情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

記憶喪失官僚、増田防衛事務次官に対する懲戒申立13日断行!~正午、参議院議員会館第5会議室で発表

2008-03-12 23:13:29 | 有事法制関連
【転送熱望】2人の命を失わせた組織の事務方ナンバー1として、事故後の報告について記憶がないと言い放った増田防衛事務次官に対する懲戒申立が本日(13日)、防衛大臣宛になされる。何人であっても自衛隊員に対しては懲戒申立ができるという自衛隊法施行規則に基づくもので、呼びかけ人らはこの懲戒申立への賛同署名をさらに募っている。賛同する方は①氏名、②住所、③肩書き、④氏名肩書きの公開の可否、⑤一言をお書きのうえ、masudachoukai@yahoo.co.jpまでメールしてください。懲戒に関する決定が出るまでの間、10日ごとに懲戒申立追加賛同者一覧として防衛大臣に送ることで、皆さんの怒りを伝えたいと思います。以下、懲戒申立賛同者の一言をいくつかご紹介します。なお、末尾に発表のご案内を掲載します。市民メディアによる取材も歓迎します。入り口にて入場券配布予定。

●国民の命が危険に晒されたというのに、航海長の話を覚えてないとは何事
でしょうか。万一本当に覚えてないなら、防衛事務次官として職務を遂行する資
格はありません。

●なだしお事件や昨年の辺野古での「軍艦」出動とともに今回の事件を受け、私は、自衛隊という軍隊は一般の国民の安全を守る組織ではないことを身に染みて感じた。それからすると、自衛隊解散を主張したいが、まずはその1歩として増田次官、懲戒申立をします。

●「見過ごさない」市民の取組みが今ほど必要な時期はないと思います。

●責任ある立場の方が責任をとれないならやめていただくしか、再発防止の端緒は開かれません。「虚偽・隠蔽・無能力」この内のどれか一つでも該当する場合、やめさせるべく動くのが主権者の義務であり権利であると思います。

●事件発生以来、増田をはじめ防衛省の幹部たちは必死で事実のもみ消し工作をしてきたことが次第に明らかになってきました。このまま逃げきることを許すほど国民は馬鹿ではないことを教えてあげないといけないと思います。

●本当にひどいことになっています。そして、8月には原子力空母が横須賀に。いつの間にか日本列島は不沈空母ですね。六ヶ所と言い、原子力空母といい、イージス艦といい、わたしたちのいのちと健康を破壊するものばかりに、どうして税金を費やすのでしょう。理解し難いです。

●まず、公務員として、国民に対して説明責任を果たしてください。それが最低限の義務です。

●イージス艦の事故の起こし方、その後の対応等など戦前に逆戻りしたような独りよがりと隠蔽体質に、恐ろしさを感じています。

●自衛官の前に海の男として、被災された人たちを全力で助けてほしかった。今は、正直に事実を包み隠さず話してほしい、再び事故が起こらないように。

●一連の誠意を欠く対応と、虚偽に満ち溢れた言動及びとぼけた態度は絶対許さん。こんなイカレた役人に税金を払うつもりは毛頭無い。

●国民の為に働く公僕が権力の利益を守るとは笑止千万!あなたは不適格者です。

●このような隠蔽体質、隠蔽体制を既成事実化して、やがて「軍事機密」という大義の下に民主主義を破壊する「軍事国家」にしていこうとしているのではないかと危惧します。

●事件の責任者を、いまだ捜索活動中にヘリを差し向けてまで事情聴取をしておきながら、その「記憶がない」というのでは、いったい何のためにわざわざそのようなことをしたのか。全くふざけた話だと思います。虚偽を述べていることは明白だと思いますが、これが仮に真実であるならば、到底このような人物に防衛庁事務次官の職責を任せることはできません。

◆◆発表の案内◆◆

増田防衛事務次官の懲戒申立に関する発表
~3月13日正午~
参議院議員会館第5会議室にて

 私たちは、平和を愛する市民有志です。今回のイージス艦あたごの事故における情報隠蔽は自衛隊がシビリアンコントロールを無視する体質を持っているということが明確になった象徴的な出来事といえ、放置してはならないと考えています。そこで、自衛隊法に基づき、国民を愚弄する発言を行った増田事務次官の責任を追及することとし、3月3日、下記のような質問状を提出し、防衛省の自主的な解決を迫りましたが、質問状に対する回答はありませんでした。そこで、3月13日、増田事務次官に対する懲戒申立を行います。この懲戒申立は質問状にも記載しましたが、自衛隊法施行規則に基づくものであり、防衛大臣は調査をさせ、報告を受けなければならないことになっておりますので、非常に意味があると考えています。また、賛同者も多数に上っております。懲戒申立について、報道各社・ジャーナリストにご説明したいと考えておりますので、上記のとおり、参議院議員会館にご参集ください。
                   呼びかけ人
                     弁護士 中山 武敏
                     同   児玉 勇二
                     同   澤藤統一郎
                     同   梓澤 和幸
                     ジャーナリスト林克明
                     弁護士 杉浦ひとみ
                     同   日隅 一雄
                     同   田場 暁生

