せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

樹木の花 ~ ケヤキ、モミジバフウ、アオキ、イヌシデ、アケビ、ヤマブキ

2011-04-13 | 日記
今日も快晴。朝からいい天気なのは分かっていたので気合を入れて6時から県立公園を散歩。


ケヤキ

ニレ科ケヤキの街路樹の新葉がとても美しくて見とれてしまう。


見上げると新葉が展開し始めている。


ケヤキは雌雄同株で新しく伸びた枝の下半分の葉腋(葉のつけ根)に雄花が枝の上半分の葉腋には雌花が付いている。地味でとても花には見えない。


モミジバフウ

ケヤキの街路樹が途切れると次はマンサク科モミジバフウの並木が続いている。枝の先には花芽が今まさに展開しようとしている。これからどうなるか楽しみ。雄花と雌花を見てみたい。


アオキ
 
公園の中央には沼があってその周りのやぶにはミズキ科アオキがたくさん見られる。雌雄異株のはずだ。果実がまだついているから雌株だと思って写真をとったのだがよく見ると雄花のようだ。木の根元は一本であることは確認したからもしかしたら雄株に雌株が接ぎ木されているのだろうか?また今度確認しよう。


イヌシデ

この辺りはカバノキ科イヌシデがいたるところ見られる。枝の先端にはイヌシデメフクレフシという虫こぶがよく付いているのでアカシデと区別できる。穂状花序で小さな花が多数付いてひも状に垂れ下がっている。雌花はまだ見えなかった。


アケビ

アケビ科アケビが雄花をたくさんつけていた。白いがく片に暗紫色の雄しべが美しい。雌花はまだ咲いていない。


ヤマブキ

先日までつぼみだったバラ科ヤマブキがもう満開。周りを明るくするような黄色。

似た者同士 ~ ムラサキケマンとジロボウエンゴサク、ヤブレガサとウラシマソウ

2011-04-12 | 日記
似て非なるものを区別することはどんな世界でも大切なこと。違っているところに個性があらわれる。遺伝子の中で種を超えて一致しているDNA配列は生命にかかわるくらい重要な配列で決して変えられない。しかし種によって異なるDNA配列の箇所は自由度が与えられておりそこに種としての独自性が生まれる。あらゆる生物のDNAが解明されてくれば、どんなDNAの変異が形質や機能に影響しているかが判ってくるし善悪は別にしても遺伝子組み換えの技術により多くの新種を生み出すことも可能になってくるだろう。


ムラサキケマンとジロボウエンゴサク


雑木林の近くの草むらを探せばすぐに紫の小さな花が見つかる。それはケシ科ムラサキケマンかもしれない。葉は 2、3 回羽状に細かく裂け深い切れ込みがある。

  
ムラサキケマンの近くにこれとよく似てはいるが少し異なるケシ科ジロボウエンゴサクを見つけた。葉の細かい切れ込みはない。左の葉はムラサキケマン、右はジロボウエンゴサク。


どちらも花柄の根元に小さな苞葉はある。ムラサキケマンの苞葉は先が切れ込むのに対してジロボウエンゴサクは切れ込まない。



ヤブレガサとウラシマソウ


不思議な形の葉。てっぺんに白い毛をなびかせて立っている。キク科ヤブレガサの名前の由来はこの姿が破れた傘を連想させることからきているのだろう。


周りを見渡せば大きく広げた葉があちこちに見られる。面白い形の葉だなあ。


どんな花を咲かせるのか見てみたい。


すぐ横にはサトイモ科ウラシマソウが似たような姿でたたずんでいる。肉穂花序を包む茶色の仏炎苞が見えている。

シャクナゲと満開のソメイヨシノ

2011-04-11 | 日記
先週末から始まったマスターズゴルフではタイガーウッズが最終日チャージをかけたが及ばず4位タイに終わった。毎年マスターズを見るたびに春が来たのを実感する。テレビではオーガスタナショナルゴルフクラブにはアザレア(セイヨウツツジ)があざやかに咲き乱れている様子を報じていた。近くでみればさぞかし素晴らしいことだろう。



