白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

10年ぶりの再会

2011-06-22 22:43:40 | その他
10年前アダルトスクールで一緒に英語を勉強した韓国人の友達が、Facebookで私を見つけてコンタクトしてきてくれた。

Facebookとは日本で言うMixiみたいなソーシャルネットワークのサイト。
ちょっとバカにしてたんだけど、こんなかたちで昔の友達にまた再会できるんだったら案外バカにもできない。

当時は独身だった彼女も今では二児の母。
少し郊外の静かな町に素敵な家を買って、幸せいっぱいの家庭を築いていた。

お金持ちの人を羨ましいと思うことはたまにあるけど、彼女のような素朴なごく普通の家庭にここまで「羨ましい」と思ったのは初めてかもしれない。
それほど、幸せが満ち溢れているような家庭。
あ~、私もあんな家庭を築きたいなぁとしみじみ思う。

話に花が咲いて10年間を埋めるようにしゃべってきた。


アメリカに11年住んでいるけど、考えてみたら心から打ち解けられる白人の友達っていないなぁ。
一番親しくなれるのは韓国人で、その次が台湾人、そして中国人だと思う。
まぁ、同じアジア人で何か共通する部分が多いのかもしれない。
なのに国と国とはあまり仲良くなくて、過去の苦い歴史さえなければと惜しまれてならない。

でも、その苦い歴史でさえ個人レベルになると、ずいぶん感覚が違ってくる。
日本語教育を強要したことを恨みに思われていると聞くけれど、彼女はニコニコして「私のおじいちゃんはねぇ、今でも日本語の新聞を毎日読むし、文藝春秋を購読しているし、ニュースはNHKの日本語ニュース、好きなことは相撲なのよ~」と話してくれる。

え?あの苦い経験から、日本語なんて見たくも聞きたくもないんじゃないの?っと私はびっくり。

アメリカに来て得たことの一つは、先入観やイメージを超えて、本当の個人個人に出会えたことだと思う。

彼女とは今後もずっと長い友達でいられる気がする。
そんな心のつながりを感じた10年ぶりの再会だった。



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