先月末の11月29日に受検した第6回銭湯検定3級(日本銭湯文化協会)に、無事合格しました。
何だか嬉しいものです。
この検定試験に合格しても何のメリットもない(たぶん!?)のですが、物好きというか、オタクというか・・・それほどに日本の銭湯というのは世界に比類のないローカルながら素敵な文化なのです。
古代ローマ人が公衆浴場につかったに、ファーイーストのジパングにも「銭湯」という日本独自の文化があるのです。
自己採点では75点前後だったのですが、結果は85点。
エンピツ転がし(古~い)が功を奏したのだと思います(笑)。
発表は、12月19日ということだったのですが、本日合否の案内をいただきました。
受験者総数は32名。うち24名が合格したとのことです。
試験の分析概要が丁寧にまとめられていて、検定試験事務局の真摯な姿勢が感じられました。
点数分布
100点・・・なし
90点台・・・2名
80点台・・・9名
70点台・・・9名
60点台・・・4名
また、問1から問9までの各設問の平均点までが一覧として表示されていました。
第6回銭湯検定の平均点・・・71.3点
合格点・・・60点
検定試験も、なかなかの良問。
採点結果の分析も、なかなかの丁寧さ。
この検定試験は、大学や大学院などで教育や研究に携わっていた方が絡んでおられると推測しました。
ありがとうございました。
銭湯検定3級合格法
公式テキストである「銭湯検定 公式テキストⅠ」を3回読み、各章のポイントを押さえれば大丈夫だと思います。
特に、歴史部分をしっかりと押さえ、掲載されている写真とその解説を覚えることが効果的です。
公式テキストに掲載されている歴史的な書物名、著者名などは、意外な盲点になりがちですので、公式テキストにラインマーカーなどで印を付けながら読んでいくことをお勧めいたします。
ちなみに、
今回の検定試験の出題形式は、次のようなものでした。
問1 択一式 2点×5問 10点
問2 ○×式 1点×20問 20点
問3 択一式 2点×5問 10点
問4 選択式 1点×10問 10点
問5 択一式 1点×10問 10点
問6 択一式 2点×5問 10点
問7 ○×式 1点×10問 10点
問8 択一式 2点×5問 10点
問9 記述式・カタカナで銭湯名を解答 2点×5問 10点 計100点満点
銭湯検定 公式テキストⅠ
社団法人日本銭湯文化協会編
町田忍・米山勇監修 草隆社刊 1600円+税
目次
1.銭湯のルーツをたどる 銭湯前史
2.江戸銭湯事始め
3.銭湯文化の発展
4.湯屋の風景
5.湯屋で働く人々
6.明治以降の銭湯
建築編
1.銭湯建築の特徴
2.富士山の背景画
3.進化する銭湯建築
雑学編
資料編
特に江戸の文化、歴史を下敷きとした銭湯文化の理解は、湯に浸かる歓びを倍増させてくれます。
ぜひ、手に取っていただきたい一冊です。
日本人の文化でもある入浴文化、銭湯文化・・・。
健康増進施設であるとともに、庶民のコミュニティ。
今風に言うと、まさに「ソーシャル」な世界です。
古事記、日本書紀の施浴の風習を経て、江戸時代に大きく開花した銭湯の文化。
その概略を学ぶことは、とても楽しいひと時でした。
都内での銭湯お遍路は、まだ始まったばかりですが、銭湯文化を伝承していくためにも、その歴史や伝統を語り継いでいこうと考えています。