銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



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7月4日

2017-07-04 | 経済動向
トヨタが終値で6000円台を回復し、SUBARUが買いを集める展開。業績好調観測が報じられたウエルシアや月次好調のスズデンなどが大幅高となった。芦森工業は連日のストップ高と騰勢を強めた。また、毒性の強い「ヒアリ」に関するニュースを材料にサニックスやフマキラーなどが賑わった。一方、公募増資発表の出光興産が大幅安。通期見通しを引き下げたキユーピーや象印、1Qが2桁営業減益のヨンドシーなどが大きく売られた。直近で強い動きを見せていたRIZAPおよび関連銘柄は、軒並み買い先行から急落と乱高下を演じた。

前場に北朝鮮のミサイル発射報道があった後、後場に入ると15時半に特別重大報道が出てくると伝わったことから、ドル円は円高に振れ、日経平均もマイナスに転じた。東京市場の引け後の時間が指定され、今晩の米国市場は休場となれば、内容確認前にリスク回避の動きが強まるのは仕方のない事。なお、出てきたのはICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射実験に成功したという内容であった。

あすは新たな手がかりには乏しいが、きょうの後場に警戒で下げたぶん、買いが優勢となる展開を予想する。ただ、北朝鮮リスクが改めて意識されたことや、休場明けの米国株の動向を見極めたいとの見方から、売買自体が手控えられ、上値も重いと考える。その中で注目されるのは任天堂の動向。きょうは前場から弱かったが、後場に一段安となっており、節目の25日線もあっさり割り込んだ。これまでとは動きが一変しており、任天堂同様にここまで値持ちの良かった銘柄などは、目先は売り材料に敏感になる可能性がある。

きょうのドル円の反応はネガティブではあるが、依然26週線より上の水準を保っている。週後半にかけては米国の経済指標も多く、7日には6月米雇用統計に加え、G20サミットなども控えている。北朝鮮リスクが深刻化しない限りは円安が期待できそうな材料が多く、為替感応度が高い景気敏感系のセクターを中心に、出遅れ感の強い銘柄の押し目を拾う戦略が有効と考える。

トレーダーズウエブより