近くの駅前のビルの地下駐車場によく車を駐車します。ビルのB2FとB3Fが駐車場になっています。何度か恐い思いをしたのはB3F・・・。B2Fはよく満車になってるからB3Fによく停める。
朝の10:30頃がいけない・・・。
朝でも地下だし、よくあるコンクリートの打ちっぱなしの無粋な駐車場、しかもいくつかのビルの地下を継ぎ足し継ぎ足し繋いで造ったから迷路みたいになっていてちょっと陰気な雰囲気・・・。
そのビルで買い物をしてちょうど10:30頃B3Fの自分の車に戻った。まず後ろのドアを開けて買い物の荷物を後部座席に置いた。その時開けたドアの窓越しに男の人が車の前を歩くのが見えた。「あれ?エレベーターに他に誰も乗ってなかったのにどこから来たんだろ・・・?」と、チラっと思った。その時はまだそんなに気にしないでドアを閉めた。
あれっ?目を疑った。今居た人がもう居ない・・・。見間違いなんかじゃない。薄い水色のTシャツに薄い色のジーンズ、細くてヒョロっとした髪の短い男の人・・・。ハッキリ見たんだ。
居ない・・・耳を澄ましてみたけど足音も、車のドアを開け閉めする音も、もちろんエンジンの音もしない・・・。サーっと血の気が引いた。
「ひょっとして・・・また見えちゃったかな・・・」急に恐くなって慌てて車を発進させた。その日はそれだけ・・・
別の日懲りずにまたその時間B3Fの駐車場に車を停めた。あれから日も経っていたし、また10:30という事にも気付いてなかった
車を停めてその上にあるスーパーに行くためにエレベーターを待った
エレベーターは無人で来た
私は乗り、スーパーの階のボタンを押した・・・
ドアがなかなか閉まらない・・・「あれっ?」行き先ボタンを押し忘れたかと確認した・・・
ちゃんと押してある。「閉」ボタンを何回か押してやっと閉まった。
・・・・・・しばらくしてドアが開いた。
・・・・・・B3Fなのだ。B3Fから乗って、行き先ボタンも押してあるのにまたB3Fなのだ。
誰かが乗ろうとボタンを押したのかエレベーターの外を見たけど誰も居ない・・・
シーンとしている。また私は「閉」ボタンを押して閉めた。
・・・ドアが開いた・・・B3Fなのだ。
その辺りで私は気付いて時計を見た10:30だ。
また「閉」ボタンで閉めた・・・また開く・・・何かの気配を感じた・・・
B3Fなのだ。何かが私を引き止めている、その時はっきりわかった。
私はその前の消えた男の人を思い出した
半狂乱で「閉」ボタンを押し続けた
「お願いもう開かないで お願いもう開かないで」
その時誰かの車が駐車場に入ってきた。
その場の空気が動いた・・・何かが解けた感じ・・・
やっとエレベーターはいつもどおりに動き出した
あれはエレベーターの調子がおかしかったんじゃない
だって私何かの気配と、よどんだ空気をはっきり感じていたから・・・
それが何かはわからない