情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

警察業界本日も反省の色なし~第2回警察捜査における取調べの適正化に関する有識者懇談会議事録アップ

2008-03-21 05:13:15 | 適正手続(裁判員・可視化など)
 先日、「第2回警察捜査における取調べの適正化に関する有識者懇談会議事概要」(※1)がアップされたが、志布志や富山事件の反省がまったく見られない。もちろん、警察のそのままの主張が有識者懇談会の議論に反映されているというつもりはないが、まるで、自慰行為のような意見交換にはあきれ果てる。委員に公開質問状を送ってみようと思うのですが、いかなる質問をしたらよいでしょうか?

委員は、
岡村勲委員弁護士、全国犯罪被害者の会代表幹事
川出敏裕委員東京大学大学院法学政治学研究科教授
河上和雄委員弁護士、学校法人駿河台大学名誉教授
残間里江子委員㈱キャンディッド・コミュニケーションズ代表取締役会長
井康行委員弁護士
平良木登規男委員慶應義塾大学名誉教授
前田雅英委員首都大学東京都市教養学部長
という面々。

取調の可視化(録画)については、次のような議論が交わされたらしい。



○ 検察庁における取調べの一部録音・録画の試行に関して

・組織犯罪等、録音・録画を行うことにより取調べの真相解明機能が害されたり、関係者の保護や協力確保に支障を生じたりするおそれ等があるため録音・録画を行わない事件について、これをどのようにガイドライン化していくかが問題であると思う。
(※ヤメ蚊:録音・録画をされると真相が解明されない理由を教えてほしい)

・将来の方向としては、取調べの一部だけでなく、取調べの全過程を録音・録画することに道をひらく可能性があるが、捜査側にも証拠収集の武器を付与するなどの配慮をしないままでは、現場に悪影響があると危惧される。
(※ヤメ蚊:悪影響が出ると言うが具体的にはどのようなものでしょうか)

・取調べの状況を全過程録音・録画するとなると、公判前整理手続も相当大変なものになると思われる。
(※ヤメ蚊:むしろ簡潔になると思うのですが、なにゆえ大変なものになるのでしょうか)

・取調べの録音・録画には、任意性の立証と取調べの適正化の二つの観点があり、任意性立証については基本的に検察官がその責任を負い、検察官の取調べが録音・録画の対象になり得ると思う。他方、警察は第一線において治安の維持という重責を負っており、警察が任意性立証に果たす役割は、検察官が行うそれとは自ずから異なる。警察が録音・録画する弊害は、検察官が全過程を録音・録画する弊害よりも遥かに大きい。
(※ヤメ蚊:密室での取調による人権侵害についてはまったく考慮に入れていないい議論のようですが、何のために「取り調べの適正化」を議論しているのですか?)

・取調べの録音・録画には弊害があることは理解した。取調べをめぐる議論は、国民にとって分かりにくいものとなっているので、国民にも理解してもらえるような取組を進めることも必要である。
(※ヤメ蚊:分かりにくいものとは何を指しているのでしょうか?わかりにくいのではなく、説得力がないのでは?)


こういう議事録を載せて平然としていることに怒りをぶつけましょう!

まずは、公開質問したい問いをコメント欄に!

そして、日弁連の署名を!(※2



※1:http://www.npa.go.jp/keiji/keiki/torishirabe/kondankai_2.pdf

※2:http://www.nichibenren.or.jp/ja/committee/list/investigation/shomei.html









★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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