設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
裏から眺めた感想、日々の独り言。
不定期便で頑張ります~!

裏窓語録

2005年04月06日 14時38分40秒 | 独り言
昨日テレビで
「主人在宅ストレス症候群」という病気を取り上げていた。
読んで字の如く 家の主人が在宅している事が原因で起こる
ストレス。そのストレスから様々な心身症をまきおこす。
頭痛 肩凝り 腹痛 果ては心筋梗塞なんて重病まで・・・
誰が起こすかというと勿論妻。
この病気の名前は知らなくても 最近の熟年離婚の多さと
「亭主元気で留守がいい」の流行語から こういう話は
どっからともなく多いのだろうと思っていたが
今後 リストラ等が多くなると40代 30代の
妻達にも蔓延する可能性もあるとか・・・・・・

なんとも物悲しい出来事だ。

なりやすい妻タイプもあるらしい。
自分の意見を夫に対して控えているタイプだそうだ。
そして一番のネックは こういう夫婦は何も
60代70代になって 急に夫が定年退職等で家に
いる時間が多くなったから妻に発症する訳じゃなく
若い時からの夫婦の関係に とても関連があるそうで・・・

若いときから 疎通のなくなってしまった夫婦は
かろうじて子供というクッションがあって やっと
生活出来ていたという事らしい。
だから クッション化していた子供達がいなくなると
妻の方では 夫でありながらも厄介な他人との同居が
苦しくなってしまうのだ。

考えれば一夫一妻制度になったのは 昔といっても
そう大昔じゃない。つい最近まで平民はともかく
権力のある男性には二号 三号と妾宅があった筈。
正妻と側室との嫉妬の戦いぶりなんて よく物語には
出てくるが 案外 そういう構造の方がいつも夫がいる
という生活は一生なかった訳だから こんな
長たらしい名前の病気の発症率もなかったのかもしれない。
人間というのは  一人の人間と長く一緒にいられない
ものなのかもしれない。

でも不思議なのは 配偶者とは一生一緒だと苦しいのに
きっと自分の子供だと苦しいと訴える妻達は少ないのでは?
自分はきっとこの数少ない「苦しい!」と訴えてしまう方だが・・

夫といると煩わしい。でも息子だと娘だと大満足。
こんな妻達も増えているのではないだろうか。
空席だった食卓の夫の席が 次第に子供で埋まる。
妻の心にも いつしか配偶者の席になぜか我が子が
どっかりと座っているのだ。

ここで大迷惑なのは子供の方。
母は夫の代償というべき子供に 心べったり寄らせて
陶酔しきって死期を迎えられるが子供の人生は
親が死んでからも長く続く。

「主人在宅ストレス症候群」の治療法は ともかく夫と一時
離れ 一人で外出したり気分転換をはかるらしいが
ここに我が子を巻き添えにしている妻達が今の時代 多いような
気がしてならない。特に異性の子供である息子に
こんな感情を持ちやすいのでは・・・・
だから 大人になれない怪しい男ばかりが世の中
ウヨウヨしているような・・・・

今のところ 自分には夫に陶酔する気持ちも湧かない
代わりに息子どもにも到底陶酔する気持ちはない。

夫に対してだろうが 子供に対してだろうが
結局 自分が楽しい毎日を送っていれば 変なストレスを
周りに巻き散らかさなくてすむのでは ないだろうか。
結婚しようが親になろうが 自分を大事に生きているのが
一番じゃないだろうか。

自分を大事に出来て やっと他人を大事に出来る。
勝手な裏窓語録・・・・こうやって今日もノウテンキに
一日を終える・・・