設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
裏から眺めた感想、日々の独り言。
不定期便で頑張ります~!

いるのかな?マイホーム・・・・

2012年08月24日 13時20分44秒 | 仕事
商売柄、こんな事言ったら
元も子もない!っていうか
はあ~~~??って思われるかもしれないが
夢のマイホームって果たして
本当にいるのかなあって最近思う。

というのも 今 自分も夫殿の実家も
一軒家に ポツンと老人一人が住んでいる。
自分の実家なんか 狭い狭いウチだったけど
最大では、大人6人、子供2人いたんだから
笑ってしまう。
夫婦に子供2人に老夫婦2人に父の弟と妹。
要は、自分にとってはおじさん、おばさんに
当たる人まで一緒に住んでいた。
で、祖父が他界し、新築する事になり
そこで おじさんが独立して出て
おばさんが結婚して出ていった。
でも大人3人子供2人。
決して核家族でもなかった。
それが祖母が亡くなり、姉が結婚し
自分も結婚して家を出て
残された老夫婦のうち 父がこの4月に亡くなった。
で、今は老いた母のみ残っている。

夫殿の実家も最大では子供3人大人2人の
計5人住んでいた家が子供たちが
それぞれ結婚し、今、義母が病気で入院中。
高齢で自宅に戻れるのかは、怪しい段階である。
で、義父が一人で住んでいる。

まあ、二世帯で住んでいるのならば問題は
ないのだろうが、今の時代、大体
仕事上、実家近くから離れない子供というのは
いるのだろうかと思う位、皆それぞれの
生活基盤は離れていく。
だからテレビでも独居老人特集なんて
しょっちゅうやっている。

皆、家を造る 或いは買う時は
夢を造る、或いは買っている。
なるべく広く広く なるべく快適にと。
大多数の人達が一生ローン背負って
なんとかマイホームマイホームと
進んでいくけど、その夢のマイホームは
変な話 永遠にその家族達が住んでいる可能性は低い。
一人欠け、また一人欠けて、結局は
住みづらい~とか言いながら、そこに
年老いた夫婦のどちらかが住む。
一件の家を維持していくというのは案外大変で
電球の球 一つ取り換える事すら
老いていくと困難になる。
家の戸締まりも多く、昔建てた古い家は
段差激しく夏冬の温度も厳しかったりする。
結局、家は途端に単なるハコになる。
それも不自由なハコ。
それでも、思い入れがある。思い出があると
頑張ってそこに住み続ける人達も多いだろう。
その事自体は、全く否定はしないけど
いつから自分達は、安易にマイホーム神話に
なっていったのかなあと思うのだ。
一時 家族が増えるその期間だけを過ごす家。
結局 うほうほと嬉しいのは利息をとれる
ローン会社、銀行と建て売り業者やハウスメーカー
辺りなのかなあと。。。
皆が皆、家は賃貸で 人数によって越していこうね
なんていう価値観で埋められたら、ローンで
家を必死になって建てるという発想も
なくなっていく。

なんだかね、作られているような
躍らされているような気もしないでもない。
今後ますます 変に広く変に使うづらいハコに
ポツンと老人一人が多くなるだろう。
まあ、自分も将来 このマンションにいれば
変に使いづらくはないけど、ここで
ポツンと一人の可能性大である。
かといって 老人一人での賃貸は
今の世の中、なかなか難しい。

発想の転換を家に対して皆がやったら
面白いのになとも思う。

本当にこんな商売しながら書く事でも
ないかもしれないけど、裏窓ならではの
本音である。。。


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