につけてるのと同じ状態!

危なくて身に着けることはできない

 

虫眼鏡で細かい部分のチェック

そして専用の接着剤で張り付け

 やっと出来あがった!満足げなPiさん

Piさん曰く

“ 今回の依頼は正直難しかった、でも自分が思い描いていた通りに仕上がったと思う ”と

 

ご婦人からの依頼は “ ガラスはベネチアの海の色であとはPinoさんの感性にお任せします  ”と、、、

なかなかいい感じに仕上がったのでは?

腕に乗せるとこんな感じ

 

出来上がった時計を私の出発前日に発送

ほんま、、、ぎりぎりPiさんにいつも振り回される私です

でもいい仕事してくれました!

 

到着したご婦人からのメールにはいつも身に着けますと喜んで頂いた様子

ご主人の遺品がお二人の思い出の地ベネチアンガラスで飾って頂き

私達も満足してます!


遺品の時計 ①

2013-01-10 21:51:21 | ラルベロ(店)での出来事

昨年(2012年)の夏 ラルベロにある一通のメールが届きました

それはドイツにお住いの日本人のご婦人からのメールでした

 

メールの内容はお亡くなりになられたご主人の遺品の時計をPinoのデザインで

ブレスの部分を制作して欲しいと言うご依頼でした

 

聞くと遺品の時計のブレス部分を洗いにだしたら

色落ちしてはげた状態になって帰ってきたと

代わりになるようなブレスを探しまわられたとのことですが

どれも気に入るものがない中偶然ラルベロのHPにたどり着いて頂いた

 

そしてPinoの作品をとても気に入って頂き

是非ブレス部分をお二人の思い出の地でもあるベネチアンガラスで制作して欲しい

と言うことでした

 

後日電話でいろいろ詳細を聞いてみるとブレス部分制作には

時計用の特別な部品が必要で制作不可能ということで一旦お断りしました

 

1ヶ月ほど経過して再度お電話頂きました

“どうしてもPinoさんの作品でブレス部分を作ってもらいたい”と

今ある剥げてしまった金具をもとにガラスをはめ込んでいけないか?ということ

 

うーん、、、、サイズなど聞いている限りではかなり小さなもので

そこにガラスを張り付けていくことは聞いている限りではちょっと無理なような気がした私

 

私 “ Pinoどうできそう? ”

P “ 実際に見てみないとわからない ”

ということでまずはその剥げてしまった金具を送ってもらうことに

 

到着したブレスみて

 

“あーこれはちょっと無理かな”

無理をして制作して大事な遺品がさらにだめになってしまうのではと

心配した私

 

Pi  “ Provo (試してみる) ”

か  “えー大丈夫なの、、、、失敗したらどうするの遺品の一部だよ” 心配性な私

 

ご婦人から電話で最終確認の電話にも

Pinoは “ できます ” ではなく“ 試してみる ”と返事している

 

彼は依頼されることで可能性があることはまず “ 出来ない ” と言わない

できるかどうかわからないことでも “ 試してみる ” と言う

 

そばで聞いている私はハラハラドキドキ

日本人的に考えると一旦引き受けたものを

“ やっぱりできませんでした ”と言うのは言語道断

 

しかも私が日本に出発するのが1ヶ月後

日本向けの作品もまだまだ揃ってないなか

本当に期限までに仕上げられるのか?、、、、、

 

引き受けてしまったPiさん

はたしてどんな風に仕上げるのか?

続きは次回