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図Aは同じ大きさの白縁中黒のタイルと、黒縁中白のタイルを交互に並べたものですがが、整然と並べてあるのに、ガタガタに見えます。
そればかりか、しばらく見ていると図は動いているように見えます。
動いて見えるのは視線が動くためですが、単に視線が動くということではなく見え方が視線を動かしたとき見え方が変わるためです。
タイルは同じ大きさなのに、白縁と黒縁では大きさが違って見えるため、視線を動かしたとき動く前に見た像と動いた後に見えた像がピタリと重ならないのです。
下に一部分の拡大図がありますが、白縁の法が大きく見え、中は黒のほうが白よりも大きく見えます。
単純に同じ大きさの白い四角と黒い四角を並べた場合は、白い四角のほうが大きく見えるのですが、縁取りをした場合は黒い四角のほうが大きく見えます。
白い縁取りのタイルばかりとか、黒い縁取りのタイルばかりを並べれば見え方が安定するので、動いては見えないのですが、同じ大きさで違う大きさに見えるものを交互に並べるので見え方が動揺するのです。
B図はA図を45度回転させたものですが、この方がA図よりも安定した見え方をします。
このばあいも、しばらく見ているうちに図は動いて見えますが、A図の場合に比べれば動揺は少なくなっています。
これは白縁のタイル、黒縁のタイルともに縦横に整然と並んでいるためです。
個々のタイルは45度回転しているのですが、45度回転した状態でそれぞれ垂直、水平につながって並んでいるのでA図の場合より整然として見えるのです。
それでも全体の枠はひし形になっているので、視線が斜めに動くと同じタイルのつながりでなく、白縁と黒縁が交互に並んでいる様子が眼に入るので、見え方が動揺するのです。
そこでC図のように枠を長方形にしてB図の様子を切り抜いてみると、こちらは全部がが安定して見え、見え方が動揺しません。
このばあいも視線を斜めに移動させれば、配置がガタガタに見え、図形が動いているように見えたりします。
同じ図形でも、角度や枠によって安定して見えたり、あるいは逆に動揺して見えたりするのです。
つまり、状況によって見え方が変わるのですから、見るときに環境や状況の影響を考慮して見ることが必要となるのです。
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