白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

台湾のおじいちゃん

2010-03-29 06:44:04 | その他
中国語に熱中しだして、早一年半になる。

まぁ、ここ数ヶ月は仕事が忙しくて、全然やってないんだけど、それでも周りに中国人や台湾人が多くいるものだから、使う機会は結構ある。

独学をしていて困るのは、質問があるとき。
「この言葉は、こういう風にも使えるのかしら?」っとか「こういう言い回しってOKかしら。」っとか。
覚えたらすぐに使いたい私としては、例文の応用をしたくて仕方がない。
それを教えてくれる人が身近にいたらいいのにぃ~。っとよく思う。
今までは同僚の台湾人に聞いていたけど、さすがに回数が増えると面倒がられる。
それで去年の秋ごろ、中国語日本語の言語交換ウェブサイトを見つけて、日本語を教える代わりに中国語を教えてくれる友達募集をしてみた。

連絡をくれたのは約20人。
みんな、すっごく日本語が上手だけど、外国人が書いているとわかる。
そのなかで、日本語がパーフェクト、っというより今の若い日本人よりよっぽどきれいな日本語のメールが届いた。
「1972年生まれ。台湾人男性。」へぇ~、私と歳近いじゃん。
全部読み終えて、「ちょっと待った、この人本当に台湾人?日本語がうますぎる、っていうか自然すぎる。」っと思ってもう一度読み返してみた。
あ~~~、1972年だと思ったら、よく見ると1927年生まれとある。
この人82歳のおじいちゃんだ。
あ~、なるほど日本統治下のときに、日本語教育を受けたんだ。

このおじいちゃんに決めた!!!


それで始まりましたおじいちゃんとのE-メール文通。

それが楽しくて楽しくて。
日本統治下での話しや、公用語が突然中国語に変わってからの苦労など、いろいろ教えてくれる。
もう全然中国語の質問なんて忘れて、おじいちゃんが日本人じゃないことも完全に忘れてしまっている私。
もちろん日本語ばっかり。

台湾は植民地だったといっても、日本がとった政策は「同化政策」台湾を完全に日本に変えてしまおうという政策だったらしい。
徹底した日本語での教育もその一つ。
このおじいちゃんと文通をしていて思う、彼にとって母語は日本語だ。

まぁ、最近忙しくて、メールをもらってばかりであんまりお返事書いてないんだけど、今後もずっと続けていく予定。

日本語での教育を受けた最後の世代のおじいちゃん。
私は貴重な体験をしているような気がする。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お訊ね (うさぎ)
2010-05-25 12:52:59
トライリンガルってなんのこと?
マー君はどなた?
マー君のママってあなたのこと?
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はい (Yumeko)
2010-05-25 14:11:00
マー君のママとは私のことです。
マー君とは、6歳になるうちの長男のことで、生まれつき難聴があるため手話もできます。
幼児期は言葉が遅れないように、私も手話を徹底的に練習して手話と口話の両方で子供に接していました。それで、日本語、英語、手話の3つの言語という意味でトライリンガルという名前にしました。

補聴器を着けたら十分聞こえるので、最近では手話はすっかり使わなくなってしまいました。

それで今では中国語に夢中です。
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Unknown (うさぎ)
2010-06-29 12:08:11
あるか無きかの 慎ましき  傘もささずで 歩ける小雨 四川成都の 此処の梅雨 (六月29日の朝) 
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近來可好? (阿端哥(atongo))
2011-02-26 22:10:20
夢子さん お元気ですか? お産が近づいてたい

へんでしょう? もうお仕事は中止でしょうが 

お大事にね。 シスコはまだ寒いですか? こち

らは毎日10℃以下の天気予報がここ二三日から

十五℃に跳ね上がり今日は17℃でした。厚着も

毛皮から毛糸織りに 少しずつ控えめに換えてい

ます。元々寒がりやだし 体力がまだ戻ってきて

いないので風邪でもひいたら面倒 との用心です 
 ご無事に健やかなお子さんを産むよう 祈って

います。 では又 

メールが大儀でしょうから しいて返信しないで

いいですよ。  うさぎ  四川成都から
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Unknown (夢子)
2011-02-27 22:19:10
すっかりご無沙汰しています。

実はまだ仕事をしているんです。
今が一番忙しい時期なので、ぎりぎりまで仕事をする予定です。

出産育児休暇に入ったら、また中国語を始めようと思っています。

まだ寒い日が続くと思いますのでお体にお気をつけて。
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Unknown (うさぎ)
2011-03-07 23:27:36
  意志が強い人は往々疲れても”これしき”と体の反響を無視しがち といいますが 確かにそういう傾向が多いとうさぎは思っています。夢子さんは初産ではないから大丈夫だとおもいますが。仕事が忙しい際、平常(妊娠でない時)と少しでも違った感覚があったらそれを重視したほうが安全でしょうね。
  此処は又寒さのぶりかえしです。若い人たちにとってはなんでもない15℃以下になると うさぎにとってはやっぱり堪えますね。注意しての日々 暖かい春を待っています。 夢子さんもお大事にね。 
    うさぎ
  
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