「頂 中国民族服飾・雲南」その２ ジーヌオ族(基諾族)

昨日に続き、「頂　中国民族服飾・雲南」の写真から。

中国領内少数民族の中でも、またまたマイナーなジーヌオ族(基諾族)。

1979年に55番目の少数民族として認知されたばかりだとのこと。詳しく調べて
はいませんが、恐らくイ(彝)族の中の支族であるとカテゴライズされていたの
ではないか、と思います。

あるひとつの民族を、文化的に独立した民族としてカウントするのか、それと
も大きな民族の中の個性の強い支族として認識するのか、文化人類学者や民俗
学者・博物学者たちの研究の匙加減ひとつなんでしょうが、このあたり、いず
れは深く入り込んだ勉強をしてみたいなー、と考えています。

基諾族の人等ときたら、自分たちを三国時代・蜀の軍師、諸葛孔明の軍勢の子孫
だと思ってるのが、またすごい。

自民族の文字を持たず、６０年ぐらい前まではシャーマニズムに生きていたのに、
諸葛孔明を崇拝するとは、これいかに。

この謎を探るのはかなり面白そうですね。

えっ、お前だけだって？

諸葛孔明が好きなのは、判官贔屓傾向の強い我が大和民族も同じです。この
辺、話が合いそうではありませんか。


有名なプーアル茶の主産地に居住しているというのも興味深いし、できること
なら、一度はこの方たちのコミュニティーを訪問して、お話などしてみたいも
のだと思っています。できれば、プーアル茶をすすりながら。


（頭巾を被ったまま後ろ向いていたならば、ベルギーかオランダあたりの
民族衣装かと見まごうほどです。振り向けば、ほら東洋系の顔立ち）

中国西南部、深いです。


※　ジーヌオ族(基諾族)　　jinuo zu 　　　Jino ethnic minority group

人口は約1.8万人。主に雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州景洪県のジーヌ
オ郷とその近隣の山間部に分布する。ジーヌオ語は漢・チベット語系のチベッ
ト・ミャンマー語派、イ語分支に属する。自民族の文字は持たない。昔、ジー
ヌオ族は「万物に魂あり」と信じ、盛んに祖先崇拝を行った。ジーヌオ族の
ルーツに関しては、記載される文字はない。ジーヌオ族の人たちは諸葛孔明を
尊崇し、言伝えによると諸葛孔明の南下する軍勢の一部で、普洱や墨江、ある
いは更に遠い北方から移住してきたといわれている。代々発展を続けてきたに
もかかわらず、新中国の成立当時はまだ定型化した階級社会を形成しておらず、
ほぼ原始社会の末期から階級社会へ移行する農村公社の段階にあった。新中国
の成立後、ジーヌオ族の人たちは直接社会主義の段階に入り、焼き畑農法、竹
を刻して物事を記録する、物々交換、霊魂を祭って病いを治すといった時代遅
れの様相を徹底的に変えた。

ここまで雲南省民族地図から


1979年に55番目の少数民族として認知された。イ族、ハニ族などのイ語系集団
と同じく北方から南下したと思われる。洪水神話が伝承されている。男は積極
的に狩猟を行い、外出の際は弓矢か猟銃を携帯する。

かつては“攸乐(yōu yuè)”と呼ばれていた。

基諾族は太陽を崇拝し、衣類にも太陽の図案を刺繍している。また、年長者を
尊敬し、各村にはそれぞれの“卓巴”（村の父）と“卓生”（村の母）がいて、
村や公社の事務を管理している。

9月の新米の収穫時期には、各家庭はそれぞれの吉日を選び、親戚と友人を招き、
ともに新米の味を吟味し、“新米節”を樂しく過ごす。

“特懋克節”は基諾族の伝統的な祝日で毎年2月6日から8日まで行なわれ、太陽
太鼓踊で夜をすごす。この太陽太鼓は基諾族の重要な法器で、17本の木管を差
し込み太陽の光を象徴した太鼓を叩き、縁起を呼び込むと言う。

男性も女性も大きなイヤリングを好んでつけるが、耳たぶにあけた穴の大きさ
は人間の勤勉さを象徴すると思われており、幼少時に穴をあけ、年齢と共につ
けるイヤリングを大きくして穴を大きくするという風習が残っている。

村の決まりを破ったものは、村中の人を食事に招待する。軽い罪の場合は酒を
10杯、重い場合は米50キロ、豚2匹と酒10升を振舞わなければならないという
決まりがある。

子供が成人(だいたい15～16歳)に達したら、バナナの葉っぱに牛肉を包んだも
のを各家に配ってお祝いする。

米食が主で、バナナの葉っぱに包んで食べる。また酒を欠かさない民族で、米
やとうもろこしを発酵させて作った自家製の酒を飲用している。有名な
普饵(pǔ ěr)茶はこの地の特産品。

ジーヌオ族は、同姓同士で同居する父系社会の風習が残っている。大きい家に
なると、数十以上の世帯が集まっている。囲炉裏が住居の中心で、各世帯にも
それぞれ小さい囲炉裏がある。

ここまで中国まるごと百科事典・中国少数民族・景頗族の項から



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ブーニン不調！

１８時３０分から、石橋文化ホールでブーニン・リサイタルが、活水女子大学
同窓会筑後支部の主催の元、開催されました。


（あのブーニンのリサイタルですから、文化ホール階段下には長蛇の列が）


（開始直前です。開始した後は、まさか写真撮るわけにもいきませんので、
ここで携帯電話はスイッチオフ）

さて、最初の曲は、ヘンデルの「調子の良い鍛冶屋」。

ところが、弾き始めてほどなく異変が。

ただのミーハーである僕の耳にさえ、ブーニンが弾き損じたのがわかり
ました。それも一回だけでなく、何度も。

ペダルを踏み外して床を「ガタン」と鳴らす音。

何か異変です。おそらく体調に問題か。

弾き続けていることができず、演奏を途中でストップしました。「sorry...」
と言うが早いか、舞台の袖に引っ込んでしまいました。

予定に無い５分休憩が入りましたが、再開した後の曲もやはり駄目。

大変なことになりました。あの、ブーニンが大不調です。

後で聞いた処では、モスクワ在住の、最も近いお身内が危篤状態だとのこと。
メンタルな部分が大きな位置を占める楽器単独演奏では、これではＮＧに繋
がります。

ブーニンを初めて目の前にしたその数十分後、そのブーニンが日本語で「ごめん
なさい」と言って頭を下げるのを、目の当たりにしています。

並ぶものとて無い天下のピアノ奏者もやはり人の子、精神的平静を保てない場合
にはあんな風にボロボロになってしまうんですね。

ユニセフとスペシャルオリンピックスに対するチャリティーの催しでもありまし
たので、そちらのスケジュールを進め、座を閉じることになりました。


（観客皆な、びっくりしながらの閉幕でした）


後日、再度開催されるリサイタルには、今日のチケット半券を持参すれば入場可
となるとのアナウンスでした。行けるかどうかわかりませんが、次回に期待した
い、と思っています。

それにしても、このイレギュラーにあたり、終止、冷静に司会をお努めになられ
た、Ｗ先輩の奥様には感服致しました。


次回、また御世話になるかもしれませんが、宜しくお願い致します。



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