能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

ザ・ギンザ 東京銀座は建築家の腕、センス、プライドを賭けた建築バトルの場 ビルウォッチングのススメ

2015年03月18日 | まち歩き

表参道、青山通り、丸の内仲通り、日本橋室町・・・ファッションストリートと呼ばれる街はたくさんありますが、その中でも突出したプレゼンスを誇るのが、銀座・中央通り。

著名な建築家が腕、センス、プライド、技術を賭けて、ビル意匠を競う世界的に見ても、あまりない特殊な「」ということが出来ます。

今では、中国、台湾、韓国、タイなどから、お金を持ったインバウンドの観光客が多数訪れます。

「爆買い」「ギンレイカード」「バス乗り付けツアー」・・・その購買力は、日本人以上・・・。

そけだけ、銀座というブランドストリートは魅力的なショッピングタウンということが出来ると思います。

 

日曜日の歩行者天国。

銀座8丁目から、銀座1丁目まで、アーキテクチャ鑑賞、ビル巡りということで歩いてみることにしました。

建築物の概観、ディテール、スペックを見ていると、建築家、設計者、デザイナーの意地が見えてきます。

また、世界中のトップブランドが競い合う店舗設計、ファサードからは、世界最先端のデザインを見ることが出来ます。

ブランディング・・・

世界を代表するブランドショップが、そのコンセプト演出とイメージ創出のために、建築家、デザイナーとコラボしていく・・・まさにアーキテクチャのハドル・ストリートということが出来ると思います。

 

まずは、ブルガリ。

2階まであるファサード・・・高級感を演出するエレガントなアーキテクチャです。

銀座の新しいスポット「キラリトギンザ」。

ネーミングの勝利ですね。

そして、シャネル。夜になるとLEDによる壁面芸術を楽しむことができます。

ガラススクリーンが美しいアーキテクチャです。

以前、読売広告社があったところです。

CHAUMET ショーメのショップ。

皇帝ナポレオンのお抱え宝石商・・・戴冠式でも描かれている宝石類が想起されるショーメです。

何でも、若き日のナポレオンが、パリの街中で落馬・・・そこにあったのが宝石商ショーメのお店という由縁だそうです。

ロイヤルブルーが何とも言えない高貴なイメージを伝えます。

アパレルショップのファサード・・・とても意匠性に優れています。

miumiuのショップ。女性たちの心をくすぐります。

そして、アップルストア。表参道店とは、少しイメージが違います。

マチュアな店舗です。

アップルストアの屋上には、回転する看板が・・・。

ちょっと「昭和」していますが、なかなか素敵な演出です。

ちょっと驚いたのが、パイオニアのショールームの入ったビル・・・。

目の錯覚???

正面から見ると、こんな感じです。

一度、現物を見ることをお勧めします。

ちょっと口直し・・・。

カルティエの店舗の前には、イタリアンレッドのフェラーリが・・・。

ここは、5番街???ティファニーのショップ。

アメリカ的な合理性、近代性を感じさせるエクセレントなビルです。

そして、銀座4丁目交差点。

銀座のシンボル・・・和光。

そして、対面には、銀座三越店・・・。

銀座4丁目交差点から、築地方向を見ると・・・。

三越の新館が見えます。

そして、アルマーニ。

建築家の主張が伝わってきます。

アルマーニでは、上得意様を集めてのファッョンショーを定期開催しています。

カジュアルの代表GAPのショップ。

シックさが素敵なディオールのビル。

銀座のホコテン。

日頃は歩けないセンターラインの上・・・何だか開放的な気分です。

ユニクロの銀座店。

各階にファーサード。世界に向けて情報発信しているようです。

事実、ここユニクロの旗艦店はアジアのファッションリーダー達が集まってきます。

電気代たいへんなんだろうなあ?・・・と、余計な心配をしてしまいます(笑)。

そして、資生堂パーラー。

煉瓦色がひときわ映えます。

万年筆メーカー・・・モンブランショップが入るビル。

ブラックが冴えています。

フェラガモ銀座店・・・靴の価格を見て、目が点になりました(笑)。

コーナーの朱色の柱が、アクセントになっています。

ちょっとお腹いっぱいですが、気分はとてもゴージャス。

京都の神社仏閣めぐりと同じような、心地よい疲労感が感じられました。

喉も乾いたので、新橋で一杯・・・酒場放浪記とも思ったのですが、先日友人に聞いた話を思い出しました。

彼曰く・・・

「ドイツ、スイスに遊学し、たまたまトランジットで香港に立ち寄ったんだけど、そこで香港、アジアの臭いを嗅いで、ヨーロッパのいいイメージが吹き飛んじゃったよ。」

新橋で一杯はやめ、ちょっとだけ高いワインを買って帰路につきました。


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新規事業のはじめ方 ギャンブルではなく仮説-検証を回していくことを説くMBAホルダーのマンガ本