◆   ◆    ◆     ◆     ◆     ◆    ◆
緊急公開質問状
2008年3月3日
                     
石破茂防衛大臣殿
                     市民有志一同(末尾名簿添付)
 イージス艦あたごの漁船衝突事故は、事故そのものの重大性のみならず、自衛隊による情報隠しという市民にとっては重大な関心を抱かざるを得ない事態を招いてしまいました。特に、事故直後に、吉川栄治海上幕僚長が、当直士官であった航海長をヘリコプターで防衛省に呼び寄せて事情を聴取したこと、その事実が明らかにされないまま事態が進行したことは非常に問題があると考えております。
 そこで、この件について、次のとおり質問します。
 増田好平防衛事務次官は、2月27日、記者会見において、事故直後に貴殿を含む約10名が航海長から事情聴取をした際の状況について、以下のようなやりとりをしています(http://www.mod.go.jp/j/kisha/2008/02/j_27.html)。
◆◆記者会見からの引用開始◆◆
Q: でも今までのご説明だと、航海長の話したことで記憶に残っていることもなく、表情しか覚えてない。いくつか質問があったけどそれも覚えてない。ただ、口裏合わせがなかったことだけは間違いないですね。それは説得力に欠けないですか。
A: そういうご指摘はやむを得ないかなと思います。私の記憶を正直に話をしていて、そういうことが説得力がないと思われるのであれば、私の不徳の致すところと言いますか、能力がないということかなと思います。
◆◆記者会見からの引用終了◆◆
 上記やりとりからは、増田次官が虚偽を述べているとしか思えません。もし、真実を述べているのであれば、重要な事情聴取について記憶することもできない能力不足者ということになり、ただちに、増田氏を次官職から解任するべきだと思われます。
 自衛隊法は第58条で、「隊員は、常に品位を重んじ、いやしくも隊員としての信用を傷つけ、又は自衛隊の威信を損するような行為をしてはならない。」と定めています。増田次官の発言が虚偽だとすれば、この規律に違反していることになります。そして、自衛隊員の規律違反については、「何人も、隊員に規律違反の疑があると認めるときは、その隊員の官職、氏名及び規律違反の事実を記載した申立書に証拠を添えて懲戒権者に申立をすることができる」ことになっています(自衛隊法施行規則第68条)。
 私たちは、この懲戒申立を検討中ですが、貴殿から、下記質問について、真摯なご回答をいただけるのであれば、懲戒申立をすることは差し控えたいと思います。ご回答については、3月10日までに弁護士日隅一雄(東京共同法律事務所)に届くようお願いいたします。

               記

1 増田次官が上記記者会見において、事故直後に貴殿を交えて行った事情聴取の内容について、増田次官に記憶がないのは事実ですか。もし、事実だとすれば、増田次官は記憶する能力が一般通常人よりも劣っているのですか?
2 増田次官に記憶がないのが事実ではないとした場合、なぜ、増田次官は記憶がないと答えたのでしょうか?また、記憶にあった事実とはいかなるものなのでしょうか?
3 貴殿は、増田次官が上記記者会見で記憶がないとの発言をしたことについて、何らかの処分を行われる予定ですか?処分を行う場合、処分を行う期日はいつになりますか?処分を行わない場合、行わない理由は何でしょうか?自衛隊法42条3項及び同法46条2項をもご考慮の上、その理由をご回答ください。
 以上の質問について、貴殿のご回答をお待ちしております。もし、真摯なご回答のない場合には、増田次官に対する懲戒申立を行うこととなりますので、あしからずご了承ください。 
                              以  上

★画像は、http://www.mod.go.jp/msdf/formal/gallery/ships/dd/atago/177.htmlより。


フィリピンで日系企業労組幹部が射殺される~三度目の攻撃?

2008-03-12 03:06:05 | 労働問題
フィリピンの日系企業労組幹部が射殺された。この日系企業とは、EMI矢崎(矢崎総業)。EMI矢崎の労組では、2年前にも幹部1名が射殺されている。両名カビテ労働者連帯(SCW)の幹部でもあった。フィリピンでは労組に対する弾圧が続いているが、日本でもおかしいことはおかしいと指摘しないと、市民側の組織への弾圧が強化されることは間違いない。

http://newsinfo.inquirer.net/breakingnews/regions/view/20080310-123834/Labor-leader-shot-dead-in-Caviteのサイトより


Labor leader shot dead in Cavite
労組幹部がカビテで射殺

By Niña Catherine Calleja
Southern Luzon Bureau
First Posted 13:59:00 03/10/2008


CAMP VICENTE LIM, Laguna—A labor leader in Cavite was able to survive two consecutive attempts on his life but failed the third time, when three to five men shot him several times Monday morning in Imus, Cavite.
カビテの労組幹部が二度の危機を脱したものの三度目の危機で命を落とした。月曜日の朝、カビテのイムスで、彼は3~5人の男に数発撃たれて死んだ。


