鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

わが遠出は不要不急にあらず

2020年05月03日 00時16分00秒 | 農事




退院して6日目。
全国に及んでいる緊急事態宣言の外出自粛要請はあっても、医療や福祉やインフラの現場に関わる人達、一次産業や物流に従事している人達は、いつもと変わらずに動き、倍する仕事量をこなしているのだろう。
私はといえば、このコロナ・パンデミックのなか、不急ではないと判断されて後回しにされるのかと思っていた甲状腺癌手術を受けた。
コロナ・ウィルスを決して侵入させまいという厳戒態勢の病院に隔離してもらっていたようなものだった。
毎日まじめに飲んでいる薬はもちろん効いているのだろうけれど、日にち薬が一番の薬で、かなり回復してきた。
そうなると、がぜん動かないではいられない虫が騒ぐ。
どの道を選んでも、四県をまたがないと田舎には行けない。
どうせ俄か農業の遊び半分なのだから、この節は動くべきではないと周りは考えるかもしれない。
感染の危険を冒して500kmの遠方に出かけるのは、先方にいる人達だって迷惑顔をするかもしれない。
そのような考え方はわからないではないけれど、優先順位を正しく広く見据えて検討すると、行くべしという結論になる。

2反歩足らずの農地だけれど耕作放棄をするわけにはいかない。
日本の食料自給率を、いたずらに下げてはいけないのだ。
どんな緊急事態でも腹は減るのだから、自家消費と周りの人に差し上げたり物々交換したりだけの生産でも止めるわけにはいかない。
コロナが恐いからと農地も屋敷も荒れるままに放置するわけにはいかない。
蜜蜂の世話もしなくてはならない。
わが遠出は不要不急にあらずという結論に達した。
もう少しだけ養生してから田舎に行くつもり。
たまに買い物する以外は、自分の田畑と敷地内だけにとどまり、ソーシャル・ディスタンスを保った付き合いをする。
行って二週間ほど買い物にも行かずに農作業だけで過ごしたならば、周りもその後は安心してくれるだろう。
私は自分だけのわがままで日本の食料自給率を下げるわけにはいかない。
ここで、中島みゆきのプロジェクトXの歌が聞こえてくるようだ。
コメント (2)
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