表参道、青山通り、丸の内仲通り、日本橋室町・・・ファッションストリートと呼ばれる街はたくさんありますが、その中でも突出したプレゼンスを誇るのが、銀座・中央通り。
著名な建築家が腕、センス、プライド、技術を賭けて、ビル意匠を競う世界的に見ても、あまりない特殊な「場」ということが出来ます。
今では、中国、台湾、韓国、タイなどから、お金を持ったインバウンドの観光客が多数訪れます。
「爆買い」「ギンレイカード」「バス乗り付けツアー」・・・その購買力は、日本人以上・・・。
そけだけ、銀座というブランドストリートは魅力的なショッピングタウンということが出来ると思います。
日曜日の歩行者天国。
銀座8丁目から、銀座1丁目まで、アーキテクチャ鑑賞、ビル巡りということで歩いてみることにしました。
建築物の概観、ディテール、スペックを見ていると、建築家、設計者、デザイナーの意地が見えてきます。
また、世界中のトップブランドが競い合う店舗設計、ファサードからは、世界最先端のデザインを見ることが出来ます。
ブランディング・・・
世界を代表するブランドショップが、そのコンセプト演出とイメージ創出のために、建築家、デザイナーとコラボしていく・・・まさにアーキテクチャのハドル・ストリートということが出来ると思います。
まずは、ブルガリ。
2階まであるファサード・・・高級感を演出するエレガントなアーキテクチャです。
銀座の新しいスポット「キラリトギンザ」。
ネーミングの勝利ですね。
そして、シャネル。夜になるとLEDによる壁面芸術を楽しむことができます。
ガラススクリーンが美しいアーキテクチャです。
以前、読売広告社があったところです。
CHAUMET ショーメのショップ。
皇帝ナポレオンのお抱え宝石商・・・戴冠式でも描かれている宝石類が想起されるショーメです。
何でも、若き日のナポレオンが、パリの街中で落馬・・・そこにあったのが宝石商ショーメのお店という由縁だそうです。
ロイヤルブルーが何とも言えない高貴なイメージを伝えます。
アパレルショップのファサード・・・とても意匠性に優れています。
miumiuのショップ。女性たちの心をくすぐります。
そして、アップルストア。表参道店とは、少しイメージが違います。
マチュアな店舗です。
アップルストアの屋上には、回転する看板が・・・。
ちょっと「昭和」していますが、なかなか素敵な演出です。
ちょっと驚いたのが、パイオニアのショールームの入ったビル・・・。
目の錯覚???
正面から見ると、こんな感じです。
一度、現物を見ることをお勧めします。
ちょっと口直し・・・。
カルティエの店舗の前には、イタリアンレッドのフェラーリが・・・。
ここは、5番街???ティファニーのショップ。
アメリカ的な合理性、近代性を感じさせるエクセレントなビルです。
そして、銀座4丁目交差点。
銀座のシンボル・・・和光。
そして、対面には、銀座三越店・・・。
銀座4丁目交差点から、築地方向を見ると・・・。
三越の新館が見えます。
そして、アルマーニ。
建築家の主張が伝わってきます。
アルマーニでは、上得意様を集めてのファッョンショーを定期開催しています。
カジュアルの代表GAPのショップ。
シックさが素敵なディオールのビル。
銀座のホコテン。
日頃は歩けないセンターラインの上・・・何だか開放的な気分です。
ユニクロの銀座店。
各階にファーサード。世界に向けて情報発信しているようです。
事実、ここユニクロの旗艦店はアジアのファッションリーダー達が集まってきます。
電気代たいへんなんだろうなあ?・・・と、余計な心配をしてしまいます(笑)。
そして、資生堂パーラー。
煉瓦色がひときわ映えます。
万年筆メーカー・・・モンブランショップが入るビル。
ブラックが冴えています。
フェラガモ銀座店・・・靴の価格を見て、目が点になりました(笑)。
コーナーの朱色の柱が、アクセントになっています。
ちょっとお腹いっぱいですが、気分はとてもゴージャス。
京都の神社仏閣めぐりと同じような、心地よい疲労感が感じられました。
喉も乾いたので、新橋で一杯・・・酒場放浪記とも思ったのですが、先日友人に聞いた話を思い出しました。
彼曰く・・・
「ドイツ、スイスに遊学し、たまたまトランジットで香港に立ち寄ったんだけど、そこで香港、アジアの臭いを嗅いで、ヨーロッパのいいイメージが吹き飛んじゃったよ。」
新橋で一杯はやめ、ちょっとだけ高いワインを買って帰路につきました。