ここ数日暖かくてツツジ科シャクナゲが咲いているのを見つけた。


職場の窓の外ではソメイヨシノがまるで雪が積もったかのように咲いている。


近くの遊歩道でもソメイヨシノは満開。

ヒメツルニチソウ

2011-04-11 | 日記

県立公園入り口近くの桜の木の根元付近に点々と青い花が散在していた。


一見してツルニチソウかなあと思ったがどうも感じが違う。花は小さめだし葉の形がそもそも異なる。ツルニチソウなら葉は卵形で葉の基部のほうが広くなるはずなのに、こいつは葉が長楕円形。キョウチクトウ科ヒメツルニチソウだった。

 
ツルニチソウは萼片に毛があるが、ヒメツルニチソウの萼片に毛はない。

オオシマザクラとヤマザクラ

2011-04-09 | 日記
オオシマザクラ

県立公園を歩くと、ソメイヨシノの薄桃色に交じって真っ白のサクラの花がとても新鮮味を感じる。オオシマザクラ。


オオシマザクラはたいていは開花する時に多少とも緑の葉も展開を始めている。そのために白と緑のコントラストが非常に美しい。


花柄には全く毛がないのが特徴。萼筒は緑色で毛がなくほっそりとしている。葉は両面無毛で厚みがあるため 塩漬けにして桜餅を包む葉に利用する。

 
樹皮は黒っぽくて横に走る皮目が目立つ。



ヤマザクラ

オオシマザクラと同じく花と葉が同時に見られる。そして新葉は赤みを帯びているからすぐにそれとわかる。花や葉には毛がないのもオオシマザクラと共通の特徴。


開花はもう少し先かなあ。

新芽とつぼみ ~ ナツツバキ、ポプラ、アカシデ、ニワトコ、ヤマブキ

2011-04-09 | 日記
福島第1原発で、2号機取水口付近の亀裂から高濃度の放射性物質で汚染された水が海に直接流出していた。この高濃度汚染水はわずか10リットルで、東電が海に放出中の1万1500トンの「低レベル」水全体に匹敵するほど高い放射性物質濃度だったらしい。4/2日朝に、高レベルの汚染水が海に直接、流出していることが確認されてから5日目の4/6朝ひとまずは異常事態に歯止めがかかった様子。仮に1秒間に1リットル流出していたすれば、5日間には5X24X60X60=432000リットルだから東電が今回海に放出した「低レベル」水全体の4万倍以上の放射性物質量が2号機取水口付近の亀裂から流出してしまったことになる。これだけの放射線が生態系に影響を与えないはずがない。

放射能被害に対する心的ストレスや根拠のない恐怖心が心身の悪化を招く原因になり、一方で風評被害を引き起こしもする。科学的根拠を示してこそ冷静な判断ができる。時々刻々移り変わる状況をリアルタイムで客観的に提示してもらいたいものだ。



ツバキ科ナツツバキ

4/6は朝から絶好の散歩日和だった。今の職場からはこの県立公園が散策には最も手頃な場所。でもここばかりじゃ飽きる。縄文貝塚も霊園もたまには歩きたい。枝先に銀色の矢じりをつけたような新芽つけた木があった。

 
樹皮からしてナツツバキのようだ。ナツツバキの新葉がこんなにきれいだとは思わなかった。

 
新葉には細かい毛があって光に反射して光る。ちょうどコナラの新葉が輝くのと似ている。


ヤナギ科ポプラ
 
県立公園の沼のほとりにあるポプラは何というポプラだろう?樹皮は明るい灰色で平滑。北大の並木で有名なスリムに高く伸びた形のイタリアポプラとは明らかに違う。広い樹形を示すのはアメリカ原産のカロリナポプラ。またカナダポプラなどもあるらしい。



