創造性の開発 新規商品を企画しよう

新規商品企画の成功学
求むる所第一義
随時随所楽しまざるなし

リストラ名人が亡くなる

2020-03-11 04:10:45 | Weblog

 おはようございます。

 肺炎騒動の中、3月1日にGEトップを長年務めたウェルチさんが亡くなりました。戦前戦後の大思想家、ドラッガー博士の選択と集中をウェルチさんは信奉し、GEをリストラし大成功。事業家とお金持ちで有名です。

 選択と集中を分かり易くポートフォリオ図に表し、図に基づきリストラの経営戦略を世界に提唱。20世紀最高の経営者と言われ、富士通も管理職研修で教えました。今のポートフォリオマネージメントの考え方とは違います。

 私は大学時代から創造性が好きなアホでした。ウェルチさんがGEの経営者になる前のGE研究所の教科書を読み、ますます好きになりました。私の、求むる所第一義、随時随所楽しまざる無し、によく合っていたようです。

 この著者はファンジェ氏。技術者のための創造性の開発が富士通の中堅社員教育の教科書でした。先輩から奨められ、読み、納得。新しい事務機器開発を岩井麟三事業部長に提案。悩ませましたが、システム80が大成功。

 当時、MシリーズはIBMに特許使用料が必要でした。ウェルチ流の選択と集中を進め、若手技術者が反対しても小型機をIBM互換機のMシリーズに統合し、オアシス事業を始めました。私も反対し、富士通を退職しました。

 時はOA時代。シャープの佐々木専務と浅田常務に拾われました。当時シャープは選択と集中とは逆でした。2人も創造性が好きでした。電子レンジ、電卓、複写機を成功させ、オフコンからOA進出を目指していました。

 浅田傘下の事業本部で新規商品の企画を担当させて頂き、ワープロ、ファックス、カラープリンタ、電子タイプなど担当し、常務と森弘事業部長がいたから大成功。私は新規商品と新規事業の過程を学べただけでした。

 日本はもうけ過ぎとバッシングされ、日本の電子産業も苦難の時代になりました。シャープは浅田専務を副社長に祭り上げ、浅田部隊の技術力をテレビなどの家電事業に活用すると会長と社長が意思決定しました。

 会社は組織をアメリカ流にしようとしたのかも。でも人は同じです。経験から動きます。新しい商品や事業の企画は楽しくなくなり、我侭な私は佐々木副社長に転社時の約束の実行をお願いし、千葉の新研究部に異動しました。

 関東のシャープは人材不足でした。採用活動に大学巡り。奈良の新商品の経験を資料にしました。営業部門の要望から私は女子大でデータベース論と市場情報論の非常勤講師。10年続け、教科書が数冊できました。

 GE研修所の教科書が好きなのに、買収や部門を売却するGEの中性子爆弾のようなやり方が嫌い。不思議でした。高校の非常勤講師になり進路指導し、自己推薦書の書き方をアホがアホに教え、私なりに納得しました。

 以上は前書きです。過去の記事を短くまとめましたが、長くなりました。嫌いだったウェルチ流の選択と集中のリストラの陥穽を思い出し、私の思う所を続けたいと思っています。

 今日はここまでにします。

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