僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

白くま

2009-07-23 23:52:28 | Weblog
自分は大人のプライドが邪魔して パフェを我慢したので で買った
白くま食べまーす

独り こころおきなく 練乳の甘味を堪能するのだ

丸山薫  鶴部

2009-07-23 00:03:37 | Weblog
鶴部(つるべ)

鶴部・・・といふ

その美しい名の聚落(むら)は

この山腹のから尾根ひとつ越えた

いっそう高い山ふところに在る

星空には十里かなたの盆地に瞬く

山形市の灯が見えるといふ

天童町の灯も望めるといふ

家の数はわづかに三十軒あまり

吹雪はここよりさらに烈しく

雪はここよりもはるかに深くつもる

小さな分教場が建つてゐて

吹雪の吹き入った床のまん中に

九つの子供机がかじかんだやうに寄りかたまり

窓に近く これは中世紀風の飾彫の施された

大オルガンが一台 どっしりと据わってゐる

訪なふ者あつて 戯れに鍵盤を押せば

オルガンは夢みるやうに緩やかに鳴る

永く寂寞に堪へてゐた人間の歌のやうに

声ふるはせて緩やかに鳴る





丸山薫は昭和20年5月、戦火で東京を焼け出され、山形県西村山郡西川町岩根沢に疎開し、同所の小学校で教鞭をとりながら三年を過ごしました。それによって彼の詩はいちじるしい深みと簡素な力強さを持つようになりました。
この詩のタイトルになっている鶴部は、彼の住む岩根沢よりさらに高い山の尾根を越えた高い山ふところにあるなのです。

髪の長い女性

2009-07-22 19:11:35 | Weblog
Kは妻の実家に急いでいた。夜が更けてきたので、蛭神沼を通るルートに変更した。
途中、カモシカに出くわすのも珍しくない山道だった。
クヌギや楢の雑木の葉と葉がこすれあうざわめきが、行く先をなお一層寂しくさせている。ただ、この道を通ると30分ぐらいで着くことが出来る。

Kは焦っていた。自分がリストラされてから、とにかくやることなすこと全てうまくいかなかった。自ずと酒を飲む量も増え、ついこの間もいい争いから妻に手が出てしまったのだった。
妻は家出し、Kはやむを得ず戻るよう説得しに向かっているのである。

蛭神沼の手前にひっそりと目立たないジュースの自動販売機があった。Kはそこに若く髪の長い女性が立っているのに気がついた。意にそぐわない光景だった。
「なぜこんな遅くに、こんな場所で」とKは思った。時刻はとうに夜の9時をまわっていたのだ。
Kは「家まで送っていくから乗ってよ」とその女性に声をかけた。
彼女は、か細い声でわけを話してくれた。友人宅に遊びに行き、帰り道を迷い、遅くなったらしい。
家の住所を聞いたら、もと来た道を戻らざるを得なかった。その女性に案内されながら、彼女の家を探し当て送ってあげた。

そのまま女性を降ろして、妻の実家に再び急いだ。急カーブの多い坂道をタイヤを軋らせながら走る。同じ道を通り、山道を登り、先ほどの自動販売機の前を通りかかった。

その時、Kは金縛りにあったように身動きがとれなくなってしまった。



なんとたった今送ったはずの女性が自動販売機の前で佇んでいたのだ・・・

お!君たちか!?

2009-07-20 23:26:54 | Weblog
土曜日にR.N君、K.S君のふたりがやってきました。
K.S君は団体メンバーから外れそうだと危惧していたので、コーチと仲良くねと諭しました。
R.N君は、毎日が充実しているらしく、たまには男子の練習に顔を出すようにお願いしました。
やはり話題は卓球に始まり卓球で終わらず、止め処なく続くので、名残は惜しいけれど
飲み会があったので、お別れしました。
これからも 頑張るべ

築地 魚河岸 三代目

2009-07-20 22:33:01 | Weblog


ビッグコミックの魚河岸三代目からの薀蓄です。
酒の肴は本来「酒菜」と書いていました。
「菜」は野菜だけでなく、「おかず」「つまみ」の意味もあります。
酒菜の中でも、魚や鳥などの肉類は「真菜」、」野菜や海藻類は「疏菜(そな)」と言っていました。
魚は「さかな」と言わず、「いを」「うお」と呼んでいました。
「酒菜」には「魚(うお)」が合うということで、酒のつまみが一般的になり、いつの間にか「魚」を「酒菜」「さかな」と呼ぶようになりました。
拓也君の薀蓄でした。

ブザー・ビート 第二話

2009-07-20 22:04:25 | Weblog


上矢直輝(山下智久)が大学との練習試合でなかなかゴールを決められないで焦っていました
上で見ていた白河莉子(北川景子)が

「なにやってんのよ ぐだぐだしてんじゃないわよ
とはっぱをかけました!

目を覚ました直輝は次々とゴールを決め、ブザービートで締めくくります

今日のお話はなかなかよかったです

ミスチル  くるみ

2009-07-20 19:10:13 | Weblog


ねえ くるみ 時間が何もかも洗い連れ去ってくれれば 生きる事は実に容易い

このフレーズは、かなり深いですね。全ての過去をリセットできるならば、慎重に生きることも、恥じ入る行為を悔いることもなくなります。なにより自分のしでかした失敗を反省し、汚名を雪ぐこともできます。ただ味気ない、張りのない人生となりますが・・・

この歌の主人公は、過去に未練を残しながらも新たな未来に生きる決意をしています。たくさんのひとりよがりの幸福に自分を埋没させながらも、そこから脱却しようとする並々ならぬ覚悟を感じさせてくれます。