宮脇書店で集英社文庫の「コンビニ・ララバイ」を購入しました。
昨晩から今朝にかけて読み終えることが出来ました。
小さな町の小さなコンビニ「ミユキマート」。オーナーの堀幹郎は、妻子を交通事故で亡くし、何事にもやる気をなくしていました。
けれど店にやってくる様々な人生の重石を抱えている人々に出会って、少しずつ元気を取り戻していく幹郎。
しかも多くの不器用に生きている人たちに温かい手をさしのべて、優しいまなざしで話を聞いてあげるのです・・・気持ちを解きほぐしながら。
腸(はらわた)が切り裂けるほど辛い体験をした幹郎だからこそ、神のようにちょっと翳りがあり、その実慈しみに満ちた行為を自然に向けることが出来たのでしょうね。
それぞれ連作の短編集になっていて、語り手も変わってきます。それぞれの話がどれも見事ですが、池永陽氏は物語の結論を安易に教えてくれないのです。
不器用だけれど、ささやかな希望を思い描き、苦悩や悲哀を抱えながら生きていく人々が、結局幸せを掴むのか、そうでないのかは、読者の想像に委ねられているのです。
ちょっともどかしく尻切れ蜻蛉感が否めなくもないのですが、主人公の人間的魅力を随所に感じさせてくれる、爽やかな作品でした。
一冊購入すると、ナツイチオリジナルストラップがもらえますよ!
昨晩から今朝にかけて読み終えることが出来ました。
小さな町の小さなコンビニ「ミユキマート」。オーナーの堀幹郎は、妻子を交通事故で亡くし、何事にもやる気をなくしていました。
けれど店にやってくる様々な人生の重石を抱えている人々に出会って、少しずつ元気を取り戻していく幹郎。
しかも多くの不器用に生きている人たちに温かい手をさしのべて、優しいまなざしで話を聞いてあげるのです・・・気持ちを解きほぐしながら。
腸(はらわた)が切り裂けるほど辛い体験をした幹郎だからこそ、神のようにちょっと翳りがあり、その実慈しみに満ちた行為を自然に向けることが出来たのでしょうね。
それぞれ連作の短編集になっていて、語り手も変わってきます。それぞれの話がどれも見事ですが、池永陽氏は物語の結論を安易に教えてくれないのです。
不器用だけれど、ささやかな希望を思い描き、苦悩や悲哀を抱えながら生きていく人々が、結局幸せを掴むのか、そうでないのかは、読者の想像に委ねられているのです。
ちょっともどかしく尻切れ蜻蛉感が否めなくもないのですが、主人公の人間的魅力を随所に感じさせてくれる、爽やかな作品でした。
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