銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



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9月19日

2017-09-19 | 経済動向
連休明けたら大幅高、年初来高値更新で地合いも一段と改善へ
 
東証1部の騰落銘柄数は値上がり1679/値下がり279と買いが優勢。証券会社が投資判断を引き上げた任天堂が商いを集めて大幅上昇。メガバンクや証券、保険など金融株が軒並み買われた。上方修正と増配が好感された旭ダイヤが急伸。子育て支援や教育無償化への思惑から幼児教育研究会や京進などに資金が向かった。先週上場のウォンテッドリーはストップ高。一方、上期の営業減益観測が報じられたニトリが軟調。地政学リスクへの警戒が和らぐ中、石川製作所や細谷火工など小型の防衛関連は売りに押される展開となった。

きょうの日経平均は400円近い上昇で、今年何度か抵抗となっていた節目の2万円を難なく上回り、ザラ場・終値ともに年初来高値を更新した。足元の上昇には多くの投資家がついていけていないと想定される上に、金融株の多くはまだ今年の安値圏にあることなどを鑑みると、さらなる上昇余地はあると考える。先週の動きが非常に強く、25日線を早々に上に抜けた後も上昇が続き、週末値では75日線も上回った。週足でも26週線と13週線を上回っており、基調が変化する兆しはあった。ドル円も107円台を見た後に110円台を回復し、足元では112円台に迫るなど一気に円安が進んでおり、円安・株高の同時進行も期待できる相場環境。FOMCの結果を東京市場が消化するのは21日となるため、今晩の欧米株やあすの日本株は様子見姿勢が強まるだろうが、今の地合いでは、売りが出づらいことがポジティブに捉えられると考える。日経平均が高値を更新している割には、売買代金上位銘柄で年初来高値圏にある銘柄はそれほど多くない。そのため、主力株にも引き続き資金が向かいやすく、堅調な流れが維持されると予想する。