地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

表面処理業界団体でテキストを作成する動きがあっちこっちに

2006年11月02日 20時42分00秒 | 業界ネタ
昼前に、「日本硬質クロム工業会西日本支部」支部長の、福山市の「エフテッ
クス」さんからお電話を頂戴しました。

申し込んだものの締切日を超えてしまっていたことで断られていた、クロム
工業会主催の「工業用クロムめっき実務者用テキスト講習会」に空きができた
ので、再度受け付けていただける、という嬉しいご連絡でした。

早速、申し込みました。当社からの受講者はクロムめっき部門職長のU君です。
前夜から上京し、受講に備えます。

そして、11月13日朝から夕方まで、東京・湯島の「東京都鍍金工業組合4
階会議室」で、全国の硬質クロムめっき事業所約40社の参加にて開催される
ことになります。

講師には、工業会会長の「フジクロム社」さん、関東支部会員の「川崎クロー
ム工業」さん、「硬化クローム工業」さん、そして工業会顧問の武蔵工業大学
名誉教授の星野先生にもご講義いただけるという垂涎ものの講師陣、そして、
関東支部にて大枠作っていただいた「工業用クロムめっき実務者用テキスト」
を元に、講習が進むことになる、とご案内いただきました。

このテキスト、今後の硬質クロムめっき業界のスタンダードというかバイブル
になる可能性さえあるものです。

会員以外でご所望の方は、まず「日本硬質クロム工業会」のいずれかの支部に
ご加入下さいませ。



クロム工業会の講習会に先立つ11月10日には、「九州めっき工業組合 若手
人材育成委員会」が福岡市内で開催されます。

議題は「初心者向けテキスト編集第3回打ち合わせ」。僕はめっき工業組合の
中では、この委員会に所属しておりまして、「九州電化」さん・「東九州電子
工業」さん・「山口県工業技術センター」の山田先生を始めとした皆さんと共
に、僭越ながらも、初心者向けテキスト編集に携わらせていただいています。

完成の目途が立つまで、今しばらくの手間と時間がかかるものと思われますが、
せっかく真正面から取り組んでいるのですから、利用し甲斐のあるテキストと
したい、と考えています。



一昔前には思いもつかなかった業界内部での、同業者同士の協力関係が構築さ
れており、そういう点を考える際は、「この時代に企業活動できて良かったなー」
と、思います。営業的なしんどさを実感する際などは「前の時代の方が良かっ
たんだろなー」と全く逆を考えますが。



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「頂 中国民族服飾・雲南」その3  ヤオ族(瑶族)

2006年11月02日 12時56分12秒 | 帽子ネタ


雨が降りません。鳥越建設さんの事務所道路端の躑躅が危機的状況になりつつ
あるんだとか、うちも水撒きぐらいしとかんと。


今日も今日とて、「頂 中国民族服飾・雲南」の写真から。

ヤオ族(瑶族)の写真を2枚アップしました。


(日本の、中古から中世にかけての男性盛装の烏帽子に似ているっちゃー似て
います)


(この女性の被りもの一式、トータルの雰囲気から推測するに盛装なんでしょ
うけど...)

どちらにしろ、男性の烏帽子も、女性の被りもの(他になんとも言い様があり
ません)も、ゲットしてみたいものだ、と思います。


で、ヤオ族(瑶族)の解説をひも解いてみると、またまたヘビーな方々の様です。

自民族の文字は持たず、通常は漢字を使用。ヤオ語(瑶語)は3種類の言語の総称
で、ミェン (勉)語、プヌ (布努)語、ラキャ(拉珈)語という三つの方言に大別され
ている。各地のヤオ族の人たちの間では言語の差異が大きいので、お互いに意志
疎通が難しいくらいであるとのこと。同じヤオ族同士でも方言の異なる支族間
では、結局の処、チワン語(壮族語)か漢語を使用せざるを得ないみたいです。

生活風習や宗教などでの共通点があるのかもしれませんが、文字無し・言語違い
のいくつもの集団を一つの民族として括ることの意味、どこまであるのでしょう
か。

そして、彼らの信仰がまたまたすごい。

「盤古」崇拝、道教信仰、そして巫術を使ったシャーマニズム、これらを平行し
て受容している懐の深さ。僕ら日本人にも通ずる宗教的多方向性を持っています。

2000年以上前は湖南省付近に居住していた、漢民族の周辺に位置する少数民族だっ
たのだろうと想像しますが、文化的・軍事的・人口的に漢民族の圧迫を受け、
中原から遠く離れた山間部に移り住んだものと思われます。

似たような状況で、漢民族に吸収・併呑されてしまったマイノリティーはそれこそ
数知れずなはずです。

それら名残が中国各地の民話や伝承・神話に見受けられます。

昔も今も、漢民族の膨張ぶりに、周辺の諸族が恐れおののいているのは事実です。




※ ヤオ族(瑶族)  yao zu   Yao ethnic minority group

人口は213.4万人、云南省には17.3万人あまり。おもに河口、金平、馬関、富寧、
文山、麻栗坡、邱北、元陽、緑春、 紅河などに分布している。その他、モンナ、
景東、江城にも少数分布している。

