情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

北京オリンピックをボイコットするべきだとの論陣を張るメディアは現れないのか!

2008-03-16 20:50:18 | メディア(知るための手段のあり方)
 ついに、中国チベット自治区ラサ市民に対する当局の弾圧の様子が明らかになり始めた。インド北部ダラムサラに拠点を置くチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の亡命政府(http://www.tibethouse.jp/home.html)によると、ラサ市内で少女5人を含む80人の遺体が確認されたという(※1)。

 他方、中国政府のチベット管轄当局は、デモ参加者らに対し、17日夜までの降伏を呼びかけた。自治政府のウェブサイト(www.tibet.gov.cn)では「期限までに投降しない犯罪者は法に従って厳しく罰する」と通告しているという。

 CNNは、警察が捜査する様子を撮影したビデオを流している(http://edition.cnn.com/video/#/video/world/2008/03/16/vo.tibet.lhasa.police.hktv?iref=mpvideosview)。

 チベット自治区での市民に対する中国政府の弾圧は、これまでも報道されてきたが、今回の弾圧は見過ごすことはできない。

 おそらく多くの中国市民は、このラサの弾圧を正確に知ることができないと思う。中国テレビの映像は、暴動の様子を伝えるのみで、警察側の弾圧により死亡した人数などは報道されないだろう。

 いま、中国市民は北京オリンピックに注目している。したがって、オリンピックボイコットを持ち出せば、市民もチベット暴動の真相を知ろうとするはずだ。

 マスメディアにとってオリンピックは稼ぎ時だ。しかし、今回の弾圧に目をつむることが報道機関としてとるべき途だろうか。

 中国の市民とともに中国政府の民主化を実現するためにも、日本のマスメディアからオリンピックボイコットすべしとの提言がなされることを期待したい。


※1:http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008031601000584.html




★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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テレビ出演8000回男マウロ・フォルティーニの撮され方~おおらかなイタリアテレビ事情にびっくり

2008-03-16 19:05:58 | メディア(知るための手段のあり方)
goo自動車&バイクに掲載された大矢アキオの記事(※1)によると、イタリアのテレビニュース中継の閣僚や政党党首へのインタビュー場面の背後に、かなりの確率である男が映っているという。この男性は、マウロ・フォルティーニ。地味な服装で片手に手帳を持ち、一見記者のようであるが、単なる目立ちたがりやで、出演回数は8000回を超えるらしい。なぜ、そんなに出続けることができるのか不思議だが、声を発さず、中継を妨害するわけでもないので、政治家の護衛や他の取材陣は彼を制止することができないというのだ。さすが、おおらかなイタリアらしい。

 どんな感じで映っているのか、見てみたいと思い検索したところ、http://www.arcobalenoispica.it/scoop/に何枚か掲載されていた(冒頭の写真もここから拝借)。そう思ってみるせいか、不自然さは否めない。ニュース撮影スタッフにしてみれば、かなりの邪魔者だろう…。ただし、常に深刻そうな表情をしているところが、まだ救いだ。

 大矢さんによると、イタリアでは2000年前後にもガブリエレ・パオリーニという青年が同様にニュース中継における「目立ち男」を演じていたが、世間で話題になるにともない、パオリーニ青年は生中継中に自らの主張を叫んだり、自身のURLを書いた横断幕を掲げるようになったため、各局の中継班から迷惑視されるようになり、画面から消えていったという。

 そこで、再度、チェックしたところ、とんでもないシーンがいくつもYOUTUBEにアップされていた。




これではニュースは台無しだ…。

大矢さんは、現在のフォルティーニに対して、「たとえ有名になってもあまり自己主張を始めないようご用心」とアドバイス(?!)している。フォルティーニが有名になっても無口と深刻そうな表情というこだわりを持ち続けることができるかどうかが、1万回出演の鍵となりそうだ…な~んて。



※1:http://autos.goo.ne.jp/news/society/article_107045.html






★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
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