(原題:NEVER LET ME GO)
【2010年・イギリス/アメリカ】試写で鑑賞(★★★★☆)
第23回東京国際映画祭コンペティション部門出品作品。
イギリスで活躍するベストセラー作家カズオ・イシグロの同名原作を映画化。
臓器移植用に人間のクローンが認められている、こことは違う世界。
選択できない未来を与えられた3人の男女が、普通の人間のように悩み成長していく姿を描いたヒューマン・ドラマ。
田園地帯にひっそりと佇む寄宿学校ヘイルシャム。まだ幼いキャッシー・H(イジー・メイクル=スモール)、ルース(エラ・パーネル)、トミー(チャーリー・ロウ)は、ここで絵画や詩の創作に励んでいた。この施設は外界から完全に隔絶されており、生徒たちの身体の外と内の健康を特に気を使っていた。校長であるエミリー(シャーロット・ランプリング)は、生徒たちに常々『あなたたちは特別な存在である』と諭していた。そんな中、キャッシーはいじめられっ子のトミーに恋をする。しかしそんな想いを知ってか知らずか、親友だったルースにトミーを取られてしまう…。
やがて18歳に成長したキャッシー(キャリー・マリガン)、ルース(キーラ・ナイトレイ)、トミー(アンドリュー・ガーフィールド)はヘイルシャムを卒業し、コテージと呼ばれる施設で共同生活を送るようになる。ここで3人は他の寄宿学校からやってきたロドニー(ドムナル・グリーソン)とシャーリーズ(アンドレア・ライズボロー)と知り合う。ある日、ロドニーとシャーリーズから『町でルースのオリジナルを見かけた』という情報を聞いた3人。ロドニーの運転する車で5人は町へ向かうが…。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/ab/9224d99ae1768861dfcfaaea8c07a907.jpg)
ロビン・ウィリアムズ主演のサイコ・サスペンス「ストーカー」(原題:ONE HOUR PHOTO)を手掛けたマーク・ロマネク監督。
そしてゾンビ映画「28日後...」(原題:28 DAYS LATER...)やSF映画「サンシャイン2057」(原題:SUNSHINE)の脚本を手掛けたアレックス・ガーランド。
この2人からこんな透明感のあるステキな物語が生まれるなんて…。
フィリップ・K・ディック原作のSF映画「クローン」(原題:IMPOSTOR)、ユアン・マクレガー主演の「アイランド」(原題:THE ISLAND)、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の「シックス・デイ」(原題:THE 6TH DAY)などなど、クローン人間を題材にした作品は、SF映画では定番といってもいいだろう。
ただこの作品は、そういったシステムを打破するために、主人公がどうこうするというような作品ではない。
そういう世界に身を置き、人に臓器を提供するためだけに生まれてきた人間にも感情があり、恋もするし悩んだりもする…という、青春を描いた物語なのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/50/e03082d9458857bc9b8988261ccab1c9.jpg)
もう、ひたすら号泣です。
ただこの涙は感動の涙ではなく、憤りの無い哀しみを伴った悔し涙。
物語は28歳になり介護人となったキャッシー・Hの独白から始まり、過去を回想していく形でストーリーは進められていく。
ヘイルシャムでの出来事=8歳。
コテージでの出来事=18歳。
そして離ればなれになった3人が再会する出来事=28歳。
彼らは3度の移植で身体が耐えられなくなり「終了」してしまう。
そんな彼らはコテージで聞いたある噂に希望を見出そうとするが…。
キャッシーを演じるのは、2009年「17歳の肖像」(原題:AN EDUCATION)で英国アカデミー賞・主演女優賞を受賞したキャリー・マリガン。
つい先日シャイア・ラブーフとの破局(?)報道があったばかりですね。
ルースを演じるのは、2005年「プライドと偏見」(原題:PRIDE & PREJUDICE)や2007年「つぐない」(原題:ATONEMENT)で高い評価を受けるキーラ・ナイトレイ。
現代劇に出演する彼女って、何だか久しぶりのような気がする。
そしてトミーを演じるのは、2009年「Dr.パルナサスの鏡」(原題:THE IMAGINARIUM OF DR.PARNASSUS)で曲芸師アントンを演じたアンドリュー・ガーフィールド。
彼は「スパイダーマン4」でトビー・マグワイヤの代わって、主役に抜擢されており、これからの活躍が期待されますね~。
イギリスのロンドンとノーフォークで撮影された美しい風景。
そして映画を彩るレイチェル・ポートマンの音楽が、たまらなく素晴らしいのだな。
ともやの個人的偏見かもしれないけど、イギリス映画のサントラにハズれはないです♪
監督はマーク・ロマネク。
脚本はアレックス・ガーランド。
全米興行成績(2010年9月公開):初登場ランクインならず
2011年春公開
公式HP:わたしを離さないで
■マーク・ロマネク監督作品はこちら
