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何でもありの記録
HN天道(てんとう)

ある女の告白

2009年09月06日 | Weblog
私はいわゆる聞き上手なのかもしれない。
ある女がこんな話をしてくれた。

 私、新婚旅行の日から夫とは同じ空気を吸いたくないと思うほど夫が嫌いになりました。
 でも20年ほど耐えました。
 何度か精神科のカウンセリングにも通わされました。
 両親が選んだ夫でした。
 政略結婚です。
 1人娘の私に親の会社を継がすために会社の幹部を夫に選び養子として迎えたのです。
 
 そんなある日、夫が胃がんであることが分かり入院しました。
 その時に私の初めての恋に燃え上がりました。
 夫の担当の外科医さんです。
 夫の見舞いに行く日は鏡の前で洋服を何度も変えて選んだりしました。
 夫は美しく装って見舞いに来る私を見てうれしそうでしたが、私はその外科医に見てもらうための装いでした。
 白衣の医師と喫茶店で病気の説明を聞く風を装って話し込みました。

 でもプラトニックラブで終わりました。
 流石に病気療養中の夫は裏切れないと思いました。
 一度だけ手を触れ合いました、エレベーターのボタンを押すときに同時に手を伸ばしたから触れたんです。
 それだけです。

 夫とは5年ほど前に離婚しました。
 その外科医さんは今は別の病院の院長さんになってます。
 夫は退院してからの通院で、その医師がいつも「奥さんはいかがお過ごしですか」と聞くと言ってました。
 なんかおかしい、と感じていたかもしれません。


いまどき好きでもない男と結婚し憎みあいながら20年も過ごした人もいるんですね。
子供はいないそうです。
殆ど性生活は無かったそうで。