銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



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10月4日

2017-10-04 | 経済動向
東証1部の騰落銘柄数は値上がり1172/値下がり759と買いが優勢。証券会社の投資判断引き上げを受けてアドバンテストが7%超の大幅上昇。マクロミルもリポートを手がかりに急伸した。仮想通貨関連が賑わい、フィスコやインフォテリアなどが商いを伴って大幅高。ベインキャピタルによるTOBに賛同の意を示したアサツーDKの株価は、TOB価格を上回る上昇を見せた。一方、クリエイトSDHや象印マホービンが決算が売り材料となり大幅安。下方修正発表のしまむらは前場は下げ渋ったものの後場に売り直された。連日騰勢を強めていたGNIはきょうは一転大きく売られる展開となった。

日経平均は大幅高で年初来高値を更新した。上げ度合いの割には値下がり銘柄は結構多く、東証一部の売買代金も2兆円台前半とやや盛り上がりには欠ける。ただ、テクニカル的には2015年高値の20952円まではそれほど大きな抵抗はなく、ここからはスルスルと上昇が続いても不思議ではない。米国株のように過熱感をさほど強めることなく息の長い上昇が続くのかもしれない。米国ではきのう発表されたISM製造業景況指数は非常に強い内容となった。今晩は新車販売台数が注目されるくらいだが、あす以降もISM非製造業景況指数や製造業受注、雇用統計など今週は指標発表が多い。ドル高・円安基調は維持される可能性が高く、あすはきょうの反動があったとしても底堅い展開を予想する。下はきょう上回った節目の20500円が一定のサポートになるだろう。物色ではキーエンスや安川電機など、海外投資家が好みそうで、かつ、右肩上がりの基調が続く銘柄が相場のけん引役になると考える。また、不動産株のあすの動きは要注目。直近では日経平均が高値を更新した9月21日に、やはり三井不動産や三菱地所が特段の材料なく急伸しており、安値圏で間を置かず強い陽線が2本立った。今年は期待を裏切る動きが続いているが、そろそろ本格的に戻りを強める可能性がある。

10月4日について

東京市場は堅調か。欧米株はそろって上昇。良好な地合いが継続した。米国では自動車販売の好調が確認されたことなどが買い材料となり、主要指数の最高値更新基調が続いた。ドル円は小動きで足元では112円80銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて75円高の20675円、ドル建てが105円高の20705円で取引を終えた。

良好な米国の経済指標を確認しながら米国株の強い上昇が続いており、日本株も高値更新が続くと予想する。きのう節目の20500円を難なく突破し、きょうも外部環境は良好であることから、先高期待は高まりやすい。ドル高の勢いがやや弱まっている分、値動きとしては落ち着いたものになりそうだが、売り込みづらい相場環境の中、20500円より上での値固めが進むと考える。日経平均の予想レンジは20600円-20800円。