ラ・ヴィータ イタリア

イタリア:ベニスでの日常生活やベネチアンガラス工房のお店“L'albero”での出来事、イタリア&海外お奨めスポットなど

ベネチアンガラスの現状②

2010-03-21 06:44:10 | ラルベロ(店)での出来事
先日私が一人で留守番しているときに“ラルベロ”にやってこられ日本人の新婚さん

“実は今ムラノ島に行って戻って来てここに来ました、
ムラノをはじめベニスどこも似たようなお店ばかりですね、
実はここにはHPをみて来たんですよ!”と

なんとも嬉しい話!そしてこんなことも、、、

“ムラノでこれは明らかに中国製ガラスだなって思う商品
をあえてこの商品はベネチアンガラスですか?”ってきくと、

“そうですベネチアンガラスです”と返答されたと言う

悲しいけれどこれが今のベニスの実情、、、、
お店も必死!生きていくために販売しないといけないのはわかるけど、、、、
でも、、、、やっぱりお客様を騙してはいけないのではないか!

ベネチアは観光産業で成りたっている
大抵のお客様は一度きりの観光のお客様、だから上記のようなことが起こる

クレームをいいたくても言えないという立場を逆手にとって、、、
日本のデパートでこんなことはありえない!
日本人の私としてはやっぱりこのようなやり方はどうかと思う!

もちろんそんな店ばかりではなくポリシーを持って
ちゃんと正真正銘のベネチアンガラスしか扱わないお店も沢山ある

そういえば私も初めてベニスに来たときに
真っ赤なベネチアンガラスのネックレスが欲しくてあちらこちら探し回った
正直なにがベネチアンガラスかわからずにいた

探し回ってやっとみつけた赤色のネックレス、、、、
購入時点でお店の人に“これはベネチアンガラスですか?”と聞くと
“ベネチアンガラスだよ”って

何の疑いもなく当時1万円近くしたその赤色のガラスの入ったネックレスを
奮発して購入した

何年かたってアクセサリーを作るようになって初めて判った

私の買ったネックレスはベネチアンガラスではなく
“スワロフスキー”のビーズがちりばめられたネックレスだった

初めてでベネチアンガラスについての知識がなにもなかった私も悪かったが
そうやって騙されたと思うと悔しかった

つい先日そのお店の前を通ったら、、、、この不況に耐え切れずか閉店していた
“やっぱり、、、、嘘はついらあかんよー”って事だ!

ガイドブック“地球の歩き方”にも書いてあったが
本物のベネチアンガラスを買うなら事前に少々の予備知識が必要だと

話を元に戻して
このご夫婦ムラノ島を後にして“ラルベロ”に来ていただいた
そして沢山の商品をじっくりみていただき選んでいただいた
安心してお買い物していただけたようだ!

何よりもPinoが魂をこめて作っている例の“ラルベロデザインのお皿”
(2009-09-27に掲載)をお二人の大切な方へのプレゼントとして
選んでいただいたのは本当に嬉しかった

ご主人がそのお皿をしみじみ眺めながら、、、、“これー芸術だなー”とつぶやかれた

そういえば昨年大雨の中ご来店され
このデザインのお皿を選ばれた方からも同じ言葉を頂いた
(2009年10月3日 : 木 ラルベロが呼んでいる③掲載)

そばにPinoがいないのが残念で仕方なかった
実際に聞かせてあげたかった、“お客様からこんな言葉を頂いたよ”って

ラルベロにご来店いただければ少なくとも中国製ベネチアンガラスを
買うリスクはございません

迷われたときは是非ともご来店いただければ嬉しいです!



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2 コメント

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「三方よし」 (片 栗夫)
2010-03-21 09:18:11
商売の極意でよく言われる言葉。
近江商人の「三方よし」。
「売り手よし、買い手よし、世間よし」という理念を今一度顧みる必要がありますね。
当事者の売り手と買い手だけでなく、その取引が社会全体の幸福につながるものでなければならないとう意味でよく言われる言葉ですが、この精神、中国やイタリアにも輸出したいな。
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素晴らしい教え! (Vetrina)
2010-03-22 02:33:29
近江商人の「三方よし」。
そうなんですかそんな言葉があったんですね
我父は近江商人、18才で商売をスタートし現在も現役。
いつも私に言ってました
“お客さんに絶対嘘ついたらあかん!”
私も商売はトライアングルと思ってました!
仕入先、販売先、消費者の3点がちゃんとつながらないと商売はうまくまわらないと!
近江商人の「三方よし」。はもっと奥が深いですね!
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