この公園のポプラを見上げると20m以上のはるか枝先に尾状花序が垂れ下がっているのを見つけた。


拡大するとどうも雄花?のようだ。アカシデの尾状花序と似ているがポプラは雌雄異株。風により受粉するらしい。同じヤナギ科でもヤナギの尾状花序は直立しており香りのある蜜を大量につくり昆虫をひきつけて受粉する。




カバノキ科アカシデ

こちらは県立公園内にあちこちでみかけるアカシデ。イヌシデもたくさんあるが、イヌシデの尾状花序の色は黄緑でアカシデは赤茶色に見える。先端に雌花、基部には雄花がある。

  
遠目には雄花が目立つ。樹皮は波打つようにうねっているのが特徴。


スイカズラ科ニワトコ

ニワトコの花の咲く直前はブロッコリーのような姿になっている。開花はもうすぐ。

 
葉痕は可愛い顔をしている。


バラ科ヤマブキ

ニワトコの横をすぎると今度はヤマブキのつぼみに出会った。

 
開花はもうすぐ。来週かも。

ピンク・クラウド Pink Cloud

2011-04-06 | 日記

朝の散歩はもうそろそろ時間だから引き返そうとしたとき、広場の向こうに薄赤色の花をびっしりとつけた15m以上ある高木を見つけた。今の時期に赤い花?赤いコブシなんてあるのかな?などと考えて近づいてサクラであることがわかった。それにしても大きなサクラ。ピンククラウドと札に名前が付いていた。


さぞかし成長がいいのだろう。かなり高い所に咲いている。


ネットで早速調べるとピンク・クラウドはオオシマザクラを土台に台湾の桜などを交配してカリフォルニアで作られた種類らしい。台湾の桜というとおそらく沖縄と同じくカンヒザクラの系統だろうからオオシマザクラとカンヒザクラの両系統をひいていることになる。だから樹皮はオオシマザクラかと思うほど暗褐紫色で皮目が横に目立つ。ピンクの度合いが強くてこんなに早く満開にあるところはカンヒザクラの血をひいているからなのだろう。

 
目いっぱいズームしてやっと花が見えた。この木の右に見えるのはカワヅザクラでもうすっかり花は散り葉だけになってしまっている。

タブノキとイロハカエデ

2011-04-06 | 日記
クスノキ科タブノキ

タブノキを見上げると枝先では芽が大きく膨らみ中から花と葉が展開してきている。


タブノキの大きな頂芽が卵のように割れて花が出てくる感じはタマアジサイを連想させる。


カエデ科イロハカエデ


今まさに開花しつつあるとき、それは新葉が展開するときと一致している。朝日を浴びて青、赤、緑のコントラストがとてもいい。

 
雄しべの葯が見える。

 
イロハカエデの枝の先端は頂芽はなく仮頂芽が二つ並んでいる。それぞれの仮頂芽から新葉と花茎が伸びているのがわかる。

クサイチゴ

2011-04-06 | 日記

日当たりのいいコナラの林の斜面の草むらに白い花がいくつも咲いているのを発見した。


花はノイバラを一回り大きくしたくらいのキイチゴだった。モミジイチゴなら下向きに咲くけど、この花は上向きに咲いている。バラ科クサイチゴのようだ。

  
葉は3出複葉で中脈や羽軸には棘があり、毛とともに腺毛がある。茎にも下向きに棘があるので触ると痛い。

 
多数の雄しべと雌しべ。花弁が落ちてしまったものも結構きれいだ。5月か6月ころには赤い果実ができるはず。

トウゴクミツバツツジ?

