能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

銭湯検定3級に合格しました!週末の銭湯巡り、銭湯お遍路がいっそう楽しくなりそうです 東京の銭湯巡り

2014年12月09日 | 資格・転職・就職

先月末の11月29日に受検した第6回銭湯検定3級(日本銭湯文化協会)に、無事合格しました。

何だか嬉しいものです。

この検定試験に合格しても何のメリットもない(たぶん!?)のですが、物好きというか、オタクというか・・・それほどに日本の銭湯というのは世界に比類のないローカルながら素敵な文化なのです。

古代ローマ人が公衆浴場につかったに、ファーイーストのジパングにも「銭湯」という日本独自の文化があるのです。


自己採点では75点前後だったのですが、結果は85点。

エンピツ転がし(古~い)が功を奏したのだと思います(笑)。

発表は、12月19日ということだったのですが、本日合否の案内をいただきました。

受験者総数は32名。うち24名が合格したとのことです。

試験の分析概要が丁寧にまとめられていて、検定試験事務局の真摯な姿勢が感じられました。


点数分布

100点・・・なし

90点台・・・2名

80点台・・・9名

70点台・・・9名

60点台・・・4名

また、問1から問9までの各設問の平均点までが一覧として表示されていました。


第6回銭湯検定の平均点・・・71.3点


合格点・・・60点


検定試験も、なかなかの良問。

採点結果の分析も、なかなかの丁寧さ。

この検定試験は、大学や大学院などで教育や研究に携わっていた方が絡んでおられると推測しました。

ありがとうございました。

 

銭湯検定3級合格法

公式テキストである「銭湯検定 公式テキストⅠ」を3回読み、各章のポイントを押さえれば大丈夫だと思います。

特に、歴史部分をしっかりと押さえ、掲載されている写真とその解説を覚えることが効果的です。

公式テキストに掲載されている歴史的な書物名、著者名などは、意外な盲点になりがちですので、公式テキストにラインマーカーなどで印を付けながら読んでいくことをお勧めいたします。

ちなみに、

今回の検定試験の出題形式は、次のようなものでした。

問1 択一式 2点×5問 10点

問2 ○×式 1点×20問 20点

問3 択一式 2点×5問 10点

問4 選択式 1点×10問 10点

問5 択一式 1点×10問 10点

問6 択一式 2点×5問 10点

問7 ○×式 1点×10問 10点

問8 択一式 2点×5問 10点

問9 記述式・カタカナで銭湯名を解答 2点×5問 10点 計100点満点

 

銭湯検定 公式テキストⅠ

社団法人日本銭湯文化協会編

町田忍・米山勇監修  草隆社刊  1600円+税


目次

1.銭湯のルーツをたどる 銭湯前史

2.江戸銭湯事始め

3.銭湯文化の発展

4.湯屋の風景

5.湯屋で働く人々

6.明治以降の銭湯

建築編

1.銭湯建築の特徴

2.富士山の背景画

3.進化する銭湯建築

雑学編

資料編

 

特に江戸の文化、歴史を下敷きとした銭湯文化の理解は、湯に浸かる歓びを倍増させてくれます。

ぜひ、手に取っていただきたい一冊です。

 

日本人の文化でもある入浴文化、銭湯文化・・・。

健康増進施設であるとともに、庶民のコミュニティ。

今風に言うと、まさに「ソーシャル」な世界です。

古事記、日本書紀の施浴の風習を経て、江戸時代に大きく開花した銭湯の文化。

その概略を学ぶことは、とても楽しいひと時でした。

都内での銭湯お遍路は、まだ始まったばかりですが、銭湯文化を伝承していくためにも、その歴史や伝統を語り継いでいこうと考えています。


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キュレーション・マーケティング 圧倒的利益を生み出すためには、「売る力」強化が不可欠!

2014年12月09日 | 本と雑誌

最近、流行っているキーワード「キュレーション」。

キュレーターやキュレーション、もともとは博物館や美術館の学芸員・・・知の案内人といった意味になるのでしょうか?

見方、切り口の違いによって、同じものでも違った風景が見えてきます。

広告業界でも「スライス オブ ライフ」という言葉があり、コンセプトの策定やアイデア出しの時に重要視されます。


今回取り上げる一冊は、この「キュレーション」という言葉が引っかかり、購入した一冊。

著者は、キュレーションを「価値の構築」「視点の切り替え」と定義されています。

 

「新版 圧倒的利益を生み出す キュレーション・マーケティング」

 水上浩一著  ごま書房新社 1550円+税

 

著者の水上さんは、マーケティングのコンサルタント。

現場での様々な経験、苦労の積み重ねから、キュレーション・マーケティング論をまとめあげています。

同書のカバーの裏には、経営に失敗し高速道路の通行料も払えず子供の財布に手を出しそうになったという著者の悔しい思いがモニュメントのように挿入されています。

同書は、横文字や理屈で固めた「美しいマーケティング」ではなく、実戦の中から得られた「泥臭いマーケティング」ということが出来ると思います。


4Pや3C、5Fといったマーケティング理論だけでは、現場での成功は難しい・・・実弾が飛び交う鉄火場である「現場」で機能させるためには、工夫や創意、熱意が必要であると説きます。

キュレーション・マーケティングは、差異化のためのマーケティング。

10の方法論から構成されています。


キュレーションマーケティングの10メソッド

1.プラスワン・・・おまけ、緊急性対応

2.情報商材化・・・情報やノウハウで商品を差別化

3.サポート、不安要素の解消

4.カスタマイズ・・・コンサルティング販売、名入れ、手書きのメッセージ、感謝状

5.個人ブランディング・・・この人から買いたい、本人の失敗・挫折・経験、共感プロフィール

6.信頼感の演出・・・社長への客観的評価(数字、過去の実績)、ビジネス実績、メディア掲載

7.専門化・・・用途やジャンルを限定する

8.時間軸・・・新しいモノ、鮮度、行列感・・・。

9.お値打ち感による価値の演出・・・訳あり、ドッサリ感、猛烈なおまけ、

10.アングル逆張り・・・視点を変える、ボトルネックをメリットに


キュレーション・マーケティングというコンセプトからすると、10のアングル逆張りあたりが、最も近いのかもしれません。

また、これらの方法論、メソッドを組み合わせることにより、さらなるシナジ効果の発揮が期待できそうです。

 

著者は、キュレーション・マーケティングのステップとして、5つの段階を解説しています。

ステップ1・・・競合選定ステップ(相対的)

ステップ2・・・競合対策ステップ(自社との違い)

ステップ3・・・キュレーションステップ 10のメソッドの検討

ステップ4・・・KPI(重要業績評価指標) 目的と手段のチェック

ステップ5・・・キュレーション・マーケティングの展開 集客のためのプロファイリング メディアミックス

経営の土台となる「売る力」。

理屈、理論だけでは、なかなか成果、業績に結びつかない今のご時世。

同書では、そのギャップを埋めるための努力の方向性が、著者の経験、失敗、挫折に裏打ちされたメソッドとして打ち出されています。

売上が伸びない、経営が厳しい、いいもの(と思っているのに)なのに売れない・・・そんな経営者の方々に読んでいただきたい一冊です。


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