Toshizoh's Bar

大阪を愛する編集者トシゾーのほろ酔いメッセージ。

28日は

2006-12-30 19:16:25 | Weblog
冬休み第1日目、生駒に行く予定だったが朝から雨が降っていたので、散髪にいったあと古本屋巡りにでたのだ。
今回のテーマは、天牛堺店ツアーだ。
天牛という名前は、大阪で本を読む人間なら知っててあたりまえのブランドなんだけど、「天牛」と「天牛堺」とに分裂したみたいなのだ。
「天牛」の方は江坂と天三に店があり、古書の専門店としてがんばっている。
「天牛堺」は堺筋本町のマーチャンダイズマートにあるんだけど結構よって買っている。
中百舌鳥店も好印象だったので、一度他の店も見て見たかったのだ。
雨は上がったが、風はきつい。中百舌鳥店では「木綿以前の事」柳田国男を買い、「幸先よし!」と思ったが、続く三国ヶ丘、堺東は新刊に比重がありからぶり。
堺駅のイトーヨーカ堂店はなぜか縁がなく、粉浜へ電車で移動。
実は今回の古本屋巡りには裏テーマがあって、それはこの冬休みに谷崎潤一郎訳の「源氏物語」を読むために、古本を捜していたのだ。
で、粉浜でもがっかりし、南海本線の高架下の退屈な道を歩いて、しめの天下茶屋店に到着。
そこで待っていたのが宿命的な出会い。「源氏物語99の謎」藤本泉があったのだ。
これが面白い。「源氏物語」が紫式部によって書かれたのではないというショッキングな内容。初めて世に出たのが1976なのでおもいっきり無視されたんでしょうな。
でも内容は読んでみたらなるほどな内容で、源氏物語にたいして抱いていた、胡散臭さの、理由付けにもなった。