設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
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子供部屋の変化

2004年07月29日 16時02分34秒 | 独り言
最近 子供の事件が多い。しかも どんどん低年齢化。
とりあえずは、私も母なので他人事ではない。
何しろ「ウチの子に限って」伝説を信じ込んでいる程
母性溢れかえる母ではないので、毎日これでいいのか
自問自答の日々だ。

そんな影響なのか 家造りにおいても
「子供部屋はリビングから見えるところに」
「常に家族の気配が感じられる空間を」
という言葉をよく聞く。

確かに、家の最高の場所に大きな子供部屋を造り 冷暖房完備
テレビ パソコン ゲーム完備。こんな空間を子供に与えれば
快適で快適で、必然的に「篭る」という結果にも繋がる。

そういう意図もあってか 最近は、家族皆が勉強出来る
「スタデイールーム」というような空間を組み込む家が
多くなってきたように思える。
そこでは、パソコンをしている父親の隣に、絵を描く子供が
いたり、本を読んでいる母親の隣で宿題をする子供がいる。

勿論 どんなに家族が好きでも ちょっと一人になりたい
時もある。それは、思春期頃の年ごろには強い気もする。
「寝る場所」と私は、勝手に名付けているが 「子供部屋」
という機能ではなく 小さな小さなプライベート空間だろうか。

子供は、親の価値観の影響を多大に受ける。
「子供部屋」を どう与えるのかは親次第だ。
快適な空間を与え、豊富な物や条件を与えていれば
立派な大人に育つ。そういう神話も崩壊している。
それが現実にわかってきているから「スタデイールーム」
が出現してきているのかもしれない。

「子供部屋」の影響が全て 子供の育ち方に現れる訳では
ないだろう。
だが、今後も少しずつ我々親世代の価値観と共に
「子供部屋」は変化していくように思える。
 

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