Gerry Cristobal, 39, former union president of the Japanese semiconductor firm Emi-Yazaki and an official of the Solidarity of Cavite Workers (SCW), was killed in what police said was a traffic altercation in Imus town, Cavite.
警察によると、日本の半導体の工場EMI矢崎の元委員長であり、カビテ労働者連帯(SCW)の幹部であったGerry Cristobalさん(39)はカビテのイムスで交通に関する口論に巻き込まれて殺されたという。

Senior Supt. Fidel Posadas, Cavite provincial police director, told the the Philippine Daily Inquirer (parent company of INQUIRER.net) that Cristobal was shot several times near a gasoline station on Aguinaldo Highway in Barangay (village) Anabu I-B in Imus at about 7:30 a.m.
カビテの警察幹部は、フィリピンデイリーインクワイヤー紙に対し、Cristobal は、午前7時半、高速道路のガソリンスタンドの近くで数回撃たれたという。

On April 28, 2006, Cristobal was shot and seriously wounded by SPO1 Romeo Lara of the intelligence division of the Imus police station.
2006年4月28日、Cristobalは、イムス警察の公安警官によって撃たれて重傷を負った。

Lara, who was also wounded during that incident, denied that he intended to kill Cristobal and said it was actually Cristobal who tried to kill him.
公安警官は、Cristobalを殺そうとしたことを否認し、むしろ自分が殺されそうになったと主張した。

After 10 months, on Feb. 9, 2007, Cristobal escaped unhurt when two motorcycle-riding men fired three shots at him.
10ヶ月後の2007年2月9日、Cristobalは、バイクに乗った男から三発撃たれたが、無事だった。

Supt. Ulysses Cruz, Imus police chief, said it was not an ambush.
警察幹部によれば、今回の事故は暗殺ではないという。

"When you say it's an ambush, the gunmen are waiting in a place to shoot the victim," he added.
「暗殺なら待ち伏せするはずだ」

Cruz said that according to witnesses, the assailants on board a green Toyota Innova vehicle seemed to be chasing the Mitsubishi Lancer "box-type" car of Cristobal before the shooting.
警察幹部は、攻撃した男たちの乗った車がCristobalの乗った車を追いかけるのを見た人がいるという。

He said they were not sure if he was able to shoot back.
幹部は、Cristobalが打ち返すことができたかは不明だという。

The police found a 9-mm pistol in Cristobal's car while the assailants allegedly used M14 rifles.
攻撃した男たちは、M14ライフルを使った。一方、Cristobalの車からは9ミリの拳銃が見つかった。

Ramil Tined, president of the union Samahan ng Manggagawa ng Emi Independent, said it was highly probable that the other two incidents were related to this one.
EMI矢崎の労組の現委員長は、二つの事件と今回の事件は関連している可能性が高いと述べた。

【ヤメ蚊注】
2006年12月11日早朝、カビテ州イムス町にある日系企業、EMI矢崎(矢崎総業)の工場前で、同社の元労組副委員長で同州の労組連合幹部、ジザス・セルビダさん(36)が射殺されている。セルビダさんが幹部を務めているカビテ労働者連帯(SCW)は、4月にこの日系企業を訪問したアロヨ大統領への抗議行動を行っているという。


"We believe it was not just a road fight," he said, adding that the neighbors of Cristobal said they had seen a vehicle similar to the one used by the gunmen parked near his house several times.
「交通をめぐるトラブルとは思えない。近所の人が攻撃した男たちの乗った車に似た車が、Cristobalの自宅近くに止まっているのをみている」

"Imposibleng traffic lang 'yun. May dalang mahaba. Target talaga siya (It was impossible that the reason was just a traffic altercation. The gunmen used long firearms. Surely, he was a target)," Tined said.
「交通のトラブルではありえない。ライフルを使っているのであり、ねらわれたのだ」

Nora Tiloy, former coworker of Cristobal at Emi-Yazaki, said she was both sad and angry.
元同業は悲しさと怒りを覚えていると述べた。

"Pinapatay na nila ang hanay naming para siguro matakot kami [They are already killing people in our ranks, perhaps to scare us]," she said.
「彼らは組合幹部を狙っている。恐れさせようとしているのです」

Two years ago, their comrade Jesus Buth Servida, the former vice-president of the union in Emi-Yazaki, was killed by a lone gunman in front of the gate of the semiconductor factory in Imus, Cavite.
2年前、カビテ州イムス町にある日系企業、EMI矢崎(矢崎総業)の工場前で、同社の元労組副委員長ジザス・セルビダさんが射殺されている。

Servida was the former vice president of the Samahang Manggagawa sa Emi-Yazaki (SME) and one of the leaders of the SCW.
セルビダさんは、カビテ労働者連帯(SCW)の幹部でもあった。

Like him, Cristobal remained active in labor organizing in Cavite.
彼のように、Cristobalもカビテの労働組合でアクティブに活動していた。