鉄道模型・色差し三昧

精密な模型製品だからこそ、色差しを施しませんか?
より、魅力を引き出しましょう。
お気に入りができますよ。

鉄道コレクション 京王帝都5070系発売によせて

2012年01月24日 | 記録と記憶……実車あれこれ
首都圏は、雪の夜です。
ニュースキャスターが、「明日の朝は路面の凍結にご注意…」と繰り返しています。
関東地方のローカルのみならず、全国放送でもおんなじ。

10年ほど前のこと。
まだ幼かった次男が旅行先の札幌で、喘息の発作を起こして入院したことがありました。
小児病棟の同室で、小学生3~4年生くらいの女の子がいまして。
「東京ではねぇ、2cm雪が積もるだけで大ニュースなんだよ」
道産子の彼女に、大ウケしていました。
元気なら、今ごろ20歳前後ですね。
東京の雪を見るたび、思い出します。

さて。
すでに知っているかたも多いと思いますが、
京王電鉄から鉄道コレクションのシリーズとして5070系が」発売されます。
(リンクは、電鉄のHPです)
すでに、富士急を始めとする地方私鉄譲渡車については製品化されていましたから、
いよいよ、という感があります。

プロトタイプを整理しておきます。
まず、製品の時代設定は1967(昭和42)年10月の高尾線開業時です。
また、5072編成はのちに5102編成に改番される2両口で、
1963(昭和38)年8月竣工ですから、5000・5100系系列での第1次車といえる存在です。
4両口が5000系、2両口は5070系で、後者は2700系からの機器流用による釣り掛け駆動車。
なお、第2次車までの5001~5006、5071~5076(のち5101~5106)編成が、車体幅が狭いグループ。
当時の車両定規によるものです。

竣工時の5072編成は、こちらの本に写真があります。

4年後の高尾線開業までに、外観で変化した部分をまとめてみました。

1965年?
前面の列車種別表示を箱サボ式に。
高速運転のため、パンタグラフをPS13からPT35もしくはPT42に換装。
1966年?
側面に列車種別幕、行先表示幕、号車札差しを設備。
連結器を小型密着自動連結器から、電気連結器付き密着連結器に換装。
いずれも、高尾線開業による分割併合運転に対応するため。
1967年前半
クハ5772の台車を、コイルばねのTS306から空気バネのKH53に換装。

で、おそらくこの時点で、高尾線開業を迎えます。

開業直前の僚車5071編成の写真が、こちらにありました。

この編成は、すでに側面帯の“ヒゲ”が無くなっていますね。

撮影された長谷川明氏に感謝です。
なお、歪んで見えるのは開いた本を撮影したため。
まともな写真は、本をお買い上げくださいませ。
で、このパンタグラフはPT42ではないねぇ。

このあと…。
1986(昭和61)年に廃車されるまでに、
帯の“ヒゲ”が消え(1967年ごろ)…、
5102編成デハ5102、クハ5752に改番され(1968年)…、
デハの台車も空気バネのTS803に交換され(1971年ごろ)…、
クハにシルバーシートが設置され(1976年ごろ)…、
というような変化がありました。

なお、高尾線開業のころのほかの編成を調べますと、広幅5077編成が“ヒゲ”つきですね。

このような考証、わりと愉しいですよ。

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コメント
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