ともやの映画大好きっ!

鑑賞した映画の感想やサウンドトラックなどの紹介、懸賞や日々の戯れ言などをのほほんと綴っていこうと思っています。

パズラー2 リターン・オブ・マッドネス

2006年07月17日 | 映画(は行)
(原題:HYPNOS)
【2004年・スペイン】DVDで鑑賞(★★★★☆)


精神病院を舞台に繰り広げられるサイコ・サスペンス映画。

大停電の夜に凄惨な殺人事件が発生。母親を殺された少女は、心を閉ざしてしまい精神病院に入院することになる。その海辺にある古城を改装した精神病院に、勤務することになった神経科医のベアトリス・パルガス(クリスティーナ・ブロンド)。そこでベアトリスは、件の少女と出会い、奇妙な親近感を覚える。しかし、ある日ベアトリスは、主治医であるサンチェズ博士が患者に自殺を促すようなセラピーをしている所を目撃してしまう。そしてそのセラピーを受けていた少女は、ほどなくして自殺してしまう。この病院に疑問を抱くようになるベアトリス。やがて入院患者であるミゲルは、ベアトリスにある秘密を打ち明ける。自分はこの病院で頻発する自殺を捜査するために患者に偽装して潜入した捜査官である、と。不安にかられたベアトリスは、精神病院を逃げ出そうとするが、逆に精神錯乱の疑いで拘束されてしまう。サンチェズの催眠療法で追い詰められたベアトリスは、次第に精神のバランスを失ってゆく…。



邦題では「2」とあるけれど、前作とはまったく関係のない別作品。
これ単体で物語は完結しているので、前作を観る必要は全くなし(でも、ともやは観ちゃいましたが…)。
ちなみに原題はHYPNOS。
ヒュプノス。
ギリシャ神話に登場する眠りの神。
これがこの作品を読み解くキーワードになるかというと、微妙なところ。



母親を殺され心を閉ざしてしまう少女。



そして何となくジェニファー・コネリーに雰囲気が似ているクリスティーナ・ブロンド。
「スパニッシュ・アパートメント」に出演していたスペインの女優さんですね。

幻覚という虚構が、ミス・リードを誘う。
おかしいのは自分か? それとも周りか?



次々に自殺していく入院患者たち。
映画の中で正解はまったく解き明かされていませんが、「アイデンティティー」系の匂いがプンプンします。
あの精神病院はベアトリスの脳内情景?
未来が現在を決めてしまう。
過去が現在を決めてしまう。
繰り返されていく出来事。
ループして終わらない物語。

チンプンカンプン度は高いんですけど、こういう雰囲気の映画は嫌いじゃないです。

監督はデビッド・カレラス。



パズラー2

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■邦題ではシリーズモノのようだけど、繋がりも全く関係ない前作はこちら


パズラー

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