WBC スーパーバンタム級 西岡利晃 vs ラファエル・マルケス 11'10.01
我々が高校生くらいまではボクシングは男子の間では超人気スポーツだった。
敗戦で自信をなくし、占領軍のwar guilty program(だっけ?)もあり
日本人は自らを遅れて野蛮な無能者みたいに感じる傾向があった。
実際、学校や教会の日曜教室(別にキリスト教徒ではないが何故か行っていた)では
日本がいかに愚かな戦争をしたかを子供に叩き込む反日日本人の大人がいた。
アメリカなど西欧の経済力は圧倒的に思えた。
なんたって1ドルが360円の頃だ。
そんな日本人の劣等感を一時的にでも晴らしてくれたのが力道山。
卑怯なガイジンの反則攻撃にじっと耐えながら最後は怒りの空手チョップ。
テレビのプロレス中継は一番の人気番組だった。
そしてボクシング。
白井義男が世界チャンピオンになり一気にボクシング人気に火がついた。
白井の試合はリアルタイムでは覚えていないが矢尾板や米倉が世界に挑戦するたびに僕らは大人と一緒にテレビにかじりついた。
そして手数の原田、カミソリパンチの天才海老原、「勝っても被っても」の藤猛、輪島功一、鈴木石松に沼田義明や小林弘。
シンデレラボーイの西城正三に柴田国明。
夢中になって見ていた。
一発必殺でスリリングな展開も有るが大体において強い方が勝つ。
野球やサッカーよりラグビーに近いかも知れない。
世界でもパターソン、ヨハンソン、ソニー・リストンにカシアスクレイ(アリ)、フレイジャーにフォアマンのヘビー級。
キラ星のようにスターを輩出したミドルウエイト。
ボクシングは視聴率を稼げる人気スポーツだった。
それが人気を落としたのは分裂だ。
WBAだWBCだと気がつけば団体が4つ。
同じ階級に下手したら4人チャンピオンが存在する。
階級もどんどん細分化された。
チャンピオンの増産だ。
希少価値がなくなれば当然人気も落ちる。
昔は清水精と中村健二郎の日本タイトルマッチに熱狂し、龍反町の東洋タイトル戦もゴールデンアワーに放映された。
反町隆史という芸名もこのボクサーが由来らしい。
それが世界のダブルタイトルマッチ、トリプルタイトルマッチ。
それでも話題性のない試合ではテレビ放映もなくなる。
テレビでやらなければ人気も下がるという悪循環。
そのうちアラレか煎餅屋みたいな名前の不格好な三兄弟とかを無理矢理プロモートする輩も出てくる。
とてもではないが昔からのファンは離れていく。
そう、離れていったんですな、私も。
しかし久々に血が騒いだ、西岡利晃。
7度目の防衛戦を聖地ラスベガスで行い、ビッグネイムの挑戦者ラファエル・マルケスを圧倒した。
今までのチャンピオンと違う本物のチャンピオンの仲間入りだ。
世界ではいまだに一試合で10億円のファイトマネーを稼ぐ人気ボクサーがいる。
人気実力を兼ね備えた本当のチャンピオン。
そんな連中がしのぎを削りスリリングな試合を展開するのがラスベガス。
その世界は近いようで遠かった。
要は野球で言う大リーグ。
そこで試合をさせてもらうだけで大変なことだが西岡は最強の挑戦者を相手に実に立派な試合をした。
インファイトが得意なマルケスに一歩も譲らず勇敢に打ち合った。
そして有利に戦いを進めた最終ラウンド、安全策を取らず、必死に逆転を狙う挑戦者からダウンを奪おうとリスクを冒し攻撃を続けた。
野茂を彷彿とさせる西岡。
35歳だが後何試合かできるかもしれない。
体も心も若いし志が高い。
日本でチマチマ稼いでいる選手とは輝きが違うように見える。
この人の頑張り次第で、日本人ボクサーの世界舞台への進出が夢物語ではなくなる。
実力はあっても日が当たらなかった日本人ボクサーが注目され挑戦の道が開けそうだ。
ゲストのボクシング好きの香川照之は感激のあまり涙を流した。
西岡が日本のボクシングの歴史を変えたのかも知れない。
我々が高校生くらいまではボクシングは男子の間では超人気スポーツだった。
敗戦で自信をなくし、占領軍のwar guilty program(だっけ?)もあり
日本人は自らを遅れて野蛮な無能者みたいに感じる傾向があった。
実際、学校や教会の日曜教室(別にキリスト教徒ではないが何故か行っていた)では
日本がいかに愚かな戦争をしたかを子供に叩き込む反日日本人の大人がいた。
アメリカなど西欧の経済力は圧倒的に思えた。