ヤオ語を使用する。ヤオ語は漢語・チベット語系のミヤオ・ヤオ語族ヤオ語分支と
して分類されている。ヤオ語とは3種類の言語の総称で、ミェン (勉)語、
プヌ (布努)語、ラキャ (拉珈)語という三つの方言に大別されている。各地の
ヤオ族同士の間での言語の差異は大きく、お互いの意思の疎通に事欠くぐらいで
ある。ヤオ族の人たちは日頃チワン語と漢語を使用することができる。自民族の
文字は持たず、漢語の文字を使用している。ヤオ族の宗教信仰は比較的複雑で、
自然崇拝とトーテム崇拝を行っている人もいれば、道教を信奉している人もいる。
ヤオ族のお祭りは多く、春節、元宵節、清明節、端陽節、干巴節、新米節、目蓮節
などが ある。
盤王節は(達努節、ヤオ年節ともよばれる)最大のお祭りである。ヤオ族の人々は
歌をうたうことが好きである。祭りやお祝いの日になると皆で美しい歌をうたう。

ここまで雲南省民族地図から


盤古(槃瓠とも書く)を先祖とする神話を伝承している。山地を渡り歩く焼畑
耕作民として知られたが、現在では定住化が進んでいる。

主に広西壮族自治区に居住しているが、湖南、雲南、広東、江西、海南などの
省にも居住している。
言語は、漢語・チベット語系瑶語族瑶語分支に属する瑶語を使用。勉語、布努語、
拉珈語の3方言に大別されている。各地で言語の差異が大きく、互いに通じない。
自民族の文字は持たず、漢語の文字を使用している。

瑶族のルーツは秦・漢代の“荊蛮”、“長沙武陵蛮”、“莫徭”、“蛮徭”で
あるとみられており、歴史の古い民族の一つである。

紀元前3世紀から紀元2世紀にかけて湖南省北部一帯に居住し、5~6世紀頃北遷、
13~17世紀には南に戻り現在の居住地域一帯に落ち着いた。

“勉”、“金門”、“布努、“拉珈”、“炳多優”など63種類の自称がある。
また、居住地域や服装、頭の飾り、職業などによって、盤瑶、山子瑶、頂板瑶、
花藍瑶、過山瑶、白コ瑶、紅瑶、藍テン瑶、八排瑶、平地瑶、オウ瑶、茶山瑶、
背簍瑶など390種の異なった呼称がある。

瑶族は特に“盤古”(下の注釈参照↓)を崇拝しており、道教の影響も強く受け、
巫術にも通じている。

瑶族最大の祝日は旧暦10月16日に行われる盤王節で、この日は豊作を祝うと同時
に、若い男女のお見合い的な要素も含まれている。
この他にも“姑娘街”、“赴鳥節”、“掌肉待客”、“倒稿節”、“歌堂節”、
“干巴節”、“達努節”、“夕九節”など多くの民族色豊かな祭日がある。

瑶族には虫のさなぎを好んで食べる習慣があり、特に熊蜂や蜜蜂のさなぎを常食
する。


注釈 : 盤古 Pángǔ について
中国の神話によると、天地が分かれる前、世界はモヤのような混沌とした状態で、
“太上妙始経”によれば、仮にそれを道(タオ)と呼び、万物の根源であると
される。

混沌の中から、やがて盤古が生まれ、その中で1万8000年の間眠っていた。
目を覚ました盤古が手足を伸ばしたので、重いものは下に、軽いものは上に昇って
天地ができた。
盤古は日に9度も姿を変えながら、毎日天地と共に1丈ずつ成長を続けた。
そして1万8000年の時が過ぎ、天地がもはや広がらなくなり、背丈が9万里という
大巨人となった盤古はついに死に、その身体は万物の元となった。

その身体は万物の元となり、

息は風や雲、声は雷、左の目は太陽、当時右の目は月、手足と身体は山、
血は河川、筋は地脈、肉は土(田畑)、髪の毛や髭は星、体毛は草や木、
歯や骨は金属や石、骨髄は珠玉、汗は雨、集っていた虱は人間

に、なったという。そして、盤古は自分の魂を一人の隠者に宿した。隠者の中で
12年間過ごした盤古は、元始天尊としてこの世に誕生した。(盤古の魂は、雷公
になったとも伝えられる)

盤古の子である玉帝(ギョクテイ)は天を、黄帝(コウテイ)は地を支配する。

盤古が喜べば晴れとなり、盤古が怒れば曇りになるという。
盤古の頭部と四肢の五体が、道教の聖山である五岳になったという説もある。


(盤古 Pángǔ です。この絵からは、注釈にある様なそんな大層な生き物とも
思えません。どちらかと言うと、鬼太郎チームの子泣きジジイに似ているかと。
おっと、これを信仰している方々には失礼な物言いでした)


ここまで中国まるごと百科事典・中国少数民族・瑶族の項から



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