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ジュリエットオスカー634受信ブログ

ラ・テ受信雑記他・私の得意ジャンルでの情報を発信します。このサイトは個人的な趣味により制作されています。

三重での受信を考える

2013年11月03日 19時53分42秒 | 電波シミュレーション
だいぶ前に、某掲示板のほうで、
三重で東京局の電波らしいものが確認できた
という話題がありました。

私もそのサイトをを確認しましたが
パナのレベルで12ぐらいなのでなんとか
ワンセグで行けるかどうか(できればCN比は8dBぐらいは欲しい)
また、三重の中部という事で具体的な場所は
明かされていませんでした。

そこで電波シミュレーションから見てみる。


これは西日本を中心にスカイツリーを
シミュレーションした図。


確かに三重のあたりに水色のエリアがある。
この、青や水色のエリアは14dB(μV/m)以下ですので
ワンセグすら受信できるエリアではないのです。
※受信できるエリアは赤~橙色のエリア



愛知と三重の県境付近にも水色のエリアがあります。

うまく受信できるかは保障しません。
あくまでこのSIM図は参考程度にお願いします。


西野谷DX受信を考える

2013年10月22日 21時08分38秒 | 電波シミュレーション
今週はアナログテレビ時を含めて、
遠距離受信実績のある事例を考えています。

今日は西野谷における受信です。
こちらは新潟県新井市にあり、
アナログテレビの東京波が受信できたとして、
上越方面のCATVの受信所にもなっていました。

早速断面図を見る。


こちらも、甲府盆地における東京波受信と同じように
途中に山があることが確認できる。
恐らくこの山で回折を起こしているものと考えられる。

カシミール3Dで地形図を見ると

志賀高原にある大沼池が表示された。

アナログテレビ時代、志賀高原の受信はどうしていたのだろうか?
「志賀高原 テレビ 東京波」等と検索をかけてみた。
ホテルとかでは東京波を受信していたようですね。
東京波の通り道だった裏付けになります。

さて、スカイツリーに変わっての断面図

鋭いナイフエッジではなく
山頂付近がでこぼこしている・・・
こういう場合は回折はどうなるのだろうか?
そうでなくてもUHFの電波ですから、散乱してしまう感じもします。

指し示す付近の緯度経度をカシミール3Dに入れてみると

先ほどの池より北側に位置する
寺子屋峰という場所を通ります。

デジタルになってから、西野谷よりも長野寄りの
信濃町付近のほうでの受信情報をネット上見ますので、
回折ポイントが微妙に変わってしまったという事でしょうか?

大菩薩の回折

2013年10月21日 21時00分28秒 | 電波シミュレーション
先日もコメントのほうで山梨県における
東京波受信について行いましたが、
その続き的な記事になります。

アナログテレビでは東京のNHK/民放はVHFで
放送していたために、甲府盆地は山で遮られているのにも
関わらず、回折波(障害物の内側に回り込んでくる波)に
よって受信できる地域がありました。

この回折が起こる原因は専門的にはナイフエッジ状の障害物。
詳しく知りたい方は上級の無線技士参考書、特に無線工学Bの
参考書などを参考にするとよいでしょう。

早速「RadioMobile」で断層面を見てみよう。


先ほど書いたように電波の回折現象を知っている人は
まあ、恐らく大菩薩の山のどこかで起こっている
ということぐらいは推測できると思います。
今回、「RadioMobile」では一番高い山頂の位置の
緯度経度が出てくるので、
「カシミール3D」でさらに場所を絞り込むことができる。
その結果がこちら

ハマイバ丸付近がナイフエッジ効果を起こしていると
推察できますね。

これが東京スカイツリーに変わると

こちらが断面図


そして標高が一番高いのは大蔵高丸付近。
ハマイバ丸の北側に位置している。
東京タワーからスカイツリーに変わったことで
回折効果が期待できる場所も北にあがっていることになる。