なんたって1ドルが360円の頃だ。
そんな日本人の劣等感を一時的にでも晴らしてくれたのが力道山。
卑怯なガイジンの反則攻撃にじっと耐えながら最後は怒りの空手チョップ。
テレビのプロレス中継は一番の人気番組だった。
そしてボクシング。
白井義男が世界チャンピオンになり一気にボクシング人気に火がついた。
白井の試合はリアルタイムでは覚えていないが矢尾板や米倉が世界に挑戦するたびに僕らは大人と一緒にテレビにかじりついた。
そして手数の原田、カミソリパンチの天才海老原、「勝っても被っても」の藤猛、輪島功一、鈴木石松に沼田義明や小林弘。
シンデレラボーイの西城正三に柴田国明。
夢中になって見ていた。
一発必殺でスリリングな展開も有るが大体において強い方が勝つ。
野球やサッカーよりラグビーに近いかも知れない。
世界でもパターソン、ヨハンソン、ソニー・リストンにカシアスクレイ(アリ)、フレイジャーにフォアマンのヘビー級。
キラ星のようにスターを輩出したミドルウエイト。
ボクシングは視聴率を稼げる人気スポーツだった。
それが人気を落としたのは分裂だ。
WBAだWBCだと気がつけば団体が4つ。
同じ階級に下手したら4人チャンピオンが存在する。
階級もどんどん細分化された。
チャンピオンの増産だ。
希少価値がなくなれば当然人気も落ちる。
昔は清水精と中村健二郎の日本タイトルマッチに熱狂し、龍反町の東洋タイトル戦もゴールデンアワーに放映された。
反町隆史という芸名もこのボクサーが由来らしい。
それが世界のダブルタイトルマッチ、トリプルタイトルマッチ。
それでも話題性のない試合ではテレビ放映もなくなる。
テレビでやらなければ人気も下がるという悪循環。
そのうちアラレか煎餅屋みたいな名前の不格好な三兄弟とかを無理矢理プロモートする輩も出てくる。
とてもではないが昔からのファンは離れていく。
そう、離れていったんですな、私も。
しかし久々に血が騒いだ、西岡利晃。
7度目の防衛戦を聖地ラスベガスで行い、ビッグネイムの挑戦者ラファエル・マルケスを圧倒した。
今までのチャンピオンと違う本物のチャンピオンの仲間入りだ。
世界ではいまだに一試合で10億円のファイトマネーを稼ぐ人気ボクサーがいる。
人気実力を兼ね備えた本当のチャンピオン。
そんな連中がしのぎを削りスリリングな試合を展開するのがラスベガス。
その世界は近いようで遠かった。
要は野球で言う大リーグ。
そこで試合をさせてもらうだけで大変なことだが西岡は最強の挑戦者を相手に実に立派な試合をした。
インファイトが得意なマルケスに一歩も譲らず勇敢に打ち合った。
そして有利に戦いを進めた最終ラウンド、安全策を取らず、必死に逆転を狙う挑戦者からダウンを奪おうとリスクを冒し攻撃を続けた。
野茂を彷彿とさせる西岡。
35歳だが後何試合かできるかもしれない。
体も心も若いし志が高い。
日本でチマチマ稼いでいる選手とは輝きが違うように見える。
この人の頑張り次第で、日本人ボクサーの世界舞台への進出が夢物語ではなくなる。
実力はあっても日が当たらなかった日本人ボクサーが注目され挑戦の道が開けそうだ。
ゲストのボクシング好きの香川照之は感激のあまり涙を流した。
西岡が日本のボクシングの歴史を変えたのかも知れない。
50年前の力道山のアメリカでのベルト奪取(58年のルーテーズ、61年のフレッド・ブラッシー)を彷彿とさせる。
ボクは「プロレス少年」ではあったが、60~70年代のF原田に始まる世界戦は見ていた。
今年、メグでなぜかあの「雑草」の小林弘さんに会った。でも、ボクシングの話は出来なかった。残念!アントン来ないかなあ(笑)
ネットでチェックしたら、日本人の世界チャンプは、52年の白井義男から70年代の30年間で16人、一方90年代から現在までの20年間では40人以上もいる!その平均的レベルは昔より低いのだろうが、西岡には往年のチャンプの強さを感じる。
と言う事で、今年最後のカキコでした。
来年もよろしく!
そうか、力道山はアメリカでタイトル戦を勝ったのか。それもスゴイことですね。
小林弘さんですか、メグで?不思議な所に不思議な人が(笑)。
是非その訳をつき止めてください。
大晦日のメグ・カウントダウンライブまで怒涛のハードスケジュールのようですね。
寒いのでお気を付けて。
来年もうんと楽しみましょう。