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お願いいたします。
関西電力大飯原発の重要施設の下に活断層が存在する疑いが指摘され、現地調査を行った原子力規制委員会の調査団の委員間で意見が分かれ結論を得られなかったと報じられていますが、この委員である渡辺満久東洋大学社会学部教授の話を聞くと、「活断層の疑いが否定できない」という点では、委員全員が一致しているとのことです。
この問題を考えるのに必要なことは、「活断層の疑いがある場合は活断層を想定する」と定めている「発電用原子炉施設の耐震安全性に関する安全審査の手引き」(2010年12月16日策定)の立場に立つことではないでしょうか。
渡辺満久教授は、委員の間に「活断層」と「地滑り」の意見対立があり、その対立が解けなかったために継続審議となったとする報道は間違っていると言っています。調査に当たった委員の間で「地滑りの可能性」について意見の相違があったことは事実ですが、「活断層であることが否定できない」ことについては、明確な合意があったと言うことです。
つまり黒だとは結論付けられなかったけれども、グレーであることには明確な合意があったということです。白だとはだれも言えなかったということですね。
「活断層の疑いがある場合は活断層を想定する」という手引きは、さらに活断層の上にSクラスの最重要施設を建ててはいけないと定めているのですから、この立場に立てば、大飯原発は即停止し、廃炉に向けて取り組まなければならないわけです。
「大飯を止めろ」「今すぐ止めろ」という官邸前のシュプレヒコールの主張は正しいということをあらためて納得しました。
なお、渡辺教授の話は、「videonews.com」が配信しているニュースをご覧ください。