【2010年・イギリス/アメリカ】試写で鑑賞(★★★★☆)
第23回東京国際映画祭コンペティション部門出品作品。
イギリスで活躍するベストセラー作家カズオ・イシグロの同名原作を映画化。
臓器移植用に人間のクローンが認められている、こことは違う世界。
選択できない未来を与えられた3人の男女が、普通の人間のように悩み成長していく姿を描いたヒューマン・ドラマ。
田園地帯にひっそりと佇む寄宿学校ヘイルシャム。まだ幼いキャッシー・H(イジー・メイクル=スモール)、ルース(エラ・パーネル)、トミー(チャーリー・ロウ)は、ここで絵画や詩の創作に励んでいた。この施設は外界から完全に隔絶されており、生徒たちの身体の外と内の健康を特に気を使っていた。校長であるエミリー(シャーロット・ランプリング)は、生徒たちに常々『あなたたちは特別な存在である』と諭していた。そんな中、キャッシーはいじめられっ子のトミーに恋をする。しかしそんな想いを知ってか知らずか、親友だったルースにトミーを取られてしまう…。
やがて18歳に成長したキャッシー(キャリー・マリガン)、ルース(キーラ・ナイトレイ)、トミー(アンドリュー・ガーフィールド)はヘイルシャムを卒業し、コテージと呼ばれる施設で共同生活を送るようになる。ここで3人は他の寄宿学校からやってきたロドニー(ドムナル・グリーソン)とシャーリーズ(アンドレア・ライズボロー)と知り合う。ある日、ロドニーとシャーリーズから『町でルースのオリジナルを見かけた』という情報を聞いた3人。ロドニーの運転する車で5人は町へ向かうが…。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/ab/9224d99ae1768861dfcfaaea8c07a907.jpg)
ロビン・ウィリアムズ主演のサイコ・サスペンス「ストーカー」(原題:ONE HOUR PHOTO)を手掛けたマーク・ロマネク監督。
そしてゾンビ映画「28日後...」(原題:28 DAYS LATER...)やSF映画「サンシャイン2057」(原題:SUNSHINE)の脚本を手掛けたアレックス・ガーランド。
この2人からこんな透明感のあるステキな物語が生まれるなんて…。
フィリップ・K・ディック原作のSF映画「クローン」(原題:IMPOSTOR)、ユアン・マクレガー主演の「アイランド」(原題:THE ISLAND)、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の「シックス・デイ」(原題:THE 6TH DAY)などなど、クローン人間を題材にした作品は、SF映画では定番といってもいいだろう。
ただこの作品は、そういったシステムを打破するために、主人公がどうこうするというような作品ではない。
そういう世界に身を置き、人に臓器を提供するためだけに生まれてきた人間にも感情があり、恋もするし悩んだりもする…という、青春を描いた物語なのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/50/e03082d9458857bc9b8988261ccab1c9.jpg)
もう、ひたすら号泣です。
ただこの涙は感動の涙ではなく、憤りの無い哀しみを伴った悔し涙。
物語は28歳になり介護人となったキャッシー・Hの独白から始まり、過去を回想していく形でストーリーは進められていく。
ヘイルシャムでの出来事=8歳。
コテージでの出来事=18歳。
そして離ればなれになった3人が再会する出来事=28歳。
彼らは3度の移植で身体が耐えられなくなり「終了」してしまう。
そんな彼らはコテージで聞いたある噂に希望を見出そうとするが…。
キャッシーを演じるのは、2009年「17歳の肖像」(原題:AN EDUCATION)で英国アカデミー賞・主演女優賞を受賞したキャリー・マリガン。
つい先日シャイア・ラブーフとの破局(?)報道があったばかりですね。
ルースを演じるのは、2005年「プライドと偏見」(原題:PRIDE & PREJUDICE)や2007年「つぐない」(原題:ATONEMENT)で高い評価を受けるキーラ・ナイトレイ。
現代劇に出演する彼女って、何だか久しぶりのような気がする。
そしてトミーを演じるのは、2009年「Dr.パルナサスの鏡」(原題:THE IMAGINARIUM OF DR.PARNASSUS)で曲芸師アントンを演じたアンドリュー・ガーフィールド。
彼は「スパイダーマン4」でトビー・マグワイヤの代わって、主役に抜擢されており、これからの活躍が期待されますね~。
イギリスのロンドンとノーフォークで撮影された美しい風景。
そして映画を彩るレイチェル・ポートマンの音楽が、たまらなく素晴らしいのだな。
ともやの個人的偏見かもしれないけど、イギリス映画のサントラにハズれはないです♪
監督はマーク・ロマネク。
脚本はアレックス・ガーランド。
全米興行成績(2010年9月公開):初登場ランクインならず
2011年春公開
公式HP:わたしを離さないで
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