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新規商品企画の成功学
求むる所第一義
随時随所楽しまざるなし

メルヘンチックの後側

2011-01-26 15:51:48 | Weblog
こんにちは。

 今年の干支のウサギはオチョコチョイのやられ役。四足なのに、1羽と数えられています。何故か分かりますか。耳が羽のように長いから、は冗談。日本の野山のウサギは貧しい農民にとって貴重な蛋白源の食材でした。四足を食べてはいけない仏教の宗教観から、ウサギは鳥と同じ2本足とされました。鳥として食べることが出来たのです。ウサギの捕まえ方を知っていますか。山から追うとウサギは跳ねられません。後ろ足が強く、前足が弱いからです。山くだりの動きは直線になり遅くなります。簡単に網で捕まえられました。ウサギは山登りの神様だったのです。

 カメのようにゆっくりと勉強しよう、ウサギのように過信してはいけない。継続すれば逆転、と私は教えられました。カメさんは長寿、尊敬の対象。亀山、亀有などは縁起の良い地名。今も縁起が良い土地です。亀有は昔、亀なしといわれました。山梨と同じです。山があるのになしとはこれいかに。山を為している土地だから山梨といわれたのでしょう。亀がたくさんいたから、亀なし、です。しかし、縁起の良い亀が無しのように聞こえ、縁起が悪いと徳川家が名称変更したのでしょう。地名にも面白い逸話があります。

 ジャックと豆の木、白雪姫、シンデレラ、ヘンゼルとグレーテルなどの裏には複雑な、深い、怖い歴史があります。言い伝えを基にしている童話には怖い裏があるのです。童謡も同様です。ロンドンブリッジなど、マザーグースの歌は恐ろしい。しかし、怖いのはヨーロッパだけではありません。日本の童謡、ズイズイズッコロバシや通りゃんせも怖い言い伝えが裏に潜んでいるのでしょう。

 不思議の国のアリスの原作は、父親が3人姉妹に語った即興話が基。パロディや駄洒落や隣人の揶揄が満載です。このため、あまり怖い話はありません。ディズニーのセルアニメ映画を見る限り、白雪姫もアリスも同じメルヘンチック。美しい娘さんの話しです。しかし、アリスと白雪姫は全く違います。白雪姫はヨーロッパの人の歴史を表現している怖い話が裏に潜んでいます。白雪姫は魔女狩りの歴史を表現しているのでしょう。

 サーカスにピエロがつき物です。サーカスは無口ですが、本来、ピエロは無口ではありません。ピエロも歴史の産物です。ラインの謝肉祭カーニバルにはピエロが登場します。ピエロがミスローレライと並んで主役であり、冗談を言い、観客を笑わせるのが役目です。封建制や絶対君主制の時代、謝肉祭だけ、ピエロは何を言っても許されました。冗談だからです。冗談と思わず、罰する君主は民衆に背かれ、君主足り得なかったのです。昔の農民や船乗りは弱い立場でした。ピエロの口をかり、童謡や童話を通して、悪政に抗議しました。しかし、君主も人。謝肉祭は我慢しても、終われば罪を作り、捕まえられます。このため、ピエロは厚化粧し、高い靴や棒に乗り、誰か、分からなくしたのです。

今日は此処までにします。
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