農事見習いを始めたのが4年前でしかないのだけれど、今や一人前気取りに里芋の強制乾燥なんぞをやっている。
十日町盆地の北端に位置する、わが集落辺りは中越地方や十日町地区の天気予報が当てはまらないことが多い。
十日町は雪がないのに、わずか数キロしか離れていないこちらは積雪中といった様子だったりする。
何とか颪(おろし)とか何とか時雨れのような名前があってもいい様な特殊気候の地だ。
したがって降水確率0%でないと外に干せないので、掘り上げた状態のままの里芋を居間に並べ、ストーブはお芋様に向けている。
ファンヒーターがあればすぐにも乾燥するだろうけれど、天日干しとどう違って来るのだろう。
ここ最近の天候不順は、私有利に不純な暖かさが続き、気温低下降雪の兆しがあればすぐに帰ろうという逃げ腰で2週間が過ぎた。
毎日やってくる95歳のガールフレンドが、『これ全部植えたらゴーギイッペ出来るベソ!』と呆れたように笑うので、腐るかもしれないから余計にやってると答えたものの、確かに多すぎる。
200個ほどもありそうだから里芋に特化した農家になれるかもしれないと妄想が始まる。
昨年から自家製ヘチマの種が発芽して、
今年はヘチマだらけだと、嬉しい悲鳴を想像したが、1個も実っていません!
葉野菜も1せんち、2cmと発芽を眺めていると・・・誰が食べているのか?
全滅になります。
本当に「農家は偉い!」
芽を出した種芋を100個ほど、3箇所に分けて作りました。
こちらがダメでもあちらが良ければというやり方です。
消毒は一切しません。
ナメクジか、蝶か蛾の幼虫に大抵菜っ葉はやられますよね!?
蝶よけネットをしたり、夜に懐中電灯をつけてナメクジやヨトウムシ退治をしたり、地道な努力が必要です。
本でもネットでもなく、周りからの情報収集が一番大事です。
本当に農家はエライです。エライというのは関西弁で、しんどいという意味になりますです。