


舗装された道を峠まで登り切らずに、手前から、尾根筋へ行けるように見える、なだらかな沢を上がっていくことにした。
平面的にはショートカットになるけれど、道という道は無く倒木も多く起伏も激しい。
それでも、とにかく少しでも早くアスファルト道路から外れたいので未知のコースを作る。
川のゴミを見ないで済むし、人の痕跡のない山懐に入りこんでいるだけで安らぎを得られる。
しばらく道なきコースを登ると、ハヤブサ(隼)が狩った獲物の羽毛をむしったに違いない痕跡があった。
ヤブツバキの小さな赤い花がその中に落ちていたりして、象徴的シーンになっていた。
思惑通りに尾根に辿り着くことができて、あとはイノシシが地面を掘り返した跡なども撮ったが、思うほど立体感のない画像となり分かりづらいので割愛。
予定通りに下山しての帰宅途中にボケ(木瓜)とギンヨウアカシア=ミモザを撮った。
毎年このボケの花を観るたびに夢路を連想し、秋にでも持ち主が外にいたら挿木にする枝をもらえないか、とねだりたいと想う。
ミモザにはミツバチが止まっていたのだけれど、もたもたしているうちに飛び立たれてしまったので悔し紛れに花を接写。
魅力的な木瓜は、「東洋錦」のように見えますね。
ふっくら大輪で、開花につれて「ぼかし」の色合いが濃く変わっていくのですよね。
半世紀近く前に、たまたま知り合ったご高齢のご夫妻の、
お屋敷の庭の大きな大きな東洋錦が毎年美しい花姿を見せてくれました。
「東洋錦」の名も、ご夫妻から教えて頂きました。
遠い日の懐かしい光景を思い出しています。
大好きな花のひとつを思いがけずに拝見できました。
どうもありがとうございました。
挿し木用の小枝のお願いが成就しますように...
>もしかしたら、東洋錦...?... への返信
ボケ(木瓜)は赤も白も朱色も咲いているのを観られるようになりました。
1本の木に赤の花が咲いて、白い花の枝もあったりして、接木でもしたのかなぁと思ったりもします。
道から他所様の敷地内に咲いているのを観ることが多いのでしげしげと観察することもできません。
そんな中でもこのぼかしの花は、1ヶ所ここでしか観られないのです。
そうでしたか、東洋錦という名が付けられていましたか。
納得の命名ですね。
ありがとうございました。