こんなシミュレーションもできちゃいます

2013年10月20日 09時50分04秒 | 電波シミュレーション
今日は残念ながら雨。
伊豆大島も2次被害が心配されますが、
当サイトはいつも通り行きます。

電波シミュレーションについてです。
シミュレーションなのでこんなこともできます。


何のシミュレーションかお分かりでしょうか?
はい、これは幻のさいたまタワーのシミュレーションです(笑)

条件は今の東京スカイツリーと同じ、送信高600m
出力10kw、ERP70kw 無指向性で行いました。

また、もしさいたまタワーになっていた場合、
東京タワーとのアンテナ方向違いがどれほどになるのかも
作図してみました


真ん中の円が90度違いの場所になります。
外の円が45度違いです。
八王子~守谷という結果になり、
結構広範囲にわたってアンテナ調整が必要だったことがわかります。
そう考えると、今回のスカイツリー移転時の
受信不具合件数は少なかった方なのかもしれません。


SIMから、山梨の県外受信を考える2

2013年10月13日 19時38分00秒 | 電波シミュレーション
それでは、他県の電波のシミュレーションも行ってみる。
まずは長野県波をターゲットにする場合、
美ヶ原親局と富士見中継局となる


こちらは美ヶ原のSIM

甲府盆地内を拡大してみる

市川大門中継局のある四尾連方面に
電波が強そう。
甲府市方面は弱目であるという結果。


こちらは富士見中継局のSIM。

同じく盆地を拡大してみると

甲府南部に黄色いエリアが広がる。

甲府盆地内における電波の飛び方を見ると、
美ヶ原と富士見中継局がある程度逆になっている。
つまり、富士見中継局は南アルプス方面に飛んでいないが
美ヶ原局に関しては多少の電波は飛んでいる。

結論、このブログを読んでいる方に怒られてしまいそうだが
美ヶ原と富士見中継局はSFN、同一周波数なのである。
したがって、両局から届く電波が同相で届いて
電波が強くなるのならば、ワンセグで受信できる可能性はある。
やはり電波受信はやってみないとわからない。

引き続き静岡波をターゲットにする場合。
日本平親局と白糸中継局をSIMしてみる。


日本平のSIM


本栖湖方面の拡大です。
鳴沢村一部と旧上九一色村の南部は赤いエリアが広がっているのが
わかる。



白糸中継局のSIM


本栖湖方面を拡大してみた。
こちらでも黄色のエリアは広がるが、
日本平親局のほうが赤のエリアのため、
電波が強そうですね。

2回に分けて山梨における県外波受信のため
いろいろシミュレーションしてみましたがいかがだったでしょうか?
遠距離受信の成功は保障できませんが、
多少の参考になれば幸いと思います。


SIMから、山梨の県外受信を考える

2013年10月12日 19時08分33秒 | 電波シミュレーション
では、先日の予告通り山梨に関してみていきます。
まずは、坊ヶ峯のSIM

坊ヶ峯から韮崎方面に飛ぶため
長野県の一部、八ヶ岳南麓、富士見高原等では

山梨波を受信できる可能性が高いです…が
この需要があるかは不明。

ついでに富士吉田の山梨県内波のSIM


富士吉田とスカイツリーでは使用チャンネルがかぶっています。

こちらがスカイツリーのSIM

富士山に寄ってみますと

五合目等では受信できそうですが、富士吉田波と
混信して受信できない可能性もあり、指向性の高い
アンテナが必要かと思います。

では信号が強そうな場所を拡大します。

大菩薩嶺


秋山・道志の山


大月。しかし、赤いのは大菩薩の山々。
雁ヶ腹摺山などでしょう。



柳沢峠付近。
峠付近より山に入らないと駄目っぽいです。


北都留郡(丹波山・小菅)。県境の三頭山(檜原都民の森)あたりには
赤いエリアが出ています。


三つ峠周辺。CATVの受信点に選ばれるだけのことはあり
やはり赤のエリアですね。

最後は甲府盆地

赤のエリアはないが、南アルプスに近いほうが電波が強そうだというのは
なんとなくわかりますね。櫛形山・源氏山などで見込みがありそうですが、
甲府局と身延局のチャンネルかぶりがありますので、
盆地内では受信が難しそうですね。

