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鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

後遺症・・・その7

2020年05月12日 08時44分44秒 | 健康ネタ

近くの山中で見た藪椿。

ほぼ治ってきてから書くのは不本意だけれど、一応書き留めておきたいことがある。
5/2の『術後の食事』で、【口が思うように開かないのだ。大きく開けようとすると途中でカクンとなり違和感がある。半開きの口に食べものを押し込むようにして食べている自分がみじめだと思った。】と書いた。
これをいつもの女医に言うと、「気管挿管しましたからねぇ」と気の毒そうに言う。
テレビドラマの救急医療シーンによく出てくる、くの字型のバールのような器具を思い出した。
うかつにも、全身麻酔で手術をするという事の重大さを、分かっているような顔をして、じつは分かっていなかった。
私は自発呼吸が止まり、手術中は機械によって生かされていたのだ。
気道確保する道具を使って口をこじ開けるとき、顎のちょうつがいに負担がかかったからだろうということか。
関西のお笑い系が言うように『どないしてくれんねん・・責任者でてこい・・』という気分ではあっても、食えないことはなかったのだから、『そうですか』と黙るしかない。
大口を開ける途中で、少し力を入れないと開かない。
噛む力も持久力が急に落ちたのか、噛むのが疲れてしまう。
そうなると、病院の食事なんぞは苦役のようなものだ。
同室の元気な一人は、しょっちゅう院内のコンビニへ弁当を買いに行っていたようだし、奥さんからの差し入れも食べているようだった。
私はそういう贅沢をする立場にはないので、病院食をありがたく完食することを当然と思っていたけれど、術後は食事がしんどくなった。
気持ちよく自由に咀嚼して食えないと、ゴハンはまずく感じる。
しょせん病院食だからとはいうものの、この私でさえゴハンをまずく感じるようになるのだ。
その後は、毎食、汁物があればご飯にかけ、汁物とはいえないものでも汁気があれば、ぶっかけてスルスルと噛まずに流し込むようになった。
パック・ジュースなんぞが付いていて汁気がないときに、これだけは忘れないで持ってきて欲しいとリクエストした永谷園のお茶漬けの素が役立った。
病棟のホールには大型の給湯器が設置されてあり、ほぼ100度ではないかと思われる熱湯を水筒に入れていつでも使えたから。
退院してからは、我が家は玄米食なので、よく噛まないといけない。
玄米を食べ始めると玄米の甘さがこたえられなくて癖になる。
顎のリハビリとしては、毎日の玄米の咀嚼が良かったのだろう。
今は大きく口を開けることもできるようになった。
術後3週間あまり経て、ほぼ元どおりになった一次的後遺症。
コメント (2)
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