白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

嫁の宿命

2010-12-23 10:39:03 | 家族
クリスマスや感謝祭といった大きな祝日は、私にとって憂鬱の種でしかない。
夫の親が目と鼻の先に住んでいる以上、一緒に過ごすのは必然で私にとっては避けようのないもの。
結婚10周年になる今年こそは、家族4人だけで過ごしたいと、旅行を計画していたものの、あまり乗り気でない夫がなかなか腰をあげず、結局流れてしまった。

夫が言う。

「クリスマスディナーはラムなんだって。だから家からは野菜をメインにした副菜をいくつか持って行こう。」

私、実は子羊の肉にちょっとアレルギーがある。
健康なときは大丈夫なんだけど、ちょっと体調が悪かったり疲れていたりすると蕁麻疹が出る。
妊娠中の今は控えたほうがいいと思う。

「ラムの肉はちょっと今は無理だとおもうなぁ。ほら時々アレルギーが出るでしょう。」

困った顔をする夫。

かわいそうに板ばさみである。
もちろん彼がお母さんに「メニューを変えてくれ」なんていえるわけがない。
「なんでそれくらいのこと言えないの?」っと思うでしょ。
当日なんだったら遅すぎるかも知れないけど、3日も前なんだから問題ないでしょうっと私も思う。
でも彼は逆立ちしたって、言えないものは言えないんだ。
お母さんは神様だから。

あまりにもかわいそうだから助け舟を出してあげた。

「いいよ気にしなくって。一晩肉をたべなくったって飢え死になんかしないから。それに私最近食べすぎなのよね。ダイエットしなきゃ。」

あ~良かったと胸をなでおろす夫。
我ながらなんて優しい妻。

ただ問題は、当日彼女の作った料理を食べなかったりしたら、いったいなんと言われるか。
「アレルギーがあるから。」っと言ったところで、「この前は食べたじゃないか。」とか「なぜ先に言わなかった。私に料理をさせておいて、失礼でしょう」っと猛攻撃を受けるのは目に見えている。
そしていつもの台詞が飛んでくる。
「日本では普通のことかもしれないけど、アメリカではやめなさい。私は親切だからあなたのために教えてあげているの。全く日本人というものはどうも理解できない。」

もちろん夫がいないところで。
彼女のいじめは必ず他の人がいないところで実行されるのです。

「申し訳ございませんでした、あなた様の言うとおり」と平謝りに謝って、あとは耳に栓をする、それが一番。

古今東西を問わず、嫁と姑とは馬が合わないもの。
嫁の宿命です。

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