白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

育児ノイローゼ

2008-01-11 03:42:39 | その他

マー君は泰君のことが大好きの様子で、いつも「泰君かわいいねぇ」と言って覗き込んでいる。
でも、親の注意を独り占めできないということに対しては、それが泰君のせいだと結びついてないだけ、まだ自分の中で整理できてないようだ。

赤ちゃんが産まれると、上の子はあかちゃん返りするなんてよく言うけど、マー君の場合そんなかわいいものではない。

マー君の場合、徹底的に親の言うことを聞かないという作戦に出たからこっちは地獄。

「男の子は少し元気がいいくらいがちょうどいい」なんて思っていたけど、ここまでひどいと親はノイローゼになりそう。

ご飯を食べさせるのも、お風呂に入れるのも、着替えさせるのも一苦労。
だって、何を言っても「いやだ!」の一点張り。

一番困るのは朝。
夫は仕事でいないし、時間はないしで、毎日がバトル。

「起きなさい」と言って素直に起きるマークんではない。
「食べなさい」と朝食を食卓に出すと、
「こんなの嫌だ~、チョコレート、チョコレートが食べたい」と叫びだす。
もちろん朝からそんなもんを許すわけにはいかない。

「朝はちゃんと朝ご飯を食べなきゃダメよ。チョコレートはおやつ。おやつの時間になったらあげるから、ね。」
「いやだぁ~~、今、今がいい。今食べたい。」
時間がないからイライラする。
「早く食べなさい。」
「嫌だ~~~。」
「じゃぁ、食べなきゃいい。後でお腹がすくのはマー君なんだから。じゃぁお着替えしてちょうだい。」

わ~、ぎゃ~っと泣き叫んで食卓から離れない。
時間が過ぎていくから、こっちはイライラ。

なんとか朝食を取らせて、次は歯磨き。
もちろん、「嫌だ」の一点張り。

しかると余計に聞かなくなる。
アンパンマンの指人形をはめて、
「アンパンマンが歯磨きしてあげるぅ~」
と言ってみたり。

「歯磨きしないと、歯がくろ~くなって、虫歯になってすっごく痛くなるんだよ。」
っと説得してみたり。

でも一番大変なのは着替えさせること。
これは毎日が戦い。

「ほらぁ~、このシャツかっこいいなぁ~。これをきたら女の子が『マー君素敵』って言うよきっと。」
「ほらぁ~、このズボンにはポケットがついてるよ。ポケットに何入れたい?」
昔はこれで結構その気になってたマー君も、今では無視。

アンパンマンやゾウさんの指人形を使っても、ダメ。

時間だけが過ぎていく。

「いいかげんにしなさい。遅れるから早く着替えて!」
ついに怒鳴ってしまう。

もちろん聞かない。

こうなったら力ずく。
でも、マー君は力が強い。
頭をシャツに無理やり通しても、手を通す前に、脱いじゃう。
ズボンなんて、足をバタバタさせるからとてもはかせることなんて出来ない。

こっちも負けるわけにはいかない。
4歳の子と本気で取っ組み合いの喧嘩。
押さえつけて着替えさせようとすると、「ぎゃー」っと叫んで噛み付いてきたりする。
体罰反対の私でも、これには手が出る。
しかし叩くと余計に暴れて手のつけようがなくなる。

「もう知らない。」
っとマー君を放って家を出るふりをする。

もちろんマー君は火がついたように泣いて追いかけてくる。
数十秒して「ママはココよ、お着替えしてちょうだい。」っと出てくると、
「何だいたのか。」
っと、けろりとした顔で少しも懲りてない。

「お着替えをしてちょうだい」
「嫌だ。」

最後の手段を取るしかない。

「言うこと聞けないんだったらそのまま行けばいい。」
っと無理やり引きずって裏庭に放り出してドアを閉める。
ドアをバンバン叩いて近所中に響き渡るほどの大声で泣き叫ぶマー君。
「お着替えする?」
「嫌だ!」
「嫌なら開けてあげない。」
「うわぁ~、あけてぇ~。」
「お着替えする?」
「する。」

こうしてやっと着替えさせることに成功。

でもこの後、補聴器をつけるのもバトルで、車に乗せるのもバトル。

こんなことを毎日やっている私達。
いつ近所の人が虐待の疑いで警察に通報するか気が気じゃない。

しかるのは逆効果なんていうけど、じゃぁ言うことを聞かない子をどうしたらいいんだ。
時間がある限り、ひざに座らせて本を読んであげたり、抱きしめて「マー君かわいい、マー君大好き。」等といってあげているけど、このイヤイヤは少しもおさまらない。

もう疲れ果てて、ノイローゼになりそう。
だれかいい案があれば教えてください。