と~ま君の部屋

楽しい老後を送りたいとやっています。所詮人生回り道。修士(人間学、仏教学)。ぼけ防止・脳のリハビリでやってるブログです。

人間的魅力の研究

2008年08月07日 10時01分35秒 | 先公ごっこ2008年から2012年
 夏本番です。もっとも、暦の上では秋になったのだそうですが、まだまだ学校も暑いです。扇風機を回しながら、書類整理をして、ひと段落つきましたので、在校生は何をしているのかなぁと、このブログにむかいました。

 昨日、電車で千葉に出かけましたので、伊藤肇さんの「人間的魅力の研究」という文庫本(古本)を持って読みながら電車の中の涼しさを満喫しておりました。この本には思い出があり、30代後半に印象に残り、それから安岡正篤を知り、のめりこんでいった覚えがありました。

 実業人の方々が読まれる書籍というものは、まことに深甚なるものがあります。一瞬の判断というものが命取りになるという厳しさの中で生きておられるから、なおさらのことその読書スタイルには鬼気迫るものがあります。

 そうした書籍紹介のページは実に楽しい。読んだことがなければもっと楽しい。買ってみようという気になるからです。

 「道に剣客に逢わば、すなわち剣を談ずべし」という禅語があるのだそうですが、その「剣」を「本」に置き換えて、何を読んだか、何を読んでいるかを談ずることは本当に楽しいものであります。
 
 この文庫で、道元のことなどをさらに知って、実は文庫で彼の著作を若干買ってきました。公的な仕事をしているので、これ以上は書きませんが、世の中知らないことはいっぱいあるものだと思います。ましてや、わたくしごときが、知ったかぶりをしているわけにはいかんのです。一生修行ですから。

 知らなかったことの一つを紹介しましょう。

 作家の小島直記さんと東京電力の社長をされた平岩外四さんが会った時です。平岩氏は、愛読書をメリメの「マテオ・ファルコーネ」をあげて、その厳しい内容のことを言われたそうです。年端もいかぬ自分のせがれが、ダークサイドの道徳を犯したという理由で、父親のマテオ・ファルコーネが・・・・もうやめしょう。後は見てのお楽しみです。

 ところが、小島氏、平岩氏が、その厳しさを通じて、魂のバイブレーションを感じあったということだったそうです。知りませんでした。これを機会に二人の人間的交友が濃厚となり、「電力の鬼」という書籍ができたのたそうです。
 
 「人生、一知己を得ば、以って恨みなかるべし」と、伊藤肇先生はこう言っておられます。

 そういう魅力のある友人が何人おるか、それがもっとも大切なんでしょうね。

 最後にもうひとつ。
 「許せない欠点とは、それは人間が卑しいということだ。品性下劣な人間、これは容赦なく嫌いな人間のほうへ分類する。なぜならば、人間と動物との違いは、尊敬する気持ちと恥を知ることの違いである」(伊藤肇先生)

 決して人のことは言えないわたくしですが、この文章はさっそく手帳に書き留めました。



 暑いですが、在校生諸君、がんばってください。

 

  
コメント
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光こそ、すべての源という気がするのだが

柔道をやると~ま君

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高齢\(^_^)/