せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

樹木の小さな花 ~ ニワトコ、コクサギ、イヌガヤ、クロモジ

2011-04-14 | 日記
昨夜はブックオフで100円で買った川端康成全集の中の伊豆の踊子を読んだ。伊豆半島を周る旅芸人一家の素朴な生活とほんのりとした恋心が余韻に残り気持ちいい短編だった。伊豆もいつか散策して回りたいなあ。


市の自然公園では小さな樹木の花が今咲き始めている。目立たないから見つけるとうれしい。

コクサギ

これがミカン科コクサギだとは気付かなかった。コクサギ型葉序という特殊な葉の付き方をするので有名だけれども、さすがに葉がこのようにまだ枝先にしかついていないとその葉序では判定できない。葉をもんでにおいを嗅ぐといい匂いではないけど確かにミカン科であることが納得。コクサギは雌雄異株。新葉の展開の直後に緑色の花を咲かせる。

 
雄しべが見えるから雄株のようだ。雄花は総状花序。それぞれの花の花柄には小さな苞葉がある。萼と花弁は4枚、雄しべも4本。



ニワトコ
 
スイカズラ科ニワトコがブロッコリー状のつぼみから円錐花序に淡黄白色の小さな花を咲かせていた。花冠の先端は5深裂してそりかえる。



イヌガヤ

もうスギ花粉の季節は終わりに近づいた。イヌガヤが何やら花を咲かせているようだ。触ると花粉が煙のように舞いあがりスギ花粉の飛散する映像を連想した。イヌガヤはイヌガヤ科イヌガヤ属の常緑小高木。  

 
雌雄異株だからこれは雄株。雄花は前年枝の葉腋に球形に集まる。



クロモジ

小さな花が咲いている。花弁はロウバイを連想させるように半透明。枝ぶりからクスノキ科クロモジだと思う。雌花のように見える。雌花には1個の雌しべと、仮雄しべ9個が付くらしい。雌雄異株なのでこれは多分雌株だろう。

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