大塚のToshinoriな日々

1年のJB休止を経て、2018年JB河口湖Aゼッケン84。
そんな私の日常やバス釣りについて綴っていきます。

バスプロ選手権 1日目の話

2013年11月11日 23時46分11秒 | JBトーナメント

選手権1日目の話

4時に起床し、5時半くらいには「さざなみ」に到着、準備を整え、7時に出船、10分弱で大池公園に到着し、すぐタックルチェックして受付。

 

朝のフライト抽選は「青→赤」の番号順に決定、僕は赤114番だったのでほぼ最終フライトでした。

まあ別に良かったんですけどね、というのも僕は朝のスタート直後が苦手、スタートして河口湖大橋超えてすぐって怖いんです。

僕の船より馬力のあるエンジンの引き波がすごくて、12ftアルミボートの僕には恐怖の時間なのです。

ちょっと操船間違えば、船ひっくりかえっちゃうんじゃないか?っていう感じです。なので僕の理想のスタート順っていうのは本当に1番スタートくらいか最後スタートの引き波が比較的穏やかなときが理想なんです。

 

ということで8時前にスタート、引き波に耐え、向かった先は「桑崎」でした。

 

今回のプランは「桑崎」と「西湖放水路」のウィードやウィードのアウトサイドエッジのダウンショットと前週プラで決定、

それを「やりきれるか」、そして「移動のタイミング」が自分に課せられた課題でした。

 

桑崎にはすでに1艇先行者が、確か山中湖ガイドの中田クンだったと思います。

ただ、ちょうど僕のやりたい場所とはずれていたので、思った通りの場所に入ることができました。

そして30分くらいしてから1匹目400gちょっとがヒット、そして無事キャッチ成功…

「OK~、これで順位がつくよ~」と一安心、がここでちょっとした関門が。

ライブウェルで魚がひっくり返ってしまう、要は「エア抜き」が必要になりました。

実はエア抜きというのは、自分でしたことがないんです。

「エア抜き針の指す場所間違えて、バス殺してしまうんじゃないか…」と、もうエア抜きする勇気がなかった。

ただ9月のチャプターで「そんなこと言っている場合じゃない!できるようにならないといけない!」と思ったので、簡単にエア抜きができる道具としてちょっと有名な「ベンズベンダー」を購入していました。

それを試す時が、1日目にして到来したのです。

説明書を開き、針を刺す場所を確認して、勇気を出して刺しました。

「シュポッ」と針から音がし、ライブウェルに魚をいれると針からプクプクと空気が抜けていく…、そして針を抜いて魚を解放すると…

魚は元気よくライブウェルの中で泳ぎだしました。

「やった~、エア抜きできた~」正直この時はこれで結構満足してしまいました。

釣り再開

と20分くらいして、2匹目400gちょっとがヒット、無事キャッチ。

その後はすこし粘ってしまい、気づけば11時…。

「これはダメな展開だ、いったんこの場所見切って、放水路行こう!」移動を決断。

 

カロリーメイトをボリボリ食べながら、放水路到着。

すでに放水路のすぐ沖には船団が…、「でもでもでもでも、そんなの関係ねぇ~」というのがその時の僕の気持ち。

僕がやりたいエリアは放水路と奥河口湖マリンの間にあるウィードだったのです。船団からはそこそこズレていて、その場所は空いてました。

そこで釣り始めてすぐです。3投目くらいだったかと思います。

ヒット、しかも最初はそうでもなかったのに途中から結構なファイトに変わって「もしかしてデカい…」と思っていたところに浮上してきたのは

50(cm)はありそうなバスでした。

「めちゃイケ」の出演時のAKB48の川栄のごとく、「ウソだろーがー!」と叫びはしなかったものの口に出してしまいました。

約数分ほどやりとりして、ランディングネットにその魚が納まったときは…震えた、しばらく手足が震えました。でも片手は握りこぶしが勝手にできていました。

その魚をライブウェルに入れたあとはしばらく放心状態、「これじゃダメだ」とダウンショットを投げるものの、ダウンショットのような繊細な釣りどころではない。

「じゃあスモラバだ」とスモラバ投げてみると、まさかのバイト…がすぐばれてしまいました。が案外凹まなかった、「恐らく『明日釣れ!』っていうことだろ」と勝手に受け入れてました。

