東京タワー…昭和の時代のシンボリックな建築物 けっこうインパクトのある観光スポットです東京タワーに行ってきました。 芝公園で勉強会があり、そのついでに、そのテッペンまで登ってきました。 東京タワーは1958年に建てられた電波塔。今年55周年...
また、東京タワーに行きたいなあ!
今年で、56周年を迎えます。
東京タワー…昭和の時代のシンボリックな建築物 けっこうインパクトのある観光スポットです東京タワーに行ってきました。 芝公園で勉強会があり、そのついでに、そのテッペンまで登ってきました。 東京タワーは1958年に建てられた電波塔。今年55周年...
また、東京タワーに行きたいなあ!
今年で、56周年を迎えます。
勤め人なら、一度は考えたことがある脱サラや独立、スピンアウト。
でも成功率は、10%ぐらいのものだと思います。
資格を取得したり、会社を立ち上げたり、業務委託として働く・・・。
現在の日本社会は、組織社会であるため、ネットやSNSなどがあっても、「個」の活動は、まだまだ限定されている世の中・・・その中を独力で泳いでいくことは様々な困難にぶち当たることになります。
友人で、一応成功していると思ったのが、領域を絞り込んで専門化した社会保険労務士、特許を取得し特許料収入で貴族的な生活をしているエンジニア、ゲーム制作でまとまったお金をゲットし半分仕事半分趣味で暮らしているゲームクリエイター、特定のジャンルに特化してマスコミでも活躍するDJさんなど。共通しているのは、高い専門性と自分の仕事にぞっこん惚れ込んでいる人たちです。
肩書き捨てたら地獄だった 挫折した元官僚が教える「頼れない」時代の働き方
宇佐美典也著 中公新書ラクレ 760円+税
著者の宇佐美さんは、東大卒、経済産業省キャリア官僚というエリート。
そのエリートが、30歳で役所を辞めた途端、人生が180度変わり、泥沼にはまっていくというお話です。
そう言えば、一時、評論家をされ、現在、慶大教授の岸さんも経済産業省のキャリア官僚でした。
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日本のサラリーパースン・被雇用者の比率は約90%。まさに「組織」社会ということが出来ます。
自己紹介の時も、まず、どこの会社に勤務しているかについての話から始まります。米国人の、どんな職種、仕事をしているかという自己紹介の仕方とは大きくことなります。
ただ、この組織に頼る社会というのは、近年のこと。
江戸時代には、この真逆で、宮使いの武士階級は1割。
その他の9割の人たちは、農業、工業、商業に従事する人たちは自営業でした。
それでも社会が成り立っていた、のどかな時代だったということが出来ます。
その組織社会からスピンアウトするということは、当たり前ですが、組織の後ろ盾を失うことになります。
著者は、トップレベルの権限と権威を持つ中央官庁を飛び出し、当初の思惑とは異なり大きくスライス、預金残高二万円というところまで転落していきます。
経済産業省を飛び出すときに、組織への不平不満、大きな志を持たれていたと思うのですが、それが空回りしてしまった・・・優秀と言われる方にも、スキがあるんですね。
体質は役人なのに、仕事の中で民間の活力、ダイナミズム、エネルギーに触れる中でインスパイアされ、これならやれるという判断(勘違い?)をされたのかもしれません。
また、元官僚エリートが自虐ネタで本を出し、印税を稼ぐのは、いかがなものか?とは思うのですが、
その真骨頂は同書の後半部分にあります。
セルフブランディング
フリーエージェント
キャリアモデル
セルフメディア・・・
これらの話は、アメリカの売れっ子経営コンサルタント/トム・ピーターズさんが二十年前に打ち出している考え方なので新鮮味はありませんが、同書は実体験、実経験から導き出されたという点で、説得力があります。
目次
第1章 肩書き捨てたら地獄だった
第2章 たどりついたセルフブランディングという戦略
第3章 これからの働き方 フリーエージェント編
第4章 なぜ会社と国に頼れなくなったのか
第5章 そして、その頼れない世界で生き抜く技術
著者は、「わたしたちが今日から始められること」として、以下の四点をあげています。
1. 会社や組織という大きな看板のもとで働き、基礎となる専門性を身につける
2. 身につけた専門性を軸に、セルフブランドの方向性を定め、情報発信を続けることでなるべく多くの人に認知してもらう
3. 組織のブランドだけに依存しないネットワークを作り、その仲間と一緒に何かプロジェクトを貫徹してみる
4. いつあるかもしれない独立の日に備えて経験を積み、技術を磨き、さらにセルフブランドの価値を高めていく
安易にスピンアウトを考えている人、独立起業を計画している人に、ぜひ読んでいただきたい一冊。
トム・ピーターズさんの「ブランド人になれ!」三部作も合わせて読みたいところです。
マネジメント学者のドラッカー博士も言われています。
「組織の寿命より、働く人の寿命の方が長くなっている。
つまり、セカンドキャリア、2つ目の職を手にしなければならない。」と。
日経ビジネス誌で、かって発表された会社の寿命は30年。
近年の同調査では、なんと18年となっています。
人の仕事人生が45年とすると、15年以上のギャップがあることになります。
さらに、ドラッカー博士は言います。
「セカンドキャリアを成功させるためには、助走期間を設けよ」と。
当たり前のことですが・・・
現在の職、仕事の中で、次なる準備を進めること・・・これが、仕事をし続けるための鉄則ということが出来るでしょう。
それにしても、
真面目一筋の中公新書から別建てで刊行されている「中公新書ラクレ」・・・なかなか面白い本を出されています。
今後も期待大です。