「トップ50には上がらないの?」
そう尋ねられることが時々ある。
顔馴染みの釣具屋の店長・店員だったり、トーナメント仲間だったり、トーナメントはやってないけどJBトップ50は知っている古くからの友人だったり…。
まあ冗談半分なところはあると思うけどね。
でも僕も端くれとはいえJB参戦している身だし、トップ50に出る可能性もゼロではないから(ゼロに近いけどね)、一度「トップ50参戦」についての考えをまとめてみようと思う。
まず、「トップ50に上がりたいか?」についてYes・Noの2択で答えるならば…
「Yes」である。
ただ「Yes」と言っても、意味合いが違う。
「ぜひ上がりたい!」というYesではなくて、
「上がって…みたいな…」という憧れみたいな感じ。
やはり実力半端ない歴戦の強者揃いの選手・有名選手の中で戦い、注目度も高いJBのトップカテゴリーに名を連ねることに憧れはあります。
ではなぜ「上がりたい!」とまでは思ってないのか?
それは今現在上がれるような実力がない…まあそうだわね。というか実力ないし実績もないからエントリーしようがないわね。
トップ50に上がるにはJBマスターズ年間上位かJBローカル年間優勝で会長面接の結果だからね。
ここでは「もしトップ50に上がる権利を獲得できたら」と仮定して話をしましょう。
「上がりたい!」とまでは思っていない理由…
ずばり参戦する時間がないから。
トップ50は金・土・日の3日間の試合です。それが年間5戦あります。
僕はJBプロとはいっても、フルタイムプロではありません。
試合のない日は会社員です。基本カレンダー通り、土日祝日休みです。
ということは、トップ50の試合に出場するためには金曜日は仕事を休まなければなりません。
ただ金・土・日の3日間試合に出るだけだったら、可能だとは思います。
しかし、トップ50の試合は5戦とも会場は異なります。
2015年は
第1戦:九州・福岡県遠賀川
第2戦:関東・茨城県北浦
第3戦:四国・徳島県旧吉野川
第4戦:東北・福島県桧原湖
第5戦:関東・茨城県霞ケ浦
と東北~九州を巡ることになります。
その移動もボートをカートップ・牽引しての長距離ドライブです。仕事休みの3日間で納まるでしょうか?
そして試合に出るからには勝ちにいかなければなりません、勝つためにはプラクティス(練習)が必要です。
試合前日・前々日だけで足りるわけがない、直前プラクティスだけでなくプリプラクティスもやる必要があります。
実績ある有名選手は1週間以上プリプラする選手もざらにいます。そういった選手と勝負するのがトップ50です。
果たしてエントリーしておいて釣りするのは試合の時だけというのが良いと思うでしょうか?
僕は非常に失礼だと思います。
「誰に対して失礼か」というのは、同じトップ50に出場している選手に対してもですし、トップ50に上がりたいと思っている他の下位カテゴリーの選手に対してです。
そしてやはり注目度のあるカテゴリーですから、ひどい成績だったら「あいつ、何?」「なんでトップ50上がってるの?」みたいなことも言われちゃうでしょう。
それは嫌ですよ、やっぱり…。
だから、もしやるなら試合ぶっつけ本番みたいなことはしたくない。「仕事で第〇戦出場できません」みたいなことはしたくない。
フルタイムプロのように1週間2週間というプリプラはできないかもしれないけど、プリプラクティスもやって試合に挑みたいです。
そのための時間が果たして取れるのでしょうか?今の自分には想定できません。
それが今、僕が「是が非でもトップ50に上がりたい!」とまで思わない理由です。
ただ、今の僕だから「トップ50に上がろう」とは考えられないのだとも思います。
もし今後、トーナメントを続けて行く中で僕に実力・実績がついてきたら…
もし周りから「大塚、トップ50に行くべきだ」という声がかかるようなトーナメンターになったら…
その時はその時で「トップ50参戦」を考えることが出来るようになっているかもしれません。
その時の職場の仕事状況を踏まえて『本当にトップ50の試合・プラクティスに行けるようなスケジュールは組めないのか?』をこれでもかくらいに調整することをするかもしれない、場合によっては今の仕事を辞めて転職することまで考えるかもしれない…
まあそれはその時になってみないとわからないかな。
ということで、結論。
「トップ50に憧れはあるけど、現時点での僕には参戦する気はありません」
以上、今回は「たられば話」でした。