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絶滅危惧種、紫草(ムラサキ)の栽培に成功

2014年12月27日 | ガーデニング

 

今年も残すところあと4日

月日はあっという間に過ぎた感じがしています。

今年はたくさんの収穫があった年になり

多くの方々に喜んで頂くことができました

 

 

RIMG1661.jpg

 

冠位十二階の

一番最高位の色として有名な

あの紫色の染料として用いられてきた紫草の花です。


野山から姿を消した純白の花の紫草は

絶滅危惧種に指定され

幻の花とも言われています。

 

この紫草の根には

シコニンという色素が含まれ

万葉調時代から紫色の染料や薬用として珍重されてきました。


 


今年はその紫草の栽培を播種から取り組み

発芽に成功、順調に生育し

念願の紫根を掘り上げることができました



 

 紫草が育つには

特に清涼な気候と環境が必要とされ

豊かな自然に育まれた鹿角には

1300年も前から紫根染が伝承されてきたと言われています。

多年草の紫草は

2年目の色が最も良い色が出ると言われていますので

今年は試しの染色に使う紫根だけを掘り上げました。


 


発芽から栽培した紫根を用いて

染めた後の残液です。

あまりに綺麗な液で捨てるのがもったいないくらいでした。

 

紫根を揉み出した色は

とても美しく

染め上がった「袱紗(ふくさ)」も

 鮮やかな色合いで感激でした

 

京紫や江戸紫と並び

最高の色が出るという南部紫の種子を頂き

発芽からの栽培に取り組み

鹿角紫根染の復活に

手応えを感じることができた一年でした。

 

 

魔除けや薬効があるという紫根は

病の鉢巻として使われ左に結び目をつくりますが

助六の紫の鉢巻

逆に頭の右に結び目をつくります。

助六の鉢巻は

 みなぎるパワーと健康

強い男っぷりの良い証です。


 


種子から鹿角の土で育まれた紫根

 今ほとんどが雪の中で眠っています。

 来春はどんな新芽を見せてくれるのでしょう。

期待に胸がふくらんできます

たくさんの方々の応援に感謝でいっぱいです。

 

 

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