地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

ロボットスーツ実用化

2006年11月03日 13時57分39秒 | 今日の東洋硬化
既に旧聞になりつつあるのかもしれませんが、身障者の動作補助用ロボットスーツ
が実用化され、事業ベースに乗りつつあります。

実用化まで漕ぎつけた筑波大の山海教授が代表者となって「サイバーダイン」という
企業を立ち上げ、事業化するとのこと。

山海教授は、アシモフの「われはロボット」にインスピレーションを感じたと、おっ
しゃっいますが、人体装着写真を見ると、どうしたってハインライン描く「パワー
ドスーツ」感がビンビンきます。

四十歳未満の方々は、「モビルスーツ」の萌芽をお感じになって、「萌え~」なんで
しょうが。

願わくば、山海先生がおっしゃる福祉目的、そして平和利用に限定されます様に。

米軍が共同研究を持ちかけてきた時期もあったとのこと、やっぱり「パワードスーツ」
の世界スレスレに、今の我々は住んでいる様です。



筑波大開発のロボットスーツ実用化へ

量産化が決まったロボットスーツ 筑波大学が開発した、手足の力を増強するロボッ
トスーツ「HAL」が、国内外で評判となり、実用化されることになった。来年には
茨城県つくば市内に生産工場を開設し、量産体制に入る。

 「HAL」は、装着した人が筋肉を動かす時に出る微弱な電気を感知、体の動きに
合わせてモーターも動く。女性や非力な人でも70~80キロ・グラムの人や物体を
抱えあげ、100キロ・グラム以上の荷物を背負うことができる。足の不自由な人の
歩行補助やリハビリ、介護、工場労働、災害救助など幅広い応用が期待されている。

 開発者の山海嘉之・同大教授によると、問い合わせが400件以上に達したため、
量産化を決めた。

 ビジネス化はベンチャー企業「サイバーダイン」(本社・つくば市)が担当。当面
は年20体程度の生産体制を敷き、2008年には年間400~500体に生産ライ
ンを拡大する。

 値段は医療機関向けには約500万~700万円になるが、個人向けにはレンタル
料(月7万円)と維持費だけに抑える予定だ。来月上旬、つくば市内の病院に実用化
第1号の製品を納入する。

(2006年10月29日9時28分 読売新聞)


(身体にフィットし、外観的にメカメカしておらず、違和感少なし)

で、グッドデザイン賞も受賞しました。

2006年度 GOOD DESIGN 金賞 ロボットスーツ HAL-5


まるでSF!人間と機械の一体化システム。医療・福祉、重作業など幅広く応用

サイバネティクス、メカトロニクス、インフォマティクスを中心とし、脳・神経科
学、行動科学、ロボット工学、IT技術、心理学、生理学、システム統合技術などが融
合した新しいテクノロジー「サイバニクス」。このサイバニクス技術を駆使して開発
されたロボットスーツ「HAL」は、人間と機械が一体となって人間の身体機能を拡張・
増幅する“魔法の機械”とも言うべきものです。人間が運動しようとする際に生じる
生体電位信号に着目し、皮膚表面で検出・処理することで、思い通りに人間の力を増
幅させるロボットスーツの世界初の開発成功例となりました。
HALには、人間が思い通りに動ける「随意的制御機構」と、ロボット自らが動作する
「自律制御機構」という大きな2つの機構が備わっています。言うなれば、着装した人
間の運動意思に基づき、人間の思い通りに力を増幅する機能(随意的制御機構)と、人
間の身体性を考慮した適応的運動パターンが生成され、ロボットとして自律的に、人
間のように動作生成する機能(自律制御機構)を持っているのです。
柔軟な姿勢がとれ、大きな力で物を押すことも可能なため、重作業分野や災害レス
キュー分野などでの活用が大いに期待されているHAL。やがては医療・福祉分野、エン
ターテインメント分野など幅広い分野での活用も見込まれ、新しいロボット技術として
その展開に熱い視線が注がれている。

また、HALの自律制御機構によって、神経信号を用いなくても自動的・自律的に動作
を実行することができます。この自律制御機構には、従来とは異なる新しいロボットの
動作生成論(Phase Sequence法)が組み込まれています。このロボット的自律制御機
構を用いると、人間の身体性を考慮した適応的運動パターンが生成され、人間のように
動作します。HALは人間の運動意思に基づいて力を増幅する機能とロボットとして自律
的に動作生成する機能をもっているのです。近い将来、人間を超人に変身させることが
できるかもしれません」(山海教授)
社会的要請が強い研究であるため、NASAをはじめ内外のメディアにも研究成果を
発信してきたという。
サイバニクスがもたらした人間と機械の一体化システム「ロボットスーツHAL」は、
ついにSFの世界を現実のものとしたようだ。ロボット新世紀が、いま、始まろうとし
ている。

医療・福祉分野、重作業分野、災害レスキュー分野、エンターテインメント分野など
幅広い分野での活用が考えられ、新しいロボット技術としてその展開に期待が寄せられ
ている。

ロボットを操作するのではなく、ロボットスーツが、その随意的制御機構によって、
人間の身体の一部として人間の思い通りに動いてくれるのだ。随意的制御機構を実現す
るためには、まず、人間の脳神経系とロボットを実質的に接続する技術を開発する必要
があった。

