goo blog サービス終了のお知らせ 

能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

代官山の蔦屋に行ってきました・・・素敵な大人の隠れ家です 神田神保町を超えていただきたいものです

2012年03月06日 | 本と雑誌

話題の代官山の蔦屋書店にいってきました。

デンマーク大使館やマレーシア大使館などのインターナショナルな施設やモンスーンカフェなどのお洒落な飲食店が立ち並ぶ代官山。

その代官山に話題のスポットが誕生しました。


TSUTAYAのアンテナショップとも言える大人のための本屋さんです。

真ん中に駐車場に入る道路を挟んで右と左に分かれています。

向かって右には二階建ての本屋さん、そして二階には重厚な感じのカフェ。

一階には、車やバイクなどエンスー(古い表現でスミマセン)にはこたえられないオタク風の本が並んでいます。

ポルシェやフェラーリなど廃刊になったような書籍を含めて幅広い品ぞろえ。

店全体は、ウッディな感じで木の香りで覆われ内装はコンクリート打ちっぱなしの安藤忠雄風な雰囲気。

とても落ち着いた感じです。

たまたま映っていた英国の戦闘機スピットファイア(第二次世界大戦中、ナチスドイツからイギリスの制空権を守ったロールスロイスのエンジンを積んだ戦闘機)のビデオに見入ってしまいました。


向かって右側には、ファミマが入っており、コンビニの空白域だった代官山にとっては画期的な出来事。

このコンビニの奥にビジネス書。品ぞろえは?なものの、思わず二冊をゲットしました。


この本屋さんは、TSUTAYAがまったく新しいコンセプトで設計したと思える店舗。

ニューヨークやボストンなあるような書店です。

本のコンシェルジェもいるようで、店員さんもどこか賢そうな方々が配置されています。

ただ置かれている本は、そのコンシェルジェの方々が選択したと思われる本。

好き嫌いが大きく分かれるところだと思います。

ビジネス書大好きの私にとっては、少し物足りない感じで、平積みの構成からもイマイチ感がぬぐえませんでした。

もう一歩踏み込んだコンセプトが欲しかったです。


個人的には、青山ブックセンターの品ぞろえ、マーチャンダイジングが好み。

車で来て、ランチを食べて、こだわりの本を買うのであれば代官山ですが、青山ブックセンターの品揃え、イベント企画は、その文脈が伝わってきて納得させられます。

青山には、心の隙間を突いてくる熱い情熱があります。

代官山蔦屋は、青山の徹底した研究をされた方がいいと思います。


そして、またまた個人的な想いなのですが、ツタヤさん、次は日本最高レベルの激戦区神田神保町への進出をお願いしたいと思います。

歴史と伝統の書泉グランデも(悲しいことに)オタクの書店、アキハバラ風の書店になってしまいました。

神田神保町でのTSUTAYA対書泉グランデ。

次は、その対決を見てみたいです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界一の「社風」を作るための5カ条 -日経ビジネス-

2012年03月04日 | 本と雑誌

日経ビジネス2012.3.5号「隠れたお手本企業-大手が注目する独創性・自発性・スピード-」。

興味深く読みました。

中小・中堅5社が取り上げられています。

 

1.ISOWA(段ボール製造機具メーカー・愛知県)


2.福島屋(食品スーパー・東京都)・・・高編集力で生産者し顧客巻き込む


3.サンキュードラッグ(ドラッグストア・福岡県)・・・66社集めて勉強会 販促手法をともに磨く


4.セブンデイホテル(ホテル・高知県)・・・マニュアルは不要 顧客起点の接客追及


5.浜野製作所(町工場・東京都墨田区)・・・未経験者を育成 国内生産で生き残る


5つの事例の中で、それぞれの会社が、中小企業の持つ機動力、小回り性、トップダウン-ボトムアップ、スピードなどを活かして、市場環境に適応していくクリエイティビイティに驚いた次第です。

最初に取り上げられているISOWAは、春日井市にある段ボール製造装置メーカー。

社員数300名ながら、三菱重工などと並んで世界3位の企業とのことです。

同社の磯輪社長が始めた風土改革が、「世界一の社風」づくり。

その活動は、社員の自主性、独創性を生み出し躍動感を産んでいるとのこと。


同社には、

1.業績目標がない

2.社員が誇りをもって仕事をしている

3.社員一人ひとりの気づきの集積が風土となっている

・・・という特徴があるとのことです。


業績目標がなくても会社の業績は順調・・・なくても大丈夫なんだと思わず微笑んでしまいました。

 

日経ビジネス誌が、磯輪社長に取材しまとめたのが、「世界一の「社風」を作るための5カ条」。

今の日本企業で出来そうで出来ない5つの指摘に耳が痛い感じです。

 

世界一の「社風」を作るための5カ条

 

1.社員への感謝がすべての基本

2.社員が真剣に会社や人生について考える機会をつくる

3.社員が意見を言える環境を整える

4.社長がぶれない意思を伝え続ける

5.社長と社員の信頼関係を構築する

 

な~んだ、そんなことか、と言えないのがつらいところです。

日頃は、人が資本、社員が財産と言いつつも、本当にそれが社内や職場で行われているのか?、社員の口を封じたりしているところはないのか?・・・トップの方針が朝令暮改になっていないか?

