情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

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賛同者さらに募集~増田次官の懲戒申し立て=弁護士ら「答弁は虚偽」-イージス艦衝突(時事通信)

2008-03-14 02:42:52 | 有事法制関連
【転送お願い】あなたの家族や友達が交通事故に遭い、現場に駆け付けたところ、愛する人は意識不明の重体。事故を起こしたトラック運転手は会社の車で一度会社に行って打ち合わせをした後、警察に出頭。任意で捜査することとなり、逮捕されなかった。会社に抗議に行き、事故直後に何を話したかと問い詰めたら、専務は「記憶にない」と答えた…。あなたは、その専務にいかなる感情を抱くでしょうか?

 増田防衛事務次官が、イージス艦あたごの事故直後、当直士官を呼んで事情を聞いたにもかかわらず、その聴取内容について記憶がないと答えたのは、上記の例とまったく同じだ。

 被害者を冒涜し、国民を愚弄するものであり、とうてい許されない。

 そこで、懲戒申立がなされた。

【海上自衛隊のイージス艦「あたご」の衝突事故で、防衛省の増田好平事務次官の記者会見での発言は虚偽の疑いが濃厚などとして、東京都内の弁護士らが13日、石破茂防衛相あてに懲戒処分の申立書を送付した。自衛隊法施行規則に基づく申し立てで、賛同者は市民ら約200人に上るという。
 申立書などによると、増田次官は2月27日の記者会見で、防衛省幹部らが事故直後にあたごの航海長に行った事情聴取の様子を聞かれた際、「記憶にない」と答えた。
 申し立てた弁護士やジャーナリストは、増田次官も聴取に立ち会っており、記憶していないことはあり得ないと指摘。虚偽だった場合、自衛隊法上の信用失墜行為に当たると主張。また、「記憶にない」が事実なら職務遂行能力に欠けるとして、懲戒処分を行うよう求めている。】(時事通信・http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008031300727

 この懲戒申立で重要なことは、この申立が国民(市民)の権利として規定された条項に基づくもので、調査義務が課せられ、調査の結果が報告されるシステムになっていることだ。

 すなわち、自衛隊法施行規則は、次のように定めている。

「第六十八条  何人も、隊員に規律違反の疑があると認めるときは、その隊員の官職、氏名及び規律違反の事実を記載した申立書に証拠を添えて懲戒権者に申立をすることができる。」

その結果、懲戒権者たる防衛大臣は、調査を命じ、報告を受けなければならない。

「第六十九条  懲戒権者は、隊員に規律違反の疑があると認めるとき、又は前条の申立を受けたときは、直ちに部下の隊員に命じ、又は特に必要がある場合は他の適当な隊員に委嘱して規律違反の事実を調査しなければならない。」

「第七十条  懲戒権者から規律違反の疑がある隊員の規律違反の事実の調査を命ぜられ、又は委嘱を受けた者は、当該事実を調査し、調査報告書に当該隊員、参考人等の供述調書又は答申書その他当該事実の有無を証明するに足る証拠を添えて当該懲戒権者に提出しなければならない。」

そのうえで、懲戒されれば、当然、発表されるが、懲戒されない場合にも報告される。

「第七十七条3項 懲戒権者は、当該事案につき懲戒処分を行うべきでないと決定したときは、被審理者及び申立人にその旨を通知するものとする。」

このように、今回の申立は国民(市民)の正当な権利の行使だ。

なめられっぱなしでいいわけがない。

懲戒申立は行いましたが、申立への賛同はさらに募ります。こんなに賛同者がいるんだということを防衛省に伝えることには意味があると思います。

賛同する方は①氏名、②住所、③肩書き、④氏名肩書きの公開の可否、⑤一言をお書きのうえ、masudachoukai@yahoo.co.jpまでメールしてください。懲戒に関する決定が出るまでの間、10日ごとに懲戒申立追加賛同者一覧として防衛大臣に送ることで、皆さんの怒りを伝えたいと思います。

怒りを形に!


※画像は、海上自衛隊潜水艦「なだしお」に衝突され、「沈没により停止した第一富士丸船内の時計」。あれから時は止まったままだ。(http://www.mlit.go.jp/maia/08monoshiri/maiahist/60s/60s_nadasio_1fuji.htm





★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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なお、こちらで(←クリック)、350円、1000万人寄付運動を展開していましたが、井原氏落選の結果を受けてペンディング状態です(こちら参照)。バナーは、SOBAさんの提供です。手のひらに何も乗っていない猫の手には、実は、知恵、呼びかける力など賛同するパワーが乗っているということです。まさに、今回の運動にぴったりですね。
   
1月17日にはNPJ/PEOPLE’S PRESS設立記念集会を開催し、多くの方に来場いただきました。ありがとうございました。近く、生中継していただいたアワープラネットTVでオンデマンド放送される予定です(http://www.ourplanet-tv.org/whats/2008/20080117_17.html)。