次回、他県からの受信SIMについて考察します。

シミュレーションから考察してみる

2013年10月11日 21時11分46秒 | 電波シミュレーション
グーグルアースで合成させた後、
拡大表示ができるので、
シミュレーション結果を詳しく検証できる。
という事で、当地川越南部での受信状態と
シュミレーション結果の考察をしてみたい。

まずはtvk

この結果では川越市域東部にかけて
電波が来ている結果になっているが、
実際にはワンセグすら受信が厳しい状況である。


断面図を見ると地表すれすれで電波が飛んでいる。
東京武蔵野市~埼玉三芳町のあたりである。

千葉テレビ

川越市中心部にかけて赤のエリアがある。
千葉テレビは20素子程度のアンテナとブースターで
受信できることが多いですね。

群馬テレビ

こちらも川越市内に赤のエリアが広がります。
榛名の方角に障害物がなければ受信できるでしょう。
ちなみに川越市内某集合住宅に住んでいたころは、
東京に向けたアンテナのバックローブで
群馬テレビ(アナログ)が受信できていました。

とちぎテレビ

こちらには赤いエリアはありませんが、市域の西側が黄色に
なっていますので、西入間地区のほうが受信に有利。
これは私も飯盛峠でとちテレ受信していますので、
電波の飛びの傾向はあっていると思います。
ちなみに自宅ではLS14とブースターで受信できます。

NHK水戸・筑波中継局

こちらも黄色のエリアが市域に広がります。
自宅では20素子アンテナとブースターで受信できます。

とちテレのように赤いエリアはないのに受信できたりするので、
シミュレーションはあくまで目安であって、
遠距離受信の際の一つの指標でしかない。
周りの建物によっても左右されます。
しかし、遠距離受信の際、何も手ががりがない
まま出張受信するよりは良いのではないのか?

次回は山梨周辺のシミュレーションをしてみようと思う。

電波SIM 独立局2 北関東

2013年10月10日 21時20分03秒 | 電波シミュレーション
シミュレーション特集。

まずは群馬テレビ。

群馬平野部と埼玉北部に赤いエリアが出ており、
このシミュレーションは実際の飛び方に
近いものと思っています。

続いてとちテレの宇都宮タワー

こちらは当地(川越)で、LS14に30dBブースターで
フルセグ受信ができます。


最後はNHK水戸の筑波局

こちらも当地(川越)でも20素子+30dBのブースターで
ギリギリでフルセグ受信できます。

電波SIM 独立局1 南関東

2013年10月09日 20時59分39秒 | 電波シミュレーション
今週は電波シミュレーション結果を
アップしております。

まずtvk

私の自宅ではワンセグがやっと受信
できるかどうかですので、
全方向ERPが出ていると見なしているこのSIMでは
北方向に関してはあまりあてにならないと思っています。


ctcのSIM
埼玉方面は合っていると思います
(野田・関宿方向カバーのため電波を出しているはずなので)
神奈川方面は自信ありません。

次回は北関東の独立U局の結果です。

今週は電波SIMネタです

2013年10月08日 21時49分06秒 | 電波シミュレーション
グーグルアースを使う事によって
だいぶシミュレーション結果が
分かりやすい図になるぞ
ということで、今週はいろいろな送信塔を
シミュレーションしています。
赤は70dBμV/mとしています。
これはアナログテレビの時の受信条件でした。
デジタルでは理論上は10dB低くても受信できますが
シミュレーションは厳し目の条件にしているという事です。
また、アンテナパーターンは作るのが面倒なので
無指向性としてシミュレーションしています。
総務省の無線局の免許情報から出力、ERP
条件を入れていますのでERPが全方向に
飛んでいる条件になっています。
なので、SIM結果を全面的に信用するのはおやめ下さい。
あくまで目安という事です。


こちらはスカイツリーMXです。
川越のわが自宅ではブースターを入れてギリギリ受信できる
レベルです。このSIM結果よりは北方向の電波は弱いと思います。



こちらはテレ玉のSIMです。
南側には恐らくあまり電波は出していないと思います。
川崎や横浜でテレ玉は受信できるのでしょうか?