2015年03月18日 | 本と雑誌

企業内で新規事業を立ち上げ成功させるということは、本当に難しいことです。

成功率10%と言われています。

その難しさの中でも、事業の停滞化、伸び悩みという状況の中で、必ず出てくる社内の議論が新規事業の立ち上げ論。

責任者が任命され、スッタモンダの末、ビジネスプランがまとめられ、実行に着手するものの1年から数年で壁にぶち当たり、空中分解を起こすというケースが多々あります。

アンゾフ・マトリックスで言う、新規市場開拓、新製品開発、事業多角化というのは、本当に難題ということが出来ます。

 

マンガで入門!新規事業のはじめ方 ゼロから立ち上げて成功させるまでのポイントがわかる

井口嘉則著  ミズイヨウコ作画  ダイヤモンド社  1700円+税

著者の井口さんは、日産自動車、コンサルファーム等を経て、現在、経営コンサルタント。

シカゴ大学でMBAを取得されています。

企業内で新規事業を立ち上げるステップを、マンガで表現。

初めての人でも、新規事業の計画から立ち上げ、成長に向けてのストーリーを分かりやすく解説しています。

クロスSWOT、シーズ分析、アンゾフ・マトリックス、仮説検証ステップ等のマネジメント理論等を、マンガと図解でビジュアル解説・・・中小企業、中堅企業でも十分に活用できる内容となっています。

新規事業の立ち上げは、限られた経営資源しかない中小企業にとっては、大きなリスク。

まずは、小さく初めて、小さな成功を積み重ねていくことがリスク回避の大きなポイントになります。

テストマーケティングやサンプリング・・・コストがあまりかからない有効な手法もあります。

例えば、トライアル・・・いきなり本事業を立ち上げ失敗するリスクを背負うより、まずは、小さな実験、トライアルで試してみる、地域に密着することにより、より一層顧客に近づく・・・そんな手段・方法も提唱しています。

同書の設定は、中小企業である地方の建設業者が停滞する経営状況をブレークスルーするために介護事業に進出していくという想定。

ハードを扱う企業がソフト分野に進出する・・・よくあるパターンだけに、身近で理解しやすい内容となっています。

 

目次

プロローグ 新規事業プロジェクトがスタート

第1章      自社に適した新規事業を見つける 介護市場の将来をデータ収集し、分析する

第2章      事業計画書を作る ビジネスプランが動き出すビジョンストーリー

第3章      事業収支の見通しを立てる 仮説検証のリサーチをして収支の細部を詰める

第4章      事業のトライアルを行う 初めて受注した仕事で大失敗する

第5章      立ち上げ準備を行う 事業収支計画をもとに銀行に融資を依頼する

第6章      新規事業が本格的にスタート 初のリフォーム工事を受注する

第7章      障害を乗り越える リフォームビジネスの難しさを知る

第8章      良循環のサイクルを形成する 営業エリアを拡大する

エピローグ 他社から見学者が次々とやってくる 地域密着の建設業者と介護事業との複合で成長する

 

マンガという表現・・・日本では、中世の鳥獣戯画から始まり・・・今ではクールジャパンの一つに数えられています。

日本的なハイコンテキストを表現するには良いメディア。

一見難しく感じられる経営実務やマネジメントを伝えるには有効だと思います。

今後は、アニメ動画やスライドショーなどでデジタル表現すると、もっともっと教育上の可能性が広がっていくものと思います。

起業分野でも、まんがを活用した経営本が出ています(特に、若い方にお勧めです)。

http://blog.goo.ne.jp/tomitomi111/e/8e306daf49634b8249a966730a59ebcb

新規事業の展開をマンガで表現した同書。

過去、新規事業を立ち上げ失敗した経営トップ、新規事業担当を任命された部課長クラス、これから新規事業を立ち上げようとしているベンチャー起業者、NPOやLPPなどの立ち上げを考えている方たちに読んでいただきたい一冊です。


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