 

今回の特集には、今からの会社組織の生き残りのヒントが隠されていると思います。

ぜひ一度お目通しください。

隣県には未来工業もあるので、ぜひ一度会社見学してみたいと考えているところです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中年の危機・更年期 ムリせず、ほどほどに ご同輩諸君!人生、何とか、なります・・・

2012年03月03日 | マネジメント

友人からの便りに、愕然とするような話が多くなってきた昨今・・・。

いろいろと考えた一週間でした。


体調を崩した、リストラにあってメンタルを病んでいる、離婚を考えている、会社が倒産した・・・。

そういった友人情報が立て続けに飛び込んできて、その友人たちの顔を思い浮かべながら心を痛めていました。

どういうふうに返信すれば良いのか悩んだ挙句、自分がいつもやっている「一杯ひっかけて寝る!明日は朝日を浴びて考えよう!」というもの。

ケセラセラ。

脳天気なオプティミストと呼ばれつつ(ちなみに私はB型です)、「お前は楽観的でいいよなあ~(←結構パカにした口調)」と言っていた友人を慰めるために、今その楽観主義を説く自分。

なんだか不思議な感じです。


心理学者カール・ユングは、中年を「人生の正午」と呼んだそうです。

人生の折り返し地点、40歳前後を人生の中心と位置づけ、上り続けた40年間から下りに入る時期の葛藤を、中年の危機としたのです。

「ミッドライフ・クライシス」、日本的には男の厄年である42歳あたりに起こる様々な出来事に翻弄される危機を指しているのでしょう。


また、女性の更年期障害と同様、更年期障害は男性にもあるとのこと。

40歳代から50歳代にかけて程度の差はあるにせよ、発症する人がいるとのことです。

やる気がでない、体調不良、うつ症状・・・。

男性ホルモンの減少やストレス等に起因するようです。


坂の上の雲を目指して必死になって駆け上がってきた40年間。

ふと後を振り返ってみても本当にこれで良かったのかという自省、そしてこれからこのままで大丈夫なのかという先行き不透明感や不安感、そして、体力の低下などが自覚できる世代なのかもしれません。


ここで、もういっちょう頑張るのか、現状維持を心がけるのか、あるいは緩やかな衰退を楽しむのか?いろいろな選択肢があってもいいような気がします。


坂の上に登れば本当に雲に手が届くかもしれないし、あるいは坂の上には、さらに坂があるかもしれないし、坂の上には崖があるかもしれません。

自分の身体、能力、気力、性格、メンタル面などを考慮して、自分自身で航路を決めていくしかないと考えています。


ムリせず、あせらず、残された人生をどう使うのか?

一度立ち止まって考えるチャンスをもらっていると考えててもいいのかもしれません。


その際、高田純次氏の「適当論」、五木寛之氏の「下山の思想」を必ず考慮に入れなければならないと考えています。

高田氏のテキトー論は、適当という心の余裕が豊かな人生をもたらすという自由人の発想ですし、

五木寛之氏は下り坂こそ人生の総まとめであり、下山時の方が下界を眺望できると書かれています。


自分自身は、windows95が出た1995年以降、日本経済の景気動向とオーバーラップさせているところがあります。

バブル経済崩壊後、リーマンショック、3.11などを経て苦悩を続ける日本経済。

今でもギリシャ危機や米国経済・中国経済失速などの外部環境の不安定要素、1000兆円に近い財政赤字、医療保険や年金問題などの国内問題・・・。

その中でも何とかしようともがいている日本経済は、まさに自分自身のように思えるのです。

おそらく、今後、ゆるやかな衰退のトレンドの中で進んでいくものと思われます。

その中で世のため人のために働きながら、かってのローマ帝国のように文化や食や趣味を楽しみつつ人生を謳歌できるかどうか、下山の思想をもって心豊かに生きれるのかというのが、今のところの課題です。


現在、政府が行っている自殺防止キャンペーン。

キャッチコピーがヒンシュクをかったり、AKB48が担ぎ出された例のヤツです。

行政の対応策としては、この程度のもので、ないより良いとは思いますが、年間三万人の自殺者というのは異常。

一度、レールから外れると復帰が難しい日本社会。

もっとフトコロの深い社会を作り上げていかねばならないと考えているところです。


中年の危機にあるご同輩諸君。

あまり深刻に考えず、ムリせず、自由に、のびのびと生きたいものです。

ケセラセラ。なんとかなります・・・。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする