昨日に引き続き、労災病院へ。昨日は耳鼻咽喉科、今日は物忘れ外来(=精神科)である。
先週行った脳のMRI検査の結果を知る。脳は萎縮している。しかし、これは年齢相応である。特別な疾患はない。
トシをとれば脳は萎縮する。前頭葉が萎縮する。前頭葉は、いわゆるバッファのような役割をしている。バッファが小さくなるのだから、感情の溜めができない。老人がすぐ怒る、キレるのはこのためである。
キレやすいことを自覚していれば、ある程度感情のコントロールはできる。
しかし、それを知らない人がほとんどではないか。高齢者が増加することによる社会的変化、社会的気分の変化についてはまだ研究されていないのではないだろうか。
高齢社会については、日本がトップランナーである。日本が先導するわけで、他の国は日本の有り様を見て、対策をうつことができる。
高齢社会の対策については、日本は失敗すると思う。日本は優秀な生徒である。だから、教師が必要だ。
教師がいないと、どうしたらいいか、分からない。高齢社会の病理については教師がいない。失敗すると覚悟しておいた方がいい。