私がスライの音楽を初めて聴いたのは1986年。当時“Parade”で音楽シーンに革命を起こしていたプリンスに触発されて渋谷陽一さんが、そのプリンスの音楽の起源とも言えるスライの特集をラジオでしていました。
“Parade”に熱狂していた私はプリンスの音楽の背景を知れると思いその番組に耳を傾けていました。でも、なんか悪くない曲だけどイマイチよく分からないというのが正直な感想でした。
その後スライの“Fresh”のレコードを買って聴いたけれど、正直全然わからない。
当時はいろんな音楽を理解したいという欲求が強かったけれど、それは少しでも難解な音楽を理解してエリート・リスナーになりたいというエゴでした。そのエゴに基づいてスライを理解しようとしたけれど全然わからなくて、ただ退屈なだけでなのです。
その後にスライの“Stand”のCDも買ったけれど例のごとくただ退屈なだけで、結局そのCDも10年以上聴かずに箱の中へ。昨年そのCDはパソコンにダウンロードして売ってしまいました。
しかし、最近スティービー・ワンダーを聴いたのをきっかけにもう一度スライの“Stand”を聴いてびっくり。こんなすごいファンク・アルバムだったなんて。
スライをもう一度聴こうと思ったきっかけは、スティービー・ワンダーのほかにも、プリンスのライブDVD『レイヴ・アン・2・ザ・イヤー・2000』を見たから。
これは1999年の年末に行われたライブで、その中でプリンスはスライ&ザ・ファミリー・ストーンのメンバーと共に“Stand”の名曲“Everyday Peple”“I Want To Take You Higher”を演奏しているんですけど、これが最高にカッコイイだけでなく、プリンスのルーツの一つが紛れもなくスライにあることがとてもわかる演奏なんです。プリンスの中の重たく黒く響くファンクのリズムは紛れもなくスライから受け継いだものであることが分かります。
それをきっかけに“Stand”をもう一度聴いてみると、一見派手さのない地味な音作りの中に、聴くものを興奮に引き込んでいく静かなしかし重く鋭いリズムがこのアルバムには貫いていることが感じられます。
これはスゴイ!
涼風
“Parade”に熱狂していた私はプリンスの音楽の背景を知れると思いその番組に耳を傾けていました。でも、なんか悪くない曲だけどイマイチよく分からないというのが正直な感想でした。
その後スライの“Fresh”のレコードを買って聴いたけれど、正直全然わからない。
当時はいろんな音楽を理解したいという欲求が強かったけれど、それは少しでも難解な音楽を理解してエリート・リスナーになりたいというエゴでした。そのエゴに基づいてスライを理解しようとしたけれど全然わからなくて、ただ退屈なだけでなのです。
その後にスライの“Stand”のCDも買ったけれど例のごとくただ退屈なだけで、結局そのCDも10年以上聴かずに箱の中へ。昨年そのCDはパソコンにダウンロードして売ってしまいました。
しかし、最近スティービー・ワンダーを聴いたのをきっかけにもう一度スライの“Stand”を聴いてびっくり。こんなすごいファンク・アルバムだったなんて。
スライをもう一度聴こうと思ったきっかけは、スティービー・ワンダーのほかにも、プリンスのライブDVD『レイヴ・アン・2・ザ・イヤー・2000』を見たから。
これは1999年の年末に行われたライブで、その中でプリンスはスライ&ザ・ファミリー・ストーンのメンバーと共に“Stand”の名曲“Everyday Peple”“I Want To Take You Higher”を演奏しているんですけど、これが最高にカッコイイだけでなく、プリンスのルーツの一つが紛れもなくスライにあることがとてもわかる演奏なんです。プリンスの中の重たく黒く響くファンクのリズムは紛れもなくスライから受け継いだものであることが分かります。
それをきっかけに“Stand”をもう一度聴いてみると、一見派手さのない地味な音作りの中に、聴くものを興奮に引き込んでいく静かなしかし重く鋭いリズムがこのアルバムには貫いていることが感じられます。
これはスゴイ!
涼風
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