2011-04-06 | 日記

公園を歩いているとすぐ横の民家の庭から道にはみ出んばかりに咲き誇る鮮やかなツツジが見えた。光に反射するような薄い紫がかったピンクは遠目にもそれがミツバツツジの仲間であることは明らかだった。


ちょうど見ごろで美しい。

 
しかしよく見ると雄しべが10本ある。ミツバツツジは雄しべが5本のはず。ソメイヨシノもまだ3分咲きなのにそれよりも早く咲いている。トウゴクミツバツツジかなあ?でも自信はない。

ユキヤナギ

2011-04-06 | 日記

いい天気に誘われて久しぶりで朝から県立公園を散策(4/5)。早朝でも結構歩いている人が増えてきた。今年もこうして朝散歩できることをこの自然と運命と神様に感謝しよう。新学期が始まる。小学一年生が大きなランドセルをしょって登校する季節になった。小さくて不安いっぱいの顔がいつの間にか自信あふれた頼もしい顔になり、そして生意気な中学生になっていく。平坦な道が続くわけではない。誰もが壁にあたり挫折する。そこで踏ん張り荒波をなんとか切り抜けよう。悩みと苦しみの中で努力することで心に自信をつけて苦難に負けない強い精神ができる。



バラ科ユキヤナギがその名のとおり雪が積もったかのように真っ白の花をいっぱいに咲かせている。

ソメイヨシノ開花

2011-04-05 | 日記

職場の窓から駐車場の自分の車がよく見える。それを遮るように手前でソメイヨシノが大きく枝を広げている。ここに来た時からこの桜が満開になるときれいだと誰もが口をそろえて言う。先週まではつぼみだったのが今日(4/4)は3分咲きくらいになってきた。朝日を浴びた姿はすがすがしい。週末は満開になりそう。


随分昔のこと、社会人になって最初の春は宝塚市雲雀ヶ丘にある寮生活で始まった。入寮してすぐの日曜日は朝から早速寮の恒例行事である花見が行われた。たしか雲雀ヶ丘の隣の駅のあたりから林の中の道に入っていくと少し開けた野原があってそこに数本の桜が満開の花をつけていた。毎年寮の花見はここと決まっていた。他に誰もいない山の中で昼間からビールを飲んで騒いだ。酔いつぶれた者もいた。あれが初めてのお花見宴会だった。柔らかな明るい春の日差しに桜の花が舞い落ちて、おそらく遠くでは鶯も啼いていたに違いない。あの時の桜は今も変わらず咲いているのだろうか?

スミレ、スモモ、ユスラウメ、マメザクラ

2011-04-03 | 日記
企業というものは会社の利益を優先して行動するので重要な情報が伏せられてしまいがち。だから作業から外す必要がある。独立の技術者チームを編成し作業に当たらせるべきだとチェルノブイリ作業責任者が語っている。確かに内部で作った調査組織といいうものは機能しないことが多い。


スミレ

昨日の朝出勤の時、家からバス通りにでるまでの20mの間の細い通路を車で下りながら、道の脇に紫の花がたくさん咲いているのに気がついた。去年もここで見たことを思い出して少しうれしくなった。


さっそく降りてみると今が盛りに咲いているスミレだった。時間がないけど大急ぎで写真だけは撮った。この紫の鮮やかさはやはり野生のスミレが一番だなあ。他にこのスミレの存在に気付いている人はいるのだろうか?


アスファルトの隙間に生えたスミレはその種をアリが巣に運んでそこで発芽したものらしい。葉はへら形で細長く先端は丸みを帯び葉柄に翼がある。

 
花の側弁には細かい毛がある。スミレは数多いスミレ属の中ひとつ。学名Viola mandshuricaなのでマンジュリカとも呼ぶ。


スモモ

バラ科サクラ属の落葉高木。

  
背が高い木から香りが漂ってきた。見上げると白い花がいっぱい。

 
葉の開き始めた緑がちらちらと混ざり白い花はとても美しい。


ユスラウメ

バラ科サクラ属の落葉低木。

 
花柄はウメのようにほとんどない。花はとっても小さい。花の中心部が少し赤く見える。


マメザクラ

バラ科サクラ属の低中木。

 
富士山や箱根で自生する小さな桜。花は下向きにつくのが特徴。