サ イ ズ:人体装着型
高さ:1,600mm
重量:15kg
動力:(電気) 充電用100V バッテリー駆動
稼働可能時間:2時間以上(バッテリー交換で連続使用可)
動作:立ち上がり・座り、歩行、階段昇降、パワースクワット、リハビリテーション
    動作、重量物保持・運搬など。さらに進めば、遠隔リハビリも可能。
操作:装着者が操作、遠隔のオペレーターが操作。
使用環境:屋内外日常生活環境



今夜、22時からNHKで、NHKスペシャル選「立花隆 最前線報告 サイボーグ
技術が人類を変える
」が放送されます。

内容は、「人間の脳とコンピュータを接続することが可能になることで生まれ、人類
に革命をもたらそうとしているサイボーグ技術。医療・産業に福音をもたらそうとす
る一方で、軍事利用が始まろうとしている。サイボーグ技術がもたらす衝撃を、評論
家立花隆氏が徹底追跡し、報告する。  

身体の一部を機械に置き換え、脳が機械と直接つながったシステム・サイボーグ。
SFの世界の話だと思われていたサイボーグが今、現実のものになろうとしている。
そして今、サイボーグを実現可能にする技術として最も注目を集めるのが、脳の情報
を利用する技術・神経工学だ。
NHKでは、脳研究を中心に科学の最前線を取材してきた“知の巨人”立花隆さんと
ともに、この夏、サイボーグ技術の行方を見つめるため、世界各地での徹底取材を行っ
た。
自ら進んでサイボーグ化をすすめた人々―――アメリカ・テネシー州の男性は、感電
事故で両腕を失った。今、考えただけで動く「人工の腕」を手に入れている。完全に
視力を失ったカナダの男性。ビデオカメラで撮った映像を直接脳に送りこみ、光を得
ている。医療・福祉の分野でサイボーグ技術によって、人々は人生を取り戻し、今ま
での人類が体験したことのない新たな感覚を得ていることと立花さんは言う。
さらに、最先端の現場では、脳の機能の一部を機械に置き換えるサイボーグ技術も進
んでいる。難病の治療に劇的な効果をもたらした。しかし、この研究は、今、うつ病、
強迫神経症などにも応用され、人の心に関する部分の調整にまで踏み込もうとしている。
その急速な発展に注目し、巨額の資金を研究に投じているのが、アメリカ国防総省で
ある。手足の力を10倍にするパワースーツ。聴力・視覚を格段に向上させるなど、
不死身のサイボーグ兵士を作る研究が進む。そして、ついに脳とコンピューターを直
結し、考えただけで全ての機械、つまり兵器を動かす研究を実用化しようとしている。
サイボーグ技術。それは、人類に光をもたらす技術なのか、あるいは、許されざる人
体改造なのか――――21世紀、私たちは、どのような世界を生きていくことになる
のか。世界の最先端の現場から、立花隆さんの思索とともにお伝えする番組である。」

というもの。


ちょうど1年前に放送されたものの再放送ですが、ロボットスーツの実用化の事実を
踏まえ、きちんと、意識高く、気合入れて、サイバネティクスが社会にどのような影
響を与えていくのか、考えたいと思います。

去年は、見損なって悔しい思いをしましたし。

今年こそ、この番組、見逃さずにいるつもり。



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    平面研削も行います。
 フレーム溶射による、短納期での寸法・形状・機能の復元加工はじめました。
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再度久留米に来て、良い演奏聞かせてくれるはず、頼むぞブーニン

2006年11月03日 07時38分35秒 | 時事ネタ


一昨日の石橋文化ホールで開かれたブーニンリサイタルでのイレギュラー、マスコミ
に採り上げられていました。

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ブーニン おば危篤で演奏中断、延期に

 人気ピアニストのスタニスラフ・ブーニン氏が福岡県久留米市の石橋文化センター
での慈善コンサートで、「おばが危篤で演奏に集中できない」と、心痛のため演奏を
中断、延期するハプニングがあったことが2日、分かった。

 主催者によると、ハプニングがあったのは1日のコンサート。ブーニン氏は1曲目
の途中で演奏を中断、「5分休憩をください」といったん退場した。その後「昨日、
親代わりだったおばが危篤だという知らせを受け、動揺して演奏できない。延期させ
てほしい」と演奏延期を観客に申し出たという。

 同コンサートは雲仙・普賢岳の噴火災害をきっかけに始められた。ブーニン氏にとっ
ては日本デビュー20周年の記念コンサートツアーの初日で、10曲を演奏する予定
だった。ブーニン氏は全国7カ所でのツアーを終える今月27日以降、再び久留米を
訪れる意向を示しており「必ずまた来ます」と話しているという。

[ スポニチ 2006年11月02日 11:42 速報記事 ]

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ピアノ独奏なんつー、技術とともに心のひだひだをもろに聴衆にオープンにする行為
では、心的平安が何より大事なんやねー、ということ、ものすごく勉強になりました。

今回のリサイタルで、計らずもボロボロになったブーニンを見てしまいましたが、
だからと言って、「ブーニンいかん!」とか、誰も言いませんって。

1ヶ月ぐらいしたら、久留米でのリカバリーリサイタルするとのこと、頑張ってもら
いたいです。


聴衆たくさんの楽器独奏ってしんどいなー、やってなくてよかったなー、などと僕的
には、できもしないくせに、馬鹿なことを独りごちています。



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