結局そこでは気持ち的に釣りにならず、気持ちを落ち着かせるために、小さな声で『フィンランドミラクル』を歌いながらチャターを投げたりしてみたものの落ち着かず、移動を決意。

桑崎に戻ったものの、またしばらく沈黙の時間が続いた。

「もうある程度のウエイトはある、この後ここ(桑崎)で釣れる気がしない。明日のプラクティス兼ねて、ハワイ沖~信号下の様子を見に行って今日は終わりにしよう。」と移動を決断。

ハワイ沖から魚探でウィードやベイトを探しながら、エレキで流していく…そして信号下あたりに到着。

この時たしか13時20分ごろです、帰着時間(14時10分)が気になりだします。

ふと岸側で空いているポイントが気になりました。ちょうど人もいない、入ってみると水深は8m位でウィードもいい感じで生えているし、ベイトも映る。

「ここ良いかも」とダウンショットを投入、するとすぐ手ごたえが!

「ウソだろーがー!」とまた口に出してしまいましたが、900gとまあまあ良いサイズがヒットし、そして無事キャッチ、4匹目です。

「来た来た来た~」と気持ちは高ぶっていたもののすぐ釣り再開、するとまたヒット、がそれはバラシ…。

「次だ次!」と再開、と数投目でヒット、「ウソだろーが!」と700gの魚をキャッチし、リミットメイク達成。

「5匹そろった―!」思わず周りがみてわかるような大きなガッツポーズをしてしまいました。

この時13時35分ごろ、この後数投するものの「気持ち的にもうだめだ、何かやらかして失格する前に余裕をもって帰着しよう」とストップフィッシング。

大池公園に向かう、その間に偏光グラスをはずし、長靴に履き替え、帰着準備を進めました。

13時50分ごろ、会場に到着。韓国人選手とヒューマン学生に少し場所を空けてもらい、船を浜づけしました。

ヒューマン生(原田君)「どうでしたか?」の問いに、大塚「トップウエイトいったかもしれん…」ともうソワソワして帰着申告に向かい、無事申告完了。

船に戻ると、原田君とほかのヒューマン生と韓国人選手が数人集まってました。

慎重にライブウェルからウエインバックに魚を移し替える…、たまたま大きい魚から移し替えたのでその魚を出した瞬間

「おぉー」とざわめくヒューマン生たち…僕はヒヤヒヤです、「暴れるなよ…、逃げるなよ…、フック飲んでないよな…」。

なんとか5匹移し替え、検量へ向かう…

足どり重かったです、ウエインバックが重いというのもありますが、もう自分が舞い上がっている状態で余計に足どりが重かったです。

そして検量「4575gでーす」

(JB・NBCのHPより)http://www.jbnbc.jp/_JB2013/view_result.php?t_id=10580&page=photo

(リリース前に撮影)

とりあえず、検量が無事に終わってほっとしました。

が、この時から猛烈なプレッシャーが僕を襲ってきます。

検量前から財津さんはじめ知り合いに「吐きそう」「吐きそう」と自分のまさかのハイウエイトにビビってしまいました。

 

その後はさざなみ戻って、片づけと2日目の準備をし、すぐ西湖の温泉と「花しのぶ」へ行きました。

「花しのぶ」ではハンバーグを頼みましたが(僕の試合前日はハンバーグというのが決まり)、ご飯の量はいつもの大盛ではなく「普通」、サラダも大盛ではなく「普通」と明らかにプレッシャーで食欲はやや減でした(でもやはりいつも通りの美味でした)。

寝る前に水野さんからは、「マイゲーム、マイゲーム、君のやることはそれしかないんだから」と励ましの言葉を頂き、21時に車内で横になり、22時過ぎに眠りについたのでした